全日本大学アメリカンフットボール選手権 |
パナソニック電工杯 第65回毎日甲子園ボウルオフィシャルサイト |
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西日本代表決定1回戦は延長の末、関大が関学を制す。 |
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 わずか６日前、11月28日に対戦したばかりの関西大学カイザーズと関西学院大学ファイターズが、甲子園ボウル出場をかけた西日本代表校決定戦の１回戦で再び対戦した。
６日前の試合は関学が27－10で完勝。関大のオフェンスを完膚無きままに叩きのめしての勝利だっただけに、戦前の予想は関学有利が大勢を占める中、試合は始まった。
まず先制したのは関学。自陣28ヤードからのオフェンスで、ＲＢ#7松岡のランと、ＱＢ#6加藤からＷＲ#16和田へのパスが決まり、敵陣へ侵入。ここからもＱＢ加藤が、ＲＢ#47兵田、ＷＲ#86春日へのパスを決め、さらにＲＢ松岡のランも決まり、敵陣２０ヤードまで攻め入った。
ここからＲＢ松岡、ＲＢ#39稲村の力強い走りでゴール前４ヤードまで迫ったが、加藤がＱＢサックされてエンドゾーンが遠のき、結局Ｋ#3大西が30ヤードのＦＧを決め３－０とした。
 対する関大は、なかなか前進できない。前半終了間際まで１stダウンを１度しか奪えないという状況の中、ディフェンス陣がチャンスを掴む。
関学の自陣40ヤードからのオフェンスで、ＱＢ加藤の投じたボールを、関大ＤＢ#8飾磨がインターセプト。前半の残り時間が１分17秒ながら、自陣42ヤードからの攻撃権を得た。
まずＱＢ#7池井のスクランブルで敵陣43ヤード。ＱＢ池井からＷＲ#17高原､#16岡へのパスも決まり、エンドゾーンまで26ヤードと迫ったがＴＤを奪うことができず、Ｋ#6吉野が43ヤードのＦＧを成功させ、わずか５３秒間の攻撃で同点に追いついた。
後半は関学が敵陣深くまで攻め込むが、得点が奪えない。特に第３Ｑ終了間際からのオフェンスではゴール前14ヤードまでボールコントロールして攻め込み、４thダウンＦＧトライからＫ大西がボールを持って右オープンを走るフェイクプレーを見せたが、ダウン更新に至らず、勝ち越すことができない。
結局３－３のまま４Ｑを終え、勝負の行方はタイブレークに持ち越される。
まず関学が先攻。だが３rdダウンでＱＢサックをされ大きく後退し、52ヤードとなったＦＧをＫ大西が失敗してしまう。
一方の関大は丁寧にボールを運び、39ヤードのＦＧをＫ吉野がトライ。誰もが関大の勝利を確信したが、関学ディフェンスの執念のブロックで失敗となり、勝負の行方はタイブレークの２シリーズ目に持ち越された。
命拾いした関学は、まずＱＢ加藤がＷＲ#1松原へパスが決め、ゴール前11ヤードとする。ＲＢ稲村へのショベルパスが成功しゴールまで２ヤード、３rdダウン１ヤードまで迫る。
しかしＲＢ#43望月のランは、ＴＤどころか１stダウンすら奪うことができず、Ｋ大西が18ヤードのＦＧを決め３点を追加するに止まった。
 一方の関大は最低でもＦＧを決めることが求められる厳しい状況に追い込まれた。しかし、そんなプレッシャーを感じさせることなく、まずＱＢ池井のキーププレーで前進すると、今度はＷＲ#25高崎へのパスが決まり一気にゴール前２ヤードまで攻め込む。
最後はＲＢ#5播川が２ヤードを走り抜けＴＤ。手に汗握る一戦は、この日最初のＴＤで決着した。
関大の板井ヘッドコーチは「ロースコアしか勝機がないと思っていたので、その通りの展開になってよかった。先週の関学戦はプレーオフのことも含んで戦っていたので、完敗したが選手もガックリ来なかったのではないか。うちは強くないので、１試合でも多く強いチームとの試合を経験できることがありがたい」と、立命との再戦を望んでいた。
一方の関学・鳥内監督は「今日はオフェンスがちぐはぐやった。（第４ＱのＦＧからのフェイクプレーは）３点リードだけではあかんと思って、ＦＧではなく１stダウンを狙いにいった。いま考えるとキックすれば良かったと思う。俺の判断ミスや。立命ともう１回やりたかったので残念や」と言葉少なに試合を振り返っていた。
記事／江田政亮（スポーツライター）
写真／阪西直登（UNN関西学生報道連盟）
編集／畠中隆好（officeNEAR）
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