関東学生リーグの王者を決める関東大学選手権、第３回あずまボウルは、法政大学トマホークス（Bブロック１位）と日本大学フェニックス（Aブロック１位）の対戦。去年と同じ顔合わせとなった。

試合は法政大Ｋ#6谷澤のキックで開始される。１Ｑの序盤は、両校とも相手の様子を見るかのように均衡を保つ展開。しかし法政大はＱＢ#4近藤からＷＲ#81黒田へのパスが通り、ＲＢ#29笹尾がランでそれに続くと、Ｋ#6谷澤がＦＧを成功させて先制点をあげる。

対する日本大は、直後の攻撃でＱＢ#19高橋からパスを受けたＷＲ#26岩松がＴＤを奪い、直ぐさま逆転に成功。法政大にモメンタムを掴ませない。

　２Ｑ、悪い流れを断ち切りたい法政大は、日本大の攻撃をＤＢ#43石神がパスインターセプトで抑え、オフェンス陣の反撃を待つ。

しかし、ＤＬ#92松尾を中心とした日本大の鉄壁の守備が立ちはだかり、また法政大の攻撃はパスキャッチのミスが目立ち、思うようにゲインできない。

さらに追い打ちをかけるように、法政大ＱＢ#4近藤のパスが、日本大ＤＢ#4下水流にインターセプトされてしまう。

日本大は直後の攻撃でＱＢ#19高橋がコンスタントにパスを成功させると、最後はＫ#11有輪がＦＧをしっかり決め、前半を10−３で折り返す。

　後半の３Ｑ、先ほどＦＧを決めた日本大Ｋ#11有輪のキックで開始される。

法政大は、前半うまく決まらなかったＱＢ#4近藤のパスが決まるようになり、敵陣に迫ると、Ｋ#6谷澤が２本目のＦＧを決めて６－10。４点差とする。

それに対して、日本大はＱＢ#19高橋のパスに加え、ＲＢ#34高口のランで着実にゲインし、最終Ｑを迎える。

　４Ｑ開始早々、日本大ＱＢ#19高橋のＴＤを狙ったパスを、法政大ＤＢ#2佐野がインターセプトし、法政大が攻撃権を得る。

そこからＲＢ#29笹尾のランや、ＱＢ#4近藤からＷＲ陣へのパスが決まり、法政大の反撃が開始されるかのように見えた。

しかしその直後、ＱＢ#4近藤が痛恨のファンブルロスト。再び攻撃権を日大に渡してしまう。

攻撃権を奪った日本大は、安定した攻撃で時間を使いながらゲインし、Ｋ#11有輪のＦＧで追加点を奪い、13－６とリードを広げる。

残り時間僅かの法政大の攻撃。最後はＲＢ#33落合のトスから始まるトリックプレーでＴＤを目指すも万事休す。

このまま日本大が13−６で、宿敵・法政大を破り、２年ぶり21回目の関東大学選手権優勝を果たした。

この結果、日本大は全日本大学選手権決勝「パナソニック杯第68回毎日甲子園ボウル」出場を懸け、１２月１日に調布市アミノバイタルフィールドで、東北大学（東北代表）との東日本代表決定戦に出場する。

記事；野村賢弥（スポーツ法政新聞会）

写真；スポーツ法政新聞会

編集；畠中隆好（officeNERA／甲子園ボウルPJT）