パナソニック電工杯 第63回毎日甲子園ボウル in NAGAI

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2008.11.17

パナソニック電工杯第63回毎日甲子園ボウルは、今年も大阪長居スタジアムで開催!

news20071216.jpg 1947年に第1回大会が開催されて以来、半世紀以上の歴史を持つ毎日甲子園ボウル。本拠地である阪神甲子園球場の改修に伴い、今年も大阪長居スタジアムに舞台を移して開催される。
 また今年より、パナソニック電工株式会社の特別協賛を受け、パナソニック電工杯と冠大会として称されることとなった。

 昨年は、18年ぶりに関西学院大学ファイターズと日本大学フェニックスが激突。「青と赤」、永遠のライバル対決となった第62回毎日甲子園ボウルは、32000人の大観衆が大阪長居スタジアムに詰めかけた。
 試合は伝統の一戦に相応しい手に汗握るシーソーゲーム。序盤から日大、関学ともに一進一退の攻防が続く。試合が大きく動いたのは4Q。両チームオフェンスが爆発し、4Qだけで合計6TDが行き交う。
 勝負は試合終了直前までもつれこみ、残り時間3秒に関学RB横山が4thダウンギャンブルから、最後の1ヤードを飛び込んで決勝TD。41-38で関学が勝利した。
 関学は6年ぶり23回目の甲子園ボウル優勝とともに、引き分け同率優勝を除くと、30年ぶりに甲子園ボウルで日大から勝利を挙げ、数々の名勝負を生んだこの対決に、新たな1ページを刻んだ。 

 今年の関東学生リーグは、Aブロックでは、戦力充実の日大と戦略の早稲田、Bブロックは雪辱に燃える法政大と古豪の明治大が台頭している。
 Aブロックは日大が、甲子園ボウルを経験し、一回り成長したQB平本、DT小宮を中心に全勝で白星を重ねる。さらに今季の日大は下級生も積極的に試合に起用し、戦力の底上げを図っている。第6節の慶応大戦では主力を温存しつつ勝利を収め、万全の状態でリーグ戦を突き進んでいる。
 その日大とクラッシュボウル(関東優勝決定戦)への切符をかけて戦うのは、ともに6戦全勝の早稲田。RB末吉はルーキーながら、すでにチームをけん引する存在となりつつある。また6戦通じてターンオーバー回数がわずか1回と、チーム全体で集中したプレーを継続している。
 毎年強豪チームと対戦する際は徹底した対策を講じてくる早稲田が強力な日大を切り崩すか。それとも日大がハイパワーでねじ伏せるか。剛の日大と柔の早稲田の一戦に注目が集まる。

 Bブロックは、法政大と明治大がともに全勝で並び、23日の川崎決戦を迎える。
 法政大はRB原卓門が、6節終了時点で981ヤード獲得と1000ヤードラッシャーを射程圏に捉え、まさに絶好調。大型攻撃ラインにも支えられ、RB原のゲインの増加とともにチームは順調に勝ち星を重ねている。
 一方、現行制度上では初のクラッシュボウル進出を狙う明治大は、RB喜代吉が746ヤード獲得で、リーグ2位のラッシングヤードに位置し、チーム伝統のラン攻撃を支えている。また今季の明治大はQB田中のパッシングも好調で、攻撃に厚みを増している。
 互いに好ランナーを擁するチーム同士の激突となったリーグ最終戦。厳重な警戒網をくぐりぬけ、エースランナーがどれだけ走ることができるか。地上戦を制したチームがクラッシュボウルへ進出を決めるであろう。

 

img20081101_2.jpg 関西学生リーグは、京大が中盤で成績を落としたため、今年も関学、立命館2強の優勝争いとなりそうだ。
 昨年日本一に輝いた関学は、オフェンスのスターターががらりと入れ替わり、攻撃力が不安視されていた。しかしリーグ中盤にはエースQB加納を筆頭に、オフェンス陣が成長を遂げている。デフェンス陣も主将DL早川を中心に安定した守りを見せ、京大戦では43-0と9年ぶりに京大を完封し、すでに王者関学の風格すら漂わせている。

 一方で3年ぶり王者奪還を狙う立命館。けが人は多いが、層の厚さで安定した連勝を続けている。左アキレス腱を断裂した主将のRB浅尾は、今季の出場は絶望的な状態。その代わりにチームを引っ張るのは、左ひざのケガから3戦ぶりに復帰したRB松森。52ヤードの独走TDを関大戦で決め、チームの要であることを確信させた。
 またフィジカルにずば抜けたデフェンス陣によって、立命館の失点は最小限に抑えられている。立命館は、今年こそ苦しんだ2年間に終止符を打つ構えだ。

 いずれのチームも、決勝の舞台に立つに相応しい戦力を充実させてきており、リーグ戦終盤に向けて目の離せない週末が続く。


記事/早坂茂(スポーツ法政OB)、大喜多理沙(UNN関西学生報道連盟)、畠中隆好(officeNEAR)

写真/濱田直毅(UNN関西学生報道連盟) 

 

 

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