全日本大学アメリカンフットボール選手権 |
パナソニック電工杯 第65回毎日甲子園ボウルオフィシャルサイト |
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西日本代表校決定戦・決勝〜後半に流れを掴み立命館が関西大を振りきる |
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 西日本代表校決定戦の決勝は、甲子園ボウル本番を６日後に控えた12月13日、京セラドーム大阪で、史上稀にみる月曜のナイトゲームでの開催となった。
１回戦で関学大を延長タイブレークの末に、９－６で破った関西大学カイザースと、同じく東海代表の南山大学を58－０と一蹴した立命館大学パンサーズが、甲子園ボウル出場をかけて激突した。
立ち上がりは互いにパントを蹴り合う展開から、最初にきっかけを掴んだのは立命館。
１Ｑ７分49秒、自陣21ヤードからの攻撃。 ＱＢ#15谷口のキープで１stダウンを更新すると、ＱＢ谷口からＷＲ#1田中へのパスで敵陣へ進入。ＲＢ#34井上の好ゲインでゴール前19ヤードに迫る。Ｑタイムを挟んでＱＢ谷口からＷＲ#11呉田へのＴＤパスがヒット。立命館が先制する。（ＴＦＰキック成功／立命７－０関大）
関大も反撃する。自陣40ヤード付近からＱＢ#7池井が43ヤードの独走ラン、一気にゴール前20ヤードへと進む。しかしここからが決めきれず、31ヤードＦＧトライも失敗に終わる。
直後の立命館にもビッグプレー。自陣35ヤードからＱＢ谷口がキーププレーに出ると、そのまま相手ディフェンスを抜き去って、65ヤードの独走ＴＤ。リードを広げた。（ＴＦＰキック失敗／立命13－０関大）
関大も負けていない。ＱＢ池井からＲＢ#39前田へのパスでダウンを更新すると、ＷＲ#17高原へのパス、ＱＢ池井、ＲＢ前田のランなどで連続１stダウン更新。ゴール前残り７ヤードを、１年生ＲＢ前田が走りきってＴＤと食い下がる。（ＴＦＰキック成功／立命13－７）
 ここで立命館にミスが２つ出る。自陣30ヤード付近からのオフェンスでのファンブル、キックオフリターンでのファンブルと、いずれも関西大がゴール前20ヤード付近でこれを抑える。
試合の流れが大きく関西大に傾いた時間帯。いずれも２本のＦＧ成功の結果となり、13－13の同点で前半折り返す。試合後に立命館の米倉ＨＣが「今日のポイントはあのシーンのディフェンスに尽きる。よくＦＧだけで留めてくれた」と振り返った場面だ。
後半開始早々、今度は関西大のファンブルを立命館がリカバーして、敵陣32ヤードからのチャンス。
ＷＲ#84頓花へのパス、相手の反則などでゴール前４ヤードに進むと、ＱＢ谷口がみずから走ってＴＤ、均衡を破る。（ＴＦＰキック成功／立命20－13関大）
 これでリズムを掴んだ立命館は、次のオフェンスでＱＢ谷口からＷＲ呉田へ42ヤードのロングパスを決めると、ゴール前１ヤードをＱＢ谷口が飛び込んでＴＤ。（ＴＦＰキック成功／立命27－13関大）
４Ｑにも「高野橋にこだわって走らせた」（米倉ＨＣ）というＲＢ#27高野橋の執拗な連続ランアタックで、ＦＧとＴＤを追加。粘る関西大を突き放す。（立命37－13関大）
終了間際に関西大も、ＫＲ#17高原の75ヤードリターンで得たチャンスを、ＱＢ池井へのＴＤランで得点に結びつけるが、反撃もここまで。
勝利のカウントダウンが０になった瞬間。立命館の２季ぶり８回目の甲子園ボウル出場が決まった。
「関大の強さを認めた上で、オーバーパワーしようと考えていた。特にＱＢ谷口が大事な場面で長いパスを決めるなど成長したのが大きい」と立命館の米倉ＨＣ。この後は中５日で甲子園ボウルだ。「判っていたことだし、嬉しいタイトスケジュール。（早稲田ＲＢの）末吉君をどう止めるか。これから研究したい」と、いよいよ決戦に備える。
立命館、関学大との２連戦にチームは満身創痍だった関西大。「サイズや体力、フィジカルの根本的なところで負けていた」と、話す関西大の板井ＨＣ。
西日本のトップバトルはこれで全て終了となったが、関西大が間違いなく関西強豪の一角として名を馳せたことはファンの心に深く刻み込まれた。
記事／畠中隆好（OfficeNEAR）
写真／江田慎平（UNN関西学生報道連盟）
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