<東日本代表校決定戦>
圧倒的な力の差で日本大が2年ぶり32回目の甲子園ボウル出場を決める
甲子園ボウル出場への切符をかけた関東学生代表・日本大学フェニックスと東北学生代表・東北大学ホーネッツの一戦。
開始早々の1Q、パントブロックによるセーフティーで先制した日本大は、続く攻撃で得意のパスプレーを炸裂させ、あずまボウルでMVPにも輝いたWR#26岩松のパスキャッチでTDを挙げる。
さらに、直後の攻撃で日本大LB#47佐藤がインターセプト、敵陣14ヤードの好位置からの攻撃権を得る。
このチャンスも確実に得点へと繋げ、一気に16点差となる。
一方、北海道大を破り決勝戦へ駒を進めた東北大は、QB#1松田を中心にランプレーで攻撃を組み立てる。1Qからノーハドルを行うなど相手守備の意表を突くプレーをみせるもなかなかエンドゾーンは近づいてこない。
第2Q。日本大の勢いは止まらない。1Qに続き、QB#19高橋の正確なパス攻撃を武器にゲインを重ねていく。40ヤード超のTDレシーブを決めたWR#25西村とWR#15中山を筆頭に、WR陣のキャッチ力も光った。 この2Qだけで、4TD1FGの併せて31点と大量得点を挙げる。
一方の東北大も徐々に調子をあげてくる。エースRB#6若狭のロングゲインをきっかけに、ランプレーで陣地を進め、4thダウンギャンブルも成功させる。この勢いでTDを狙うが、2度目のギャンブルは日本大LB#17岩本のパスカットに阻まれ失敗。
しかし、攻撃陣の奮闘に応えたい守備陣は、日本大の前半最後の攻撃をFGに抑えて後半戦へと折り返す。
第3Q。東北大はRB#6若狭やRB#32杉本らによる得意のランアタックに加え、WR#85八重樫、#88中村へのパス攻撃を組み合わせることで相手守備を翻弄、ダウンを更新していく。
特にRB#6若狭は、敵のタックルを受けても倒れない力強い走りで会場を沸かせる。しかし、日本大守備の壁を完全には打ち崩せず、TDを奪うことが出来ない。
一方、攻守好調の日本大は、3Qも2TDを追加し、さらに東北大を引き離す。
4Q序盤、日本大はLB#50萩原のインターセプトリターンTDを含む2TDを立て続けに決める。さらに試合終盤にもTDパスでダメ押しの得点を決め、勝利を手中に収めた。
何とか一矢報いたい東北大は、WR#81佐々木への起死回生のロングパスが通るも、日本大LB#56鯨岡のQBサックでダウンを更新できない。
試合終了間際には東北大DB#38小林がパスインターセプトを決めるものの、エンドゾーンには届かないままゲームオーバーを迎えた。
大量得点で力の差を見せつけた日本大だが、QB高橋は「決めるべきところを決めきれていなかった」と反省しきり。DL#92松尾も「ハードタックルを目標にしていたが、達成できていない。満足度は低い」と、自らを戒めた。
甲子園ボウルに向けて、どのように取り組んで行くかとの問いに、主将OL#77岩井は「甲子園ボウルまでの2週間、緊張感を持った練習をしたい」と話す。
日本大・内田監督は「伸びしろとしてはかなり期待できるので、甲子園ボウルでどんなチームに仕上がっているのか、自分としても楽しみにしている。関学は相当狡賢いチームだと思っている。それに対し、こちらも狡賢くやっていきたい」と、不敵に語った。
記事と写真:関東学生アメリカンフットボール連盟
編集:畠中隆好(OfficeNEAR/甲子園ボウルPJT) |