2021年11月28日(日)ヤンマースタジアム長居にて、全日本大学アメリカンフットボール選手権 西日本代表校準決勝が行われた。それぞれ西日本代表校二回戦を勝ち上がってきた、立命館大学と関西大学が対戦。18-17で立命館大が接戦をものにし、西日本代表校決定戦へ駒を進めた。
第1Q序盤、立命館大はQB#9 野沢研(4年)からWR#14 大塩良至(4年)へ35ydのパスを決めて大きく前進。K#16 東輝衣(3年)が42ydのフィールドゴールを成功させて、3点を先制する。
関西大はQB#3 須田啓太(1年)、RB#5 柳井竜太朗(3年)のランなどで敵陣深くまで攻め込むと、第2Q、RB#5 柳井のランでTDを決めた。その後、関西大は自陣10ydからの攻撃シリーズ。QB#3 須田からWR#7 増南繁哉(3年)へ38ydと17yd、WR#11 平野左典(4年)へ10ydのパスを決めてゴール前へ。最後はRB#1 前川真司(4年)がエンドゾーンに駆け込みTD。90ydを攻めきり、3-14にする。
点差を広げられた立命館大はQBに#19 宇野瑛祐(2年)を投入。すると宇野は縦続けに28ydのラン、WR#14 大塩への32ydのパスを魅せ、ビッグゲイン。さらには自らボールを持ち込んでTDへと繋げた。そして立命館大はここで2点コンバージョンを選択。QB#9 野沢からパスを受けたTE#88 前田大地(4年)が、関西大ディフェンスを引きずりながらエンドゾーンへ到達し、2点をもぎ取った。11-14で前半を終える。
第3Q、ゲームが動く。立命館大 K#16 東がキックオフしたボールは敵陣23yd付近のサイドラインギリギリに落下。これを立命館大DB#22 多賀翼(3年)がおさえ、好ポジションからの攻撃権を獲得した。立命館大はこのチャンスにランを重ねて攻め、RB#32 田名部怜央(4年)が飛び込んでTD。逆転に成功した。18-14。
第3Q終盤、立命館大はパンターが、スナップされたボールを落球。関西大は敵陣17ydからの攻撃となり逆転の好機を得たが、立命館大ディフェンスに阻まれてFG止まり。18-17となった。
第4Q、なんとか逆転したい関西大だったが、なかなか攻め込むことが出来ず。試合時間残り約2分で4th downギャンブルを試みるも失敗に終わる。残り時間を立命館大がダウンを更新しながら消費、最後はニーダウンで時間を流し、勝利の瞬間を迎えた。
試合後、立命館大の古橋監督は、「ミスが続いて点差を広げられた時も、逆転した後も、落ち着いていた。場面場面を客観的に捉える力が付いてきている。1点差でも勝ててよかった。」と振り返った。
「(選手たちには)関西学院大戦に向けてこの一週間、人生を懸けて取り組もうと話した。練習はもっとピリピリした雰囲気でして欲しい。甲子園に行きたい、というよりも関学に勝ちたい。」と語った。
一方、関西大の磯和監督は、「悔しい。残念。」と第一声。「今日は本当に五分五分だと思って挑んだ。ちょっとしたミスの積み重ねで負けてしまった。今年はいいチームで日本一を狙えるチームだったので残念だが、あとは立命館大・関西学院大に、関西代表として甲子園ボウルで日本一になってほしい。」と話した。「4回生には、よくやってくれたけど日本一にしてあげられなくて申し訳ない気持ち。また、1~3回生には、何点差でも負けは負けで、まだ努力が足りなかったということだから、来年は今年以上の取り組みをみんなでやっていこうと伝えた。」と明かした。
一点に涙をのんだ関西大はここで敗退、守りきった立命館大は、12月5日(日)に甲子園ボウル出場を懸けて関西学院大と対戦する。
記事:高田妃菜(KCAFLオフィシャル)
写真:廣田光昭(KCAFLオフィシャル)
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