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Road to パナソニック電工杯 第64回甲子園ボウル MAINICHI KOSHIEN BOWL 大学「日本一」決定戦!!

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2010.12.20 大会情報

立命館が貫禄の試合運びで早稲田を下し、学生日本一に輝く

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 今年の甲子園ボウルは、早稲田学ビッグベアーズ対立命館学パンサーズという8年ぶり2度目の対決となった。

どちらも好ランナーをそろえるチームの対決であったが、立命館が攻守ともにライン戦で早稲田を圧倒。強力ラインに支えられたバックス陣もフィールドを暴れ回り、立命館が4821で早稲田を下し、2年ぶりに甲子園ボウル制覇を成し遂げた。

 

 試合前のコイントスにより、立命館が後半レシーブを選択。1Qは早稲田のレシーブで試合開始となった。

早稲田はKR#33坂梨がボールをキャッチし、自陣28ヤード地点まで前進し、攻撃を開始。しかし早稲田は開始2プレー目、QB#12広野のパスを、立命館CB#13荻須にインターセプトされてしまう。早稲田レシーバーに競り勝ったCB#13荻須は、そのままエンドゾーンまでボールを運び、先制TDを決める。TFPのキックは早稲田DL#99ダフィーがブロックし、追加点を防ぐ。(TFPキック失敗/早稲田0-6)。

 

 「荻須のリターンTDが大きかった。試合開始直後のプレーだったので、あれでリズムを掴めた」と立命館の米倉ヘッドコーチ。このプレーでまずは立命館の堅さが解きほぐされた。

 

一方の早稲田、2回目の攻撃シリーズ。早稲田はパントに追い込まれるが、カバーチームのDB#2坂本が立命館のリターナーにファンブルフォース。こぼれたボールを#7清水が確保し、ゴール前12ヤードからと敵陣深いフィールドポジションで攻撃権を得る。このチャンスに、エースRB#10末吉()がオフタックルを5ヤード走り、TDランを決める。(TFPキック成功/早稲田7-6立命館)

 

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 早稲田に逆転を許した立命館。しかしここから看板のラン攻撃が機能し始める。QB#15谷口がフィールド中央を走り連続ダウン更新すれば、RB#27高野橋もOLのこじ開けたホールを突破し、力強く前進を続ける。

Q終了間際、1343秒にはRB#30北川のダイブであっさりと再び逆転に成功する。(TFPキック成功/立命館13-7早稲田)

 

さらに2Qに入ると、立命館がモメンタムを掴み始める。

Q開始直後のシリーズでもRB#39川端がショットガン体型から中央付近を32ヤード走り、早稲田陣内へ到達すると、RB#27高野橋とQB#15谷口がこのシリーズもリズムよくゲイン。3分36秒にはRB#27高野橋がエンドゾーン前からダイブを決め、立命館が早稲田を突き放す。(TFPキック成功/立命館20-7早稲田)

 

 逆に早稲田攻撃はライン戦で劣勢を強いられ、頼みのRB#10末吉()もなかなかLOSを突破できず、ダウン更新もままならない展開が続く。

さらに早稲田は2Q中盤の攻撃シリーズで痛恨のファンブルロスト。

 立命館はこのシリーズでも地上戦を展開。QB#15谷口、RB#27高野橋の2人が前進を続け、1153秒に再びRB#27高野橋のTDが決まり、立命館が追加点を挙げ、前半を折り返した。(TFPキック成功/立命館27-7早稲田)

 

 後半、立命館最初の攻撃シリーズ。WR#呉田へのパス、QB#15谷口のランでゴール前25ヤードへ前進。レッドゾーンで早稲田守備に粘られるものの、K#32佐伯が38ヤードのFGをきっちり決める。(立命館30-7早稲田)

 

さらに直後の 早稲田攻撃の1stプレーを立命館DB#20矢部がインターセプト。

ここで立命館は、この試合初めての長い距離のパスを選択。QB#15谷口の放ったボールをRB#39川端が素晴らしいワンハンドキャッチで捕り、そのままエンドゾーンへ。29ヤードのTDパスが決まった。(TFPキック成功/立命館37-7早稲田)

 


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さらに立命館はRB#27高野橋、#39川端が縦横無尽にフィールドを走り、K#32佐伯のFGで追加点。(立命館40-7早稲田)

 4Qには、ランだけでなくWR#11呉田、#25宣本へのパスも交えたドライブで着実に前進を続け、QB#15谷口のTDランに繋げた。(TFPキック失敗から#25宣本がカバーして2点コンバージョン成功/立命館48-7早稲田)

 

 沈黙を続けていた早稲田攻撃だが、KR#2坂本が54ヤードのリターンをきっかけに反撃。パスプレーこそなかなか通じないが、ようやくRB#10末吉()の走りがLOSを抜け始め、連続ダウン更新。自慢の粘りを活かしたランプレーでRB#10末吉()13ヤードのTDランを決める。(TFPキック成功/早稲田1448立命館)

 

 RB#10末吉()がゲインを重ね、早稲田攻撃がリズムに乗り始めると、4Q1236秒にはWR#7清水が、QB#5芳賀からのTDパスを受けて追加点を挙げる。(TFPキック成功/早稲田2148立命館)

 

 しかし早稲田のオンサイドキックを立命館が押さえると、早稲田の反撃もここまで。立命館が得点差を維持したまま逃げ切り、4821で2年ぶりの甲子園制覇を決めた。

 

個人賞は以下の通り。

チャック・ミルズ杯(年間最優秀選手賞)

・立命館QB谷口翔真

甲子園ボウル最優秀選手賞

・立命館RB高野橋慶大

甲子園ボウル敢闘賞

・早稲田RB末吉智一

 NFL特別賞 

・立命館DB荻須創太

 

記事/早坂茂(スポーツ法政OB)

写真/松本尚也(UNN関西学生報道連盟)
       早坂茂(スポーツ法政OB)

編集/畠中隆好(OfficeNEAR





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