2021年12月5日(日)ヨドコウ桜スタジアムにて、全日本大学アメリカンフットボール選手権 西日本代表校決定戦が行われた。西日本代表校準決勝を勝ち上がってきた立命館大学と、関西Div.1 一位通過の関西学院大学が対戦。24-34で関西学院大が勝利し、甲子園ボウル出場権を手にした。
第1Q、関西学院大オフェンスの3プレー目、QB#15 鎌田陽大(2年)からWR#4 鈴木崇与(2年)への44ydパスが成功。G前1ydからRB#26 前田公昭(4年)のランでTD。先制点をあげる。
第1Q終盤には、立命館大がパスを試みたところを関西学院大LB#41海﨑琢(2年)がインターセプトリターンしG前へ。RB#27 齋藤陸(4年)のランでTDを決めた。0-14。
立命館大は第2Qに47ydのFGにトライするも、ポールに当たり惜しくも失敗。一方の関西学院大も、QB#15 鎌田からWR#2 梅津一馬(3年)へ27yd、WR#9 河原林佑太(3年)へ27yd、TE#92 小林陸(3年)へ15ydのパスを通したものの、追加点はK#16 永田祥太郎(4年)の36yd FGでの3点にとどまった。
無得点のまま前半を終える訳にはいかない立命館大は、第2Q残り49秒G前80ydからの攻撃。QB#9 野沢研(4年)からWR#14 大塩良至(4年)へ16ydのパスを決めると、WR#85 大野光貴(1年)への46ydパスも通す。最後はK#16 東輝衣(3年)が49yd FGを成功させて、3点をもぎ取った。3-14で試合を折り返す。
第3Qは点の取り合いとなる。後半開始早々、立命館大LB#41 坪倉拓未(3年)のインターセプトリターンでG前15ydからの攻撃権を得ると、QB#9 野沢はエンドゾーン内に駆け込んでいたWR#85 大野へボールを投げ込みTDとする。
すると関西学院大は、R#27 齋藤が41ydのキックオフリターンをみせる。RB#26 前田の20ydランなどで前進し、OLが作ったルートをRB#26 前田が駆け上がってTDを返した。
その後両チームは、立命館大QB#9 野沢からWR#82 平井瑛登(3年)へのパスと、関西学院大RB#27 齋藤のランでそれぞれTDし、7点ずつ追加。立命館大はQB#9 野沢からWR#14 大塩への47ydパスで攻め込み、WR#85 大野への35ydTDパスでさらに追加点をあげた。24-31。
第4Q、関西学院大はQB#13 山中勇輝(4年)からRB#27 齋藤へのパスで35ydを獲得。K#16 永田が43ydのFGを成功させた。
どうにか追い上げたい立命館大だったが、被インターセプトやファンブルロストで流れを作れず。最後は関西学院大にニーダウンで時間を消費され、24-34でゲームセットとなった。
試合後、関西学院大の大村監督は、「今日はランでチャレンジしようと思っていた。OLがよく頑張ってくれている。4回生が4回生らしくなってきたし、(主将の)青木がリーダーとして成長していて、発言に重みが出てきた。」と話す。「(甲子園ボウルに東日本代表校として出場が決まった)法政大は、めっちゃ強いと聞いている。あと二週間、ファンダメンタルを積み上げたい。ディフェンスはパシュートとタックル、オフェンスはスタートとフィニッシュ。ずっと掲げている事をやるしかない。」と意気込んだ。
主将のDL#95 青木勇輝(4年)は、「上手くいっていないパートは全部自分がなんとかしないといけないと思っていたが、せっかく4回生が50人もいるのでもっと周りを信頼しようと切り替えた所から、みんなも自主的に動くようになりチームが良くなっていった。今日の勝利に慢心せず、二週間突き詰めたい。」と語った。
一方、立命館大の古橋監督は、「精神面で成長したと思うし、始動から考えると4回生はよくここまでチームを作ってくれたと思う。しかし、長年甲子園ボウルから遠ざかってしまっている。抜本的な改善が必要。」と漏らした。
主将のRB#7 平浩希(4年)は、「今日までの積み重ねが、自分たちより関西学院大の方が上だった。チームの原動力は間違いなく4回生で、ラストイヤーにどれだけ想いをぶつけられるか。新4回生には、今日のこの瞬間から勝負は始まっているという覚悟を全員が持ってやっていってほしい。」と言葉を遺した。
今日の試合を終え、甲子園ボウル出場校が出揃った。西日本代表校 関西学院大学、東日本代表校 法政大学。12月19日(日)に、学生日本一の座を懸けて対戦する。
記事:高田妃菜(KCAFLオフィシャル)
写真:廣田光昭(KCAFLオフィシャル)
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