2021-1-29

UNIVAS(大学スポーツ協会)のHPに全国の決勝戦のハイライトが掲載されました。

東西大学王座決定戦としての甲子園ボウルを始めとして、北日本王者決定戦「PINE BOWL」などを含めた対抗戦と各連盟での決勝戦のハイライトをUNIVAS(大学スポーツ協会㏋)にて1月25日よりゲームハイライトが掲載されました。

https://www.univas.jp/project/match_video/american-football/

是非、御覧ください。

2021-1-19

訃報:チャックミルズ(Chuck Mills)氏 1月18日(現地時間)死去 92歳

学生アメリカンフットボールの年間最優秀選手に贈られる『チャック・ミルズ杯』の創設者であり、日本アメリカンフットボールの殿堂顕彰者でもあるチャックミルズ(Chuck Mills)氏が、現地時間18日午前6時15分に逝去されました。

享年92歳。日本アメリカンフットボールの普及・発展のために賜わりました御厚情に対し、深謝しつつ御冥福をお祈り申し上げます。


(写真提供:P-TALK)

チャック・ミルズ氏プロフィール

イリノイ州立大学でガードとして活躍。NFL のコーチに就任後、1967 年ユタ州立大学(NCAA ディビジョンI)のヘッドコーチに就任。1971年同チームを率いて単独チーム初の来日、関東、関西で全日本と2 試合を行う。さらに1974 年NCAAディビジョンIのウェイクフォレスト大学を率いて2度目の来日、関東、関西で全日本と2 試合を行う。同氏は、来日中、日本チームと合同練習を行い、戦略、戦術面でのアドバイスを行うなど、我が国フットボールチームの技術力向上に寄与した。またその後、訪米した日本の関係者に様々な支援を行い、我が国のフットボールの発展に寄与した。1974 年、同氏の提案と寄付により、日本の学生の年間最優秀選手賞(ミルズ杯)を設けた。

『日本アメリカンフットボールの殿堂のホームページ』より抜粋

https://www.seisenryo.jp/spot_paulrusch3.html

2021-1-1

ライスボウル展望〜3年連続14回目の出場 関西学院大学ファイターズ

さあ、今年もこの時がやってきた。アメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯「ライスボウル」。社会人王者への挑戦権を得たのは、3年連続14回目の出場になる関西学院大学ファイターズ。社会人優位は変わらず、関学大は厳しい戦いが予想される。学生は11連敗中で、大会の存在意義すら問われているような現状。その状況を打破できるのか。関学大に勝機はあるのか。注目の頂上決戦がキックオフを迎える。

関学大は関西学生リーグのトーナメント決勝で立命館大学パンサーズにサヨナラフィールドゴール(FG)で辛勝。なんとか甲子園ボウルまでの階段を上がってきた。

今年の甲子園ボウルは新型コロナウイルスの影響で、全日本大学選手権ではなく東西大学王者決定戦となった。関学大は日本大学フェニックスを42―24で下し、31度目の優勝を果たした。

試合開始のキックオフ。この日、MVPに選ばれたRB三宅(4年)が75ヤードのビッグリターンで敵陣に攻め込むと、年間最優秀選手(チャックミルズ杯)に輝いたQB奥野(4年)がWR梅津(2年)に11ヤードのタッチダウン(TD)パスを通して、あっさりと先制。その後、日大に反撃を許す場面もあったが、前半を21-14とリードして折り返した。

後半も関学大ペース。RB三宅のラン、QB奥野からWR糸川(2年)へのパスなどでTDを積み上げて、結局、計6TDの快勝。甲子園ボウル3連覇を飾った。

甲子園ボウル直後のヒーローインタビュー。関学大の大村監督はライスボウルについて問われると、「鳥内さん(関学大前監督)と相談します」と言い、場内の笑いを誘った。「どれくらい差があるか分からない」と大村監督が話すほどライスボウルでは劣勢を認めている。

近年、関学大は「社会人に勝って日本一」という目標を掲げるが、外国人選手などを擁する社会人に勝つということが「現実的ではない」という声がチーム内から聞こえてくることもあった。今季の4年生も、甲子園ボウル後に集まって、キャプテンのRB鶴留を中心にライスボウルに向けて話し合ったという。そこで、「勝ちにいく」という意志を確認しあったそうだ。RB鶴留は「チームの全員が本当に勝つという気持ちを持てるかどうか」と話す。200人規模の集団である関学大が、本当に勝つ気になれているかどうか。主力で試合に出続けている選手だけでなく、試合に全く出ない選手、スタッフもいるのがチーム。そんな様々な立場の人間が「打倒オービック」で団結できるのかどうか。運も味方につける必要のある一戦では、その団結力が鍵を握るだろう。口だけではない本気のチームワークを見てみたい。まず、その大前提がなければ、勝利を手繰り寄せることは難しいだろう。

ただ、関学大には「経験値」がある。対するオービックは7年ぶりのライスボウルになる。QB奥野は3年連続のスターター。RB三宅は昨年の大会で富士通の鉄壁ディフェンスをぶち破る、独走TDを挙げている。大村監督も「勝負できる選手はいる」と話していて、社会人を過大評価せずにプレーできる点は好材料だ。

実力差のあるオービックオフェンスを関学大ディフェンスがシャットアウトするのは極めて厳しい。粘って、耐えて、一発TDを許さないように守り、要所のビッグプレーでTDをFGに、FGをパントにとジワジワと追い込んでいくしかないだろう。

勝負の分かれ目は関学大の中のランプレーが出るかどうか。大村監督も「オフェンスラインがかなりきつい」というように、オービックの第1線DLは日本最強メンバーがズラリ。ライン戦で負けることはある程度認めたゲームプランを練る必要があるだろう。関学の得意技「スペシャルプレー」もあるだろうが、オービックもそれは周知の事実。そこで、タイミングの早い短いパス、ラインの力関係に左右されにくいオープンプレーを中心に組み立てていくとみられるが、QB奥野が話すように、「それだけでは戦えない」。となると、どうしても中のランプレーを出さないと手詰まりになり、ワンサイドゲームになってしまう。プレーコールで散らしつつ、RB三宅、前田、鶴留らの中のランプレーを出してリズムを作りたい。

そして、今大会は12分クオーター(Q)で行われることが決まった。例年は15分Qなので、各Qで3分短縮された。すなわち、今までの1Q分(12分)も短くなったことになる。これは「メリットしかない」と大村監督。自力に差がある以上、試合が長ければ確実にその差が出てくる。序盤にリードを奪える展開になれば、そのままロースコアで逃げ切るという形も見えてくるだろう。そんな展開に持ち込むためにも、前半が大切だ。

「やるからには勝ちにいく」という関学大の4年生。その意地をプレーで見せてもらいたい。一つのブロック、一つのタックル、キャッチ、パス、ランのセカンドエフォート。突き詰めてきたファンダメンタルを最高の舞台で披露してほしい。その先に2002年以来の「ライスボウル制覇」があると信じて。決戦は今年も1月3日、東京ドームだ。

記事:大西史恭(毎日放送)
写真:関西学院大学ファイターズ

2020-12-13

ゲーム速報〜関西学院大学3年連続31回目の優勝

13日(日)に開催された三菱電機杯第75回毎日甲子園ボウルは42-24で、関西学院大学が3連覇を達成して幕を閉じた。関西学院大学、日本大学の両チームともに記者会見時の表情とはかけ離れた、緊張した面持ちで試合を迎えた。

キックオフから試合は動く。日大のキック(K #11 福岡勇斗)をWR#7木下健太(関学大)がキャッチ、RB#21三宅昂輝(関学大)へスイッチすると、約73ヤードのリターン。日大ディフェンスに押し込まれるもタッチダウンを獲得した。

流れは関学大に傾くかと思われたが、日大にも明確な狙いが見えた。ランプレーを連発し、確実に前進するとQB#10林大希(日大)からTB#39秋元旻宰(日大)へスクリーンパス。秋元が14ヤードのランを見せ、その流れでタッチダウンを獲得。すぐさま同点とした。このプレーを契機に第1Qは日大ペースとなる。特に強さを見せたのはOL、DLの両ライン陣だ。守備で強固なDL陣が前進を許さなければ、攻撃ではOL陣が進路を切り開いた。日大はランプレーを主攻に、第1Q終了間際にパスプレーでタッチダウンを奪い14-7とリードした。

第2Qは関学大の攻勢で幕を開ける。日大の右サイドを攻め立てると最後はRB#21三宅が日大の左サイドを突破しタッチダウン、第2Q最初のドライブで同点とした。日大は変わらずランプレー主体に前進するも、得点には至らず。一方の関学大も攻めあぐねる展開が続いた。膠着したフィールドを切り裂いたのはQB#3奥野耕世(関学大)のパスだ。WR#4鈴木海斗(関学大)への25ヤードパスを皮切りに、連続で1stダウンを更新。WR#11大村隼也(関学大)がインモーションからボールを受け、タッチダウン。逆転に成功した。日大も終了間際にフィールドゴールにチャレンジするも失敗。第2Qの軍配は関学大に上がった。

第3Qは第2Qの勢いの残るままに関学大が押し込む。第3Q開始5分に敵陣ゴール前でインターセプトされるも日大オフェンスの攻撃を許さず抑え込み、攻撃権を奪還。この日2つめとなるRB#21三宅のタッチダウンに繋げた。「自分がボールを持ったら、タッチダウンにしたかった」と三宅。その後の日大の攻撃もシャットアウトし、良い形で第4Qへと繋げた。

可能な限り早く追いつきたい日大は、第4Q開始1分で攻撃権を奪う。RB#30川上理宇(日大)がスピードを見せつけた。自陣20ヤード付近でボールを受け敵陣40ヤード付近まで持ち込み、タックルをかわし独走。実に78ヤードを一人で走り抜きタッチダウンを獲得した。対する関学大の攻撃は止められないものとなっていた。第4Q開始5分にQB#3奥野からWR#1糸川へ24ヤードのパスでタッチダウン。その後日大もK#11福岡のフィールドゴールで3点を返すも、関学大RB#21三宅が第4Q残り5分に53ヤードを独走し42-24と突き放した。ここで日大の反撃も終了。日大は3年ぶりの悲願達成とはならなかった。

甲子園ボウルMVPを関学大RB#21三宅昂輝、敢闘賞を日大RB#30川上理宇が受賞した。チャックミルズ杯は関学大QB#3奥野耕世が2年ぶり2度目の受賞となった。その奥野は、「自分が最上級生である今年も、ここまで勝ち進み、日本一になることが出来て嬉しい」と笑顔をみせる。WR#4 鈴木海斗とのホットラインが目立ったことについて聞かれると、「3rd down longのシチュエーションでは、パスを通さなければフレッシュを獲得出来ないと考えた時、一番頼りにしている(鈴木)海斗へのパスが結果的に多くなった」と振り返った。

小学一年生の頃からアメフトを続けてきた奥野は、集大成として日本一そしてミルズ杯を掴み、これまでずっと不自由なくアメフトに没頭することができる環境を作ってくれた両親へ一番感謝を伝えたいという。

そして、甲子園ボウルで日本大学と戦い、元気に活躍する姿を見せられたことで、辛かった時に自分を支えてくれた人たちに少しでも恩返しが出来ていれば嬉しいと話した。

今大会は、チャックミルズ杯を受賞した経験のあるQB同士の対決となった大会でもあった。今回2度目の受賞となった関学大QB#3奥野と2017年度受賞の日大QB#10林だ。試合を終えた林は、悔しさを滲ませながらも「4年間、PHOENIXのエースとしてやって来られたことを誇りに思うと共に、周りに感謝している。今は自分を褒めたい」と泣き顔を綻ばせた。

林は、試合終了まで口を閉ざしていた怪我の状態について、右肩の靭帯が完全断裂していたことを明かした。関東での決勝戦から2週間、一切練習は出来ず、様々な医療機関やトレーナーから治療を受けたという。今日は痛み止めを施し、満足のいく状態ではなかったが、勝つつもりで勝てると思ってやって来た。

昨日、橋詰監督から「エースはお前や」と託された日大伝統の背番号 10を付けての出場となった林は、「まともに投げられない自分を守ってくれたOL、懸命に受けてくれたWR、必死に走ってくれたRBに本当に感謝している」と語った。

そして最後に、「3年前に素晴らしいと感じたこの甲子園の舞台。3年間様々なものを乗り越えてやってきた今日の甲子園は、負けてしまったものの3年前以上に素晴らしいものだった」と清々しい顔をみせた。

そんな林について日大の橋詰功監督は、「結果が変わったかどうかはわからないが、ベストな状態でさせてあげたかった」と漏らした。選手起用に関しても「スターティングメンバーとして起用する上では肩を気遣ってチームが上手くいかなくなってしまうことは無いようにと予め取り決め、出来る全てをぶつけたコールを出した」と全力は尽くした様子。「オフェンス・ディフェンス共に完敗だった」と振り返った。

対して鳥内前監督から3連覇のバトンを昨年引き継いだ関学大、大村監督は「日本大学は事前に予想していた通りオフェンスには勢いがあり、両ラインが強かった」と振り返った。「第1Qでは、想定と少し異なる日本大学の攻め方にディフェンスは押されかけたが、第2Q途中からは対応することが出来た。オフェンスは、RB#21三宅や、WR#4鈴木が要所で決めてくれた」と話した。

チームの地力を発揮できるかが重要だと考えていたが、しっかりと勝利することが出来てほっとしていると、無事に日本一を掴み安堵した様子だった。

ライスボウルに関しては、社会人とはあまりに力の差があるとし、「鳥内さん(前監督)と相談します」と言い残し、笑いを誘った。

記事:沼田眞希 、高田 妃菜
写真:KCAFL

 

2020-12-13

当日インフォメーション

甲子園球場付近の本日の天気
https://weather.yahoo.co.jp/weather/28/6310/28204.html

TICKET情報
(会場での当日券販売はありませんが、オンラインであれば14時まで購入が可能です。)
甲子園ボウル放送予定(TV)
NHK [BS1]
2020年12月13日(日) 午後1:05~午後3:50(165分)

https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001…

甲子園ボウルネット配信
アメフトライブ
12月13日(日)21時~(予定)
2020-12-12

甲子園ボウル前合同記者会見〜日本大学(選手インタビュー)

甲子園球場では、12日(土)日本大学の選手5名が翌日に迫る“宿命”の決戦を前に意気込みを語った。

WR #25 林祐嗣(4年 佼成学園)

3年ぶりの甲子園は、「懐かしさよりも新鮮な気持ち」と心境を口にする。3年前に掴んだTDパスは「前半に捕れただけ。今年は終盤になってからも捕りたい」と明日の勝負所でのTDを誓った。より勝負強くなったきっかけはリーグ緒戦の法政大学戦だと話す。「練習してきたことをそのまま出せた。やってきたことを出せば勝てるイメージがもてた」と大舞台でも普段通りのプレーで勝利を呼び込む。

関西学院大の印象については、「大学を代表するチームだが、気負わずに戦いたい」と言いながらも「(たくさん後輩がいるので)後輩の前で恥ずかしくないプレーをしたい」と本音も漏らした。「自分が先頭に立ってチームを引っ張りたい。これまでやってきたことを表現したい」と明日への意気込みは十分だ。

RB #30 川上理宇(4年 佼成学園)

3年前の”事件”に新型コロナウイルスの蔓延。「甲子園でできることよりも今はフットボールができていることに感謝をしたい」と誰よりもフットボールができる喜びを語った。チームに怪我人が多く出たことには「一体感が生まれた。それが甲子園ボウルでかつイメージにつながっている」と勝利への道筋を示す。自身のこだわりも口にした。「三宅(関西学院大学 RB #21)より走って勝ちたい」ライバルへの対抗心も剥き出しだ。より成長するために今シーズンは走法にも改良を加えた。陸上選手の走法に近いものからラグビー選手のそれに近い走法へと変化させた。「ラグビーの福岡選手(パナソニック ワイルドナイツ)のような力強い走りをしたい」とRBとしての高みを目指す。「土のフィールドは少し固い。ランナーとしては理想的なのでロングTDも狙える」とDiv1トーナメント決勝の立川(立命館大学 RB #42)を見て自信を覗かせた。


DL 主将 #57 伊東慧太(4年 日大豊山)

「チームの雰囲気は甲子園ボウルが決まってから徐々に高まっている。明日に向けてさらに良くなっていくだろう」と堂々と現在のチーム状況を語った。甲子園ボウルは「戻ってきたなという感覚。経験してきたことは思い出して伝えてきた」とやれることはやってきた。「甲子園の土は想定内、チームも前向きだし、いいところに来れた」と充実感にあふれていた。

ディフェンスを率いる伊東は「ディフェンスが不安定で、オフェンスにおんぶに抱っこでここまで来ることができた」と悔しさも口にする。「(ディフェンスの)強みはフィニッシュ。最後までやり切る、しつこく押し返すプレーを。明日はディフェンスで勝ちたい」とDLとしてのエゴも押し通したいところだ。

「昨年、一昨年の先輩方が来るチャンスを得られなかった分も含めて、経験してきた3年間をぶつけたい」と3年ぶりの”聖地”にこみ上げる想いもある。「日大らしいフットボールを。やり切るやり通す、愚直なプレーを見せたい」主将として、一選手として。全力を尽くす所存だ。

 

DB #33 柴田和樹(4年 埼玉栄)

「(甲子園ボウルに)来ることができて素直に嬉しい」と3年間の苦しみを語った。「フットボールができないことが苦しかった」と振り返る。「2年間は挑戦するチャンスもなかった。挑戦するチャンスを掴めたことが嬉しかった」と喜び表現した。

相手の関西学院大学については「能力の高い選手たち」と最高の比喩を用いつつ「その選手たちを倒すために準備してきた」と負けるつもりは毛頭ない。特にマッチアップが予想される鈴木(関西学院大学 WR #4)については「レシーバーとは思えないパワー。明日マッチアップしてみて改めて止め方を考える」と警戒する。

 

QB #19 林大希(4年 大阪府立大正)

「今は懐かしいよりも新たな地に辿り着いた感じがする」と甲子園に到着してからの心境の変化を語った。3年前にも出場している林大希だが、3年前から一番変化したのは人間力だという。「人間力は誰にも負けない」と自信たっぷりだ。「3年前は怖いもの知らずだった。(今回は)いろいろ乗り越えてきた経験を活かしたい」と3年間での変化を期待させる発言だ。

先の関西学院大学の記者会見を見て「『完封~2,3本で』ということだったが、取れるだけ取りたい」と対抗心も燃やす。「奥野(関西学院大学 QB #3)よりも関学大ディフェンス」と意識の矛先は定まっている。

「個人的には長かった(フットボールを始めてから)16年間の集大成。相手にも恵まれたこの上ない舞台。フットボールの根源を楽しむ」と明日へ心躍らせる。コンディションについて聞かれると「出るのか、出ないのか。コンディションがいいのか、悪いのか。明日楽しみにしていてください」と清々しい顔で答えた。「明日は日大が勝つ日になります」と去り際に不敵に言い残す姿はなんとも頼もしい姿だった。

記事:沼田眞希
写真:KCAFL

2020-12-12

甲子園ボウル前合同記者会見〜日本大学(監督インタビュー)

甲子園ボウルを翌日に控えた12日(土)、3年ぶりの悲願達成に向けて日本大学の橋詰監督が記者会見に臨んだ。

橋詰功監督

自身がコーチをしていた立命館大学が2006年に出場した以来の甲子園ボウルの舞台となった。14年ぶりとなる”聖地”に立った指揮官は「何度も来ているが、監督としては初めて。明日は緊張するだろう」と新鮮な心持ちを覗かせた。

チームとしても新鮮な体験をすることになる。試合時間は1Q15分と長くなり、今年に限ってはフィールドの半分が芝、半分が土と変則的だ。試合時間に対して橋詰監督は「体力面や精神面で不安はあるが、(リーグ戦終盤にかけて)かなりプレー数の多い試合をしてきた。チームの特徴を活かして戦いたい」と前向きに捉えている様子だ。フィールドに関しては、「土のフィールドでプレーするのは未知。複数のスパイクを用意してきたので、今日試したい」と多少の不安を口にした。

今回の対戦相手である関西学院大学は「完成されたチーム。スカウティングをする度に感じるが、プレーだけでなく、普段の規律からしっかりしている。チームとして安定した素晴らしいチーム」と形容する。加えて、「(立命館大学コーチ時代に)勝った時はパーソナルな能力で圧倒、押し切れたこともあったが、現在はパーソナルな能力も兼ね備えた選手が揃っている」と立命館大学のコーチ時代に遡って、関西学院大学を分析する。Div1トーナメント決勝での戦いぶりを見て「ランに苦しんでいるように見えたが、パンサーズ(立命館大学)の徹底ぶりと精度があってこそ。(日本大学のランプレーが決まるのは)OLの頑張りが欠かせない」と攻撃のポイントを垣間見せる。「(関西学院大学を)明日は0点に抑えるのは難しいと思う。少しでも失点を抑えて、相手より1点でも多くオフェンスで取る」と勝利への意欲も見せた。

順調に見える日本大学にも不安要素は少なからずある。最終戦を欠場、途中退場した主力選手がいることに対して「最終戦からチーム全体でなんとかしようという思いがチームに浸透している。(欠場、途中退場した選手の)詳しい状態は言えないが、万全ではない」と不安を口にした。しかし、「林(QB#19)が『懐かしいな』と口にしていて、余裕が見えた。頼もしい」と選手の状態は心配してない様子。「林(QB#19)は歴代の素晴らしいQBと比べても遜色ない。大事な試合で肩を怪我するのも一緒だし」と笑いを交えて信頼しているようだ。

記事:沼田眞希
写真:KCAFL

2020-12-12

甲子園ボウルプレビュー〜赤と青『宿命』の対決

三菱電機杯第75回毎日甲子園ボウルは、『ダイヤモンド・アニバーサリー』にふさわしい対決が実現した。

5年連続54回目の出場で、3年連続31回目の優勝を目指す関西学院大学ファイターズと、3年ぶり35回目の出場で3年ぶり22回目の優勝を目指す日本大学フェニックス。甲子園ボウルでは30回目の対戦で、これまでの成績は日大が17勝10敗2分と勝ち越している。3年前の対戦も23対17で日大が制している。

2018年の春に起こった『反則タックル問題』以降、交流を断っていた両雄だが、甲子園ボウルがその再開の場となったのも宿命といえるだろう。

ラン・パス共に強力な関学大攻撃

関西学生ディビジョン1トーナメント3試合平均35.3点、ラン平均220.0ヤード、パス平均227.0ヤード、総獲得429.0ヤードを記録している今季の関学大攻撃は、ラン、パス共に高いレベルでバランスが取れている。ラン攻撃の主役は豪華な顔ぶれがずらりと並ぶRB陣だ。

圧倒的なスピードを持つエースRB三宅昂輝(4年)を筆頭に、オープンだけでなく密集も走れる前田公昭(3年)、FBの役割も担えるパワー派の主将・鶴留輝斗(4年)、三宅と同等のスピードを持つ齋藤陸(4年)と、他チームならば誰もがエースを担える実力と、それぞれに個性を持ったメンバーを揃えている。若手中心で当初不安視されていたOL陣も、積極的に前に出るブロックを展開し、彼らの走りを支えている。

先発3年目、この甲子園ボウルにフットボール人生の集大成を懸けるQB奥野耕世(4年)率いるパッシングユニットも個性派が揃っている。劇的な逆転劇となった立命館大戦、逆転ドライブ時に2度ターゲットとなってボールを得点圏まで運んだWR鈴木海斗(4年)は、奥野が「困った時は投げる」と絶対的な信頼を置く。また、神戸大戦でのワンハンドキャッチが話題となった梅津一馬、昨年から先発の糸川幹人の2年生コンビも臆することを知らず、ピンチはヒーローになれるチャンスだと考えるタイプだ。

ターンオーバーを量産する関学守備

守備は平均失点13.7点、ラン喪失76.3ヤード、パス喪失123.3ヤード、総喪失199.7ヤードと例年同様安定している。注目すべきはターンオーバーの数だが、昨年の11回に対し、今年は試合数が半分以下にも関わらず、すでに6回奪っている。そのうち3回が立命館大戦で奪ったものだというのが特筆すべきことだろう。

DLは例年と比べるとビッグネームと呼べる存在が出てきていないが、立命館大戦でロスタックルを記録したDL野村幸利(4年)はトーナメントを通じて安定した働きを見せてきた。LB陣は海﨑悠、繁治亮依の下級生時から主力として出場している2人に加え、川崎駿平(4年)が台頭し、二人とローテションを組んでいる。DB陣で今一番のっているのはCB竹原虎ノ助(3年)だろう。今年1月のライスボウルで富士通のエースWR中村輝晃クラークと対等にわたりあった逸材だが、立命館大戦でゴール前に迫られた絶体絶命のピンチを切り抜けたインターセプトで覚醒した感がある。1年時から経験があるNB北川太陽(3年)は、アサイメントでカバーしきれない状況に瞬時に対応できる発想の引き出しを持っている。立命館大戦のキャッチアップの状況でインターセプトを演じたSF山本昌弥(2年)も、新先発ながら安定したプレーを見せている。

関東随一のハイパー攻撃

1試合平均35.5得点、総獲得472ヤードを記録している日大攻撃は、ラン獲得226ヤード、パス246.3ヤードとバランスがとれている。この攻撃を支える大黒柱はエースQB林大希(4年)だ。昨年までは運動能力を向上させることに注力していたが、新型コロナウイルスによる自粛期間に対戦相手のビデオの研究に取り組んだ。今季は相手守備の傾向を頭に入っている分、プレーに余裕が生まれている印象だ。桜美林大戦の負傷の回復度合いが不安材料だが、バックアップとして登場し桜美林大戦の逆転勝利を演出したQB小野祐亮(4年)も侮れない存在だ。アスレチック・アビリティこそ林に劣るものの、守備を読んでプレーすることは日大鶴ケ丘高時代から経験しており、フットボール・インテリジェンスは林以上と言っても過言ではない。何よりも小野が出場ということになれば、周囲のメンバーがいつも以上に力を出すことは、桜美林大戦で林が下がって以降に逆転したことで実証済だ。今季のスキルポジションはそれができる人材が揃っている。40ヤード走4秒4の超速RB川上理宇(4年)、タックルの芯を外すのがうまい秋元ミンジェ(4年)、思い切りのよい柴田健人(3年)のRB陣は、関学RB陣と双璧の実力を持つ。俊敏な身のこなしで臨機応変な対応ができるエースWR林裕嗣(4年)、2年生ながらエース番号の一つである22番を背負う山下宗馬、元QBで今秋急成長を遂げた岸澤淳之介(4年)、副将TE足立大成(4年)と、パスターゲットも充実している。

若手中心で伸び盛りの守備

今季の日大守備は試合平均17.3失点、総喪失302.0ヤード、ラン喪失106.5ヤード、パス喪失195.5ヤードと数字の上では課題が残る印象だが、主力のほとんどが下級生であり、試合を重ねるごとに成長を遂げているという意味では得体がしれないというのが実際のところだ。

若い守備を支えているのが充実したDL陣だ。主将DL伊東慧太(4年)が第2節の中央大戦の序盤に負傷して以来出場していないが、DEとDT両方が可能な宇田正男(4年)、1年時の甲子園ボウルにも出場していたDE樋口斎(4年)、2018年U19日本代表のDT窪田弦太郎(3年)、今季から先発ながら桜美林大戦で1QBサック、1ロスタックルを記録したDE菅原大斗(3年)は、伊東の不在を感じさせないプレーぶりだ。

また、1年時から先発のDB柴田和樹(4年)、中央大戦で悪い流れを断ち切る強烈なロスタックルを見舞ったDB光永悠馬(2年)、桜美林大戦で第4Qにたたみかけるインターセプトを奪ったSF真鍋開陽(1年)ら、DB陣には流れを変えられるプレーメーカーたちがいる。

それぞれの攻撃に
守備がどう対抗するかが勝敗の鍵

両雄共に高い得点力を持つ攻撃を持っているだけに、高得点ゲームとなることも予想される。両チームの勝敗を分ける鍵はそれぞれの守備が対戦攻撃にどう対抗できるかになりそうだ。

日大攻撃対関学守備のマッチアップは、定石で考えれば関学守備が最初に考えるであろう日大のラン攻撃阻止がうまくいくか。裏を返せばランを守る関学守備を日大攻撃がどう攻略するか。

関学攻撃対日大守備は、これまでの戦いではビッグプレーを許す傾向にあった日大守備が関学の攻撃のビッグプレーを阻止できるか。関学の攻撃の視点に立てばビッグプレーでモメンタムを掴むことができるかがポイントになりそうだ。

記事:月刊ハドルマガジン   上村弘文 https://huddlemagazine.jp/

ハドルチャンネル甲子園ボウルプレビュー 10日20時公開https://youtu.be/zro1Fjvos10

 

2020-12-11

日本大学側3塁アルプス席の一般発売開始!

日本大学側の3塁アルプス席の一般発売を行います。
本日、11日午前10時より専用サイトよりの販売となります。

当日のTICKETの販売はございません。
是非、お早めにお買い求め下さい。

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●販売開始日時:12/11(金)10:00~
●Pコード:《通常席》847-604
●初日通常:0570-02-9999
●専用URL:https://w.pia.jp/t/koshienbowl/
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2020-12-10

甲子園ボウル前合同記者会見〜関西学院大学

3日後に迫る甲子園ボウルを前に10日(木)、関西学院大学の大村和輝監督と選手ら6人が記者会見に臨んだ。

RB #39 主将 鶴留輝斗(4年・啓明学院高校出身)

今年のチーム作りを振り返って、例年と比べてコミュニケーションを取ることが大変だったと話す。新型コロナウイルスの影響で、本来であれば対面で出来たことをオンラインでしなければいけなかったり、試合や練習の数が減ってしまったりしたためだ。
それでも、相手がどう思っているかをいつも以上に考えるようにすることでカバーしてきた。
鶴留自身は、主将として行動する中で、チーム全体を見渡すようになり、また、初めて気付くこともあったそうだ。今までは気づいていなかった部を運営して行くために必要な仕事をしてくれているスタッフや、自分がプレーをしている最中には代わりにフィールド全体を見て、共にチームをまとめてくれている主務の末吉光太郎(4年・三田学園高校出身)には感謝していると話した。
2018年の定期戦以来となる日本大学との対戦。あの日の問題について記者から聞かれると「あれはもう過去の話だと思っている。」と断言。「今はただ、甲子園ボウルでいい試合がしたい。勝ちたい。」と力強く言い切った。
また、日本大学のディフエンスについての印象としてDLが強いことをあげた。自分たちの OLがいかにコントロール出来るかが大事だと話した。
今年は、芝と土が入り混じったフィールドでの対戦となる。この会見の後に控えた公開練習でその感覚を掴みたいと話し、ベストなものを見極めようと裏側の突起部分の種類が異なるスパイクをいくつか用意してきたという。
日本大学との試合は伝統的なもの。これまでの「いい試合」と言われるものに並ぶような試合をして必ず勝ちたいと語った。

LB #40 副将 繁治亮依(4年・関西学院高校出身)

「目指しているのは完封です。」何点以内に抑えたい、などディフェンスとしての目標はあるかという記者の質問に繁治はこう答えた。
その上で、日本大学のRB #39 秋元旻宰(4年・日大豊山高校出身)、#30 川上理宇(4年・佼成学園高校出身)とQB #19 林大希(4年・府立大正高校出身)をどう止められるかがポイントだとし、ディフェンスとして今年一年大切にしてきたパシュートを忠実に行うことで、全員で止めたいと話した。
繁治はここまでのリーグ戦の自分のプレーを振り返り、練習で出来ていたことが試合で出来なかったと打ち明けた。また、11月28日(土)に行われた立命館大学戦では、自分一人で止めようとしすぎていて、周りが見えていなかったと話す。最上級生として、自分がしっかりと止めたいと思うばかり、空回りをしてしまい、結果的にディフェンスやチームの足を引っ張ってしまったと省みた。
甲子園では、準備をしっかり整え、周りとも連携を取って勝ちたいと話す。相手のミスから流れをもらって勝つのではなく自分たちでいい流れを作りたい、「勝つべくして勝つ」という理想を体現したいと気を吐いた。

DB #25 竹原虎ノ助(3年・追手門学院高校)

11月28日(土)の立命館大学戦では、第4Q、立命館大学オフェンスに自陣深くまで攻め込まれたところをインターセプトで救った竹原。今年は目の前の相手との一対一の勝負を大切にしてきたという。この場面でも、意識して練習してきたことが生きたと話した。
一方で、ランはなかなか止めることが出来なかったと振り返る。甲子園ボウルに向けては、その点を改善しようと、一人一人のタックルのレベルアップを図った。普段から強度を上げて練習し、一発で止められるようなタックルを練習してきたそうだ。
竹原は去年も試合には出場していたが、周りの先輩に助けてもらってばかりだったと話す。今年は自分が周りを助けられるようにしようと思って取り組んできたところ、相手オフェンスと一対一で勝負しなければいけないようなプレーも任せてもらえるようになり、少しは成長出来ているのかなと感じたと語った。
前回、関西学院大学と日本大学が戦った三年前の甲子園ボウルの際は竹原はまだ高校生で、観客として試合を見ていたそうだ。関学も負けるのだと衝撃を受けると共に、勝たなければ意味がないと感じたという。今回の甲子園ボウルに向けては、「一番長く関わっている先輩方の最後の甲子園ボウル。勝って終わらせられるように一生懸命プレーするだけ」と意気込んだ。

QB #3 奥野耕世(4年・関西学院高校出身)

日大とまた試合が出来ることが素直に嬉しいと奥野は笑顔で話す。
周りからは因縁の対決などと言われることもあるが、そのようなことは関係なく、強くなって帰ってきた日本大学と甲子園の舞台で戦えることを、自分も周りのみんなも楽しみにしていると話した。
日本大学のディフェンスは、比較的シンプルな戦い方で、これは個々の能力が高いからこそ出来ることだと奥野は言う。QB同士のため直接対峙することはないが、相手QB #19 林についても印象を聞かれると、肩も強く、走れる、アスリートのようなQBだと答えた。
2年前の定期戦直後は苦しい時期もあったが、先輩を筆頭に、同期、監督、コーチなど多くの人に支えてもらったと話す。アメフトを続けて、結果を出すと決めた奥野はあれから、自分の与えられた役割をこなしてやるべきことをやるだけ、と思いながらここまで来た。
「試合会場で元気な姿でプレーをすることが、支えてくれた人たちへの恩返しになると思うんで。小学生からずっと続け、培ってきた全てを出し切って勝ちます。」と誓った。

WR #4 鈴木海斗(4年・横浜南陵高校出身)

WRユニットとしては、若い選手が多いため、下級生がのびのびとプレーできるような雰囲気を作りながらも、基礎を意識して常に目の前の相手に勝っている状況を作れるような練習をしてきたと言う。
鈴木自身はRBからWRに転向して3年。決して長くはない期間でここまで成長できた理由として、松井理己(現 富士通)や阿部拓朗(現 アサヒ飲料)をはじめとした”すごい先輩”をそばで見てきたことを挙げた。また、QB#3 奥野とずっと一緒に練習してきたため、きっとここに投げてくれるというのがわかるそうだ。
日本大学のDBは身体も大きく、手が長い、今までには対戦したことのないような相手だという印象を持った上で、一対一の場面で、どこまで通用するかやってみたいと意気込んだ。
甲子園ボウルを目前に控え、今のワイドユニットに手応えを感じているという鈴木。最後だからといって何かをするのではなく、いつもと変わらない準備をして、実力をぶつけたいと楽しみそうに話した。

RB #21 三宅昂輝(4年・関西学院高校出身)

「自分がボールを持ったら、TDに繋げたい」と今年も話した三宅。
ここぞという場面で、自分のプレーを通せる、独走でTDに繋げられるような選手が理想像だと言う。新型コロナウイルスの影響による自粛期間中には体幹トレーニングを重ね、一回のタックルで倒れない体を作った。
しかし、11月28日(土)に行われた立命館大学戦では、相手のLBやDBに阻まれ、なかなかランを出すことが出来なかったと振り返る。これを修正するため、LBやDBとの一対一を想定した、部分的な練習をこの2週間で詰めてきたと話した。
日本大学のDL陣は、#57 伊東慧太(4年・日大豊山高校出身)をはじめとし、大きくて速い選手が揃っている印象だという。パスでもランでも、ブロックから漏れたDLが狙いにくると思うので、そこをかわしていけるかが重要になると予想した。
また、日本大学のRB #30 川上と自分はプレースタイルが似ていると明かす。高校時代はクリスマスボウルで、川上が所属していた佼成学園に負けてしまったが、今回は自分が川上よりも走って、勝ちたいと語った。

大村和輝監督

チームの仕上がり度合いとして、やるべきことは絞れていて固まってきているとしつつも、まだ精度が上がりきっていない部分もあるとした。
監督としては初めての甲子園ボウルとなるが、そういった個人としての感情は一切ないと話す。あくまで目の前の相手である日本大学に対し、どうすれば勝てるか、どう戦っていこうかということを考えているだけだそうだ。
具体的な点数としてのプランを聞かれると、どれだけディフェンスが粘れるか次第、やってみないと、とした上で、相手を17〜21点には抑え、オフェンスで4〜5本のTDを取って、勝ちたいと答えた。
日本大学は見れば見るほど強く、フィジカルだけでは関西学院大学は負けているという。
しかし、フィジカルだけで決まるわけではないので、色々と準備しているところを最後まで詰め、精度良く戦うことで勝利に繋げていきたいと語った。

記事:高田 妃菜
写真:KCAFL