パナソニック電工杯 第63回毎日甲子園ボウル in NAGAI

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2008.12.19

【試合直前情報】甲子園ボウルの見どころをアップしました!!


 戦後間もない1947年。同志社大と慶應大の定期戦復活の企画がもとになって、毎日新聞社運動部記者の故・葉室鐵夫氏の開催へ向けての尽力と、様々な偶然の一致により誕生した毎日甲子園ボウル。過去にも一度、阪神甲子園球場の改修に伴い西宮球場で開催されたこともあったが(第15回大会/1960年)、2年連続で「出張」するのは初めてのこと。今年で63回を数える歴史の中でも「貴重な甲子園ボウル」が間もなくキックオフを迎える。

 

 この2年間の長居陸上競技場での開催に、"フットボールの神様"は東西を代表する4チームを呼び集めた。
 
昨年の青と赤、関学対日大が甲子園ボウルを象徴する永遠のライバル対決なら、今年のマッチアップである関西代表・立命館大学パンサーズと関東代表・法政大学トマホークスは、90年代後半からのニューエイジ台頭を代表するチーム達だ。

 

 奇しくも今季の両チームは、春から再建色の色濃いスタートながらファンダメンタル重視でチーム作りをじっくりと進め、試合を重ねる毎に力をつけてきた。

 関西ではリーグ最終戦、関東では決勝クラッシュボウルと、ともに関学、日大と、今季は充実した戦力を誇るライバル校との対戦を、不利とされる戦前の下馬評をはね返していずれも感涙の勝利。自分達の力で大きな壁を打ち破ってここまでやってきた。

 

29.jpg ここであらためて両チームの戦力を見てみると、互いに呼応するがごとく符合するポイントが見受けられる。


 攻撃ではショットガン全盛の現代フットボールの中で、今季はどちらのチームもセットバックからのランプレーオフェンスを展開する場面が多い。中でもこのゲームの鍵を握るエースRB対決には、特に注目したい。
 
関東学生リーグMVP、クラッシュボウルMVP、リーグ特別賞(1000ヤードラッシャー)と関東学生リーグ「三冠」を受賞した法政のエースRB原卓門は、「法政にとんでもないRBがいる」と早い時期から関東学生リーグで注目を集めた選手。長身から繰り出す巧みなステップワークと、一瞬の判断で走るコースを変更してしまうデイライト能力はまさに脅威。このRB原を自由に走らせてしまうと、立命はかなり厳しい戦いを強いられることになる。

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一方、関西学生リーグMVP受賞の立命エースRB松森俊介。小柄ながら圧倒的なスピードで、スクリメージを駆け抜ける走力が最大の魅力だ。1年生の関学戦で彗星のごとくデビュー、最終学年を迎える今季は、負傷で出場の出来ない主将RB浅尾に代わって、RB陣のみならずオフェンスチーム全体を牽引するリーダーシップを発揮している。関学との最終決戦でも、試合決定づける独走ロングランで、「KGキラー」の称号に値する活躍を見せつけた。


47.jpg 守備では、法政DL安井邦留と立命DL久司大貴、それぞれが軸となって支えるフロント陣の強さが際だっている。どちらのチームもDLの強さで戦国のリーグ戦を勝ち抜いてきた。
 
また法政の主将LB影澤司、立命の副将LB海島裕希と、ディフェンスチームを指揮する優秀なプレーコーラーが、守備陣全体を率いている図式も見逃せない。否が応でも緊張する大舞台、双方ディフェンスの頭脳がどのように相手の攻撃に対処するのか、両LBの動向も見どころの一つだ。


 さて勝敗の行方を占うポイントは、立命のエースQB松田大司の出来次第にかかっているといっても過言ではない。

 今季の法政は、春からエースQBを固定せずにシーズンを戦ってきた。ここにきて4年生のQB小田維人のラン、1年生のQB山口圭司のパスと、それぞれの特色が発揮され、プレー毎に使い分けされているが、絶対的なエースQBは不在のままだ。QBをスイッチしながら変幻自在に戦う法政オフェンスは、QBの出来が攻撃に与える影響こそ少ないが、QBがゲームを作るという可能性は低い。

11.jpg 
それだけに春からエースQBとして期待を集め、自らの成長でその重責を果たしてきたQB松田の存在は、立命にとっては大きな強みともいえる。QB松田が自信を持って戦えば、司令塔としてゲーム全体を支配することになるだろう。


 2年目の「長居出張」。昨年の青と赤は、試合終了間際に決着がつくという激しいバトルとなった。今年はどのようなドラマが待っているのだろうか。


記事: 畠中隆好(officeNEAR
写真提供: P-TALK/SHIMIZU PHOTO OFFICE

スポーツ法政新聞会 http://blog.nikkansports.com/user/hosei/
(写真上から法政#29RB原、立命#52LB海島、法政#47LB影澤、立命#11QB松田)

 

 

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