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2008.12.03 |
クラッシュボウル決勝プレビュー |
昨季関東を制した日本大学フェニックスは今季も好調を維持し、危なげない試合内容で勝ち星を積み重ねていった。 早稲田大との全勝対決も一時はリードを許すも、即座に逆転。最終的には32-13のスコアで早稲田大を下し、クラッシュボウルへコマを進めた。
今季は様々な選手を試合に起用し、戦力の底上げを図った日大。リーグ戦ではWR中村クラークら、1、2年生の活躍も目立った。 また攻撃ラインも鉄壁のパスプロテクションが健在であり、昨季からのさらなる戦力の向上に成功した。
特にQBは甲子園ボウルを経験した3年生の平本に加え、エースナンバー10番を背負う4年生の山城が、ケガから復帰したことも大きい。 早稲田大との試合でも逆転された直後に起用されると、完璧なドライブで見事再逆転を成功させて勝利に大きく貢献した。 1Qで15分実施されるクラッシュボウルでは選手層の厚さも重要であり、QB山城の復帰は日大にとって非常に大きなアドバンテージとなる。
また昨季から多くのメンバーを残す守備陣も「今年のチームはキャプテン長島のリーダシップがすべて」と、内田監督が全幅の信頼を置くLB長島。1年から随時試合に出場している3年生DL小宮らを中心に1試合平均約9失点と鉄壁の守備を誇る。
クラッシュボウルでは強力なラン攻撃を看板とする法政と対戦する。ラン攻撃の中核を担う法政エースRB原をいかにして封じ込めるかが、勝敗の行方を左右することになるだろう。 DLの素早いラッシュ、LBの正確なタックル、DBの適切なカバーが一つでも欠ければ、ロングゲインを許してしまうことになりかねないだけに、守備陣が一体となり、粘りを見せることが、日大を勝利へと導く鍵となる。
一方、昨季は甲子園3連覇の夢を断たれたクラッシュボウルの舞台へと帰ってきた法政大学トマホークス。 今季も例年通り、多くの選手を起用しながらも大差での勝利を重ね、危なげなく最終節明治大との全勝対決に臨んだ。 この試合では、明治大の強力なランや、攻撃陣の不調により、予想外の苦戦を強いられたものの、持ち前の勝負強さでクラッシュボウルへの切符を手にした。
今季の法政は、昨季までの絶対的なエースであったQB菅原(現オンワードオークス)ら、甲子園連覇を支えた主力の卒業により、再建色の強いスタートだった。 リーグ戦も試行錯誤を繰り返しながら、日大とのクラッシュボウルへと進んできた。 攻撃では、近年の法政の代名詞と言えるショットガン体型からの多彩なパス攻撃から、法政伝統のセットバックからのラン攻撃にシフトしてきた。 特に今季はQBを固定せず、4年生のQB小田、黒坂、新人のQB山口をローテーションで起用する方針をとってきた。
守備も、昨季までの相手を圧倒する程の力はないものの、試合ごとに課題を見つけながら主将LB影澤を中心に、DL高澤、LB櫻井など、若手の台頭もあり強固なものへと仕あがってきた。
日大とのクラッシュボウルでは、日大の強力守備ラインに対して、どれだけOL陣が対抗できるか。また「今年は沢山出していく」と、青木監督が語ったスペシャルプレーの出来が鍵となるだろう。 また守備面では、日大のQB平本、山城から繰り出されるパスに、どれだけ対応できるかが課題と言える。
法政の勝利の鍵を握るのは、今季1000ヤードラッシャーとなり、名実ともに法政のエースとなったRB原だ。 今季の原は、法政オフェンスの核として、なくてはならない存在となっている。逆に、このRB原が日大に止められることになると、法政はかなりの苦戦を強いられることになる。
互いの意地がぶつかり合うクラッシュボウル。日大の連覇かそれとも法政のリベンジか。関東の天下分け目の大一番を制するのははたしてどちらか?
記事/早坂茂(スポーツ法政OB)、岸上敏宏(スポーツ法政) 編集/畠中隆好(officeNEAR)
写真/スポーツ法政新聞会 http://blog.nikkansports.com/user/hosei/
(写真上から、日大QB#11平本、日大LB#8長島、法政LB#47影澤、法政RB#29原) *************************************************************************** UNN関西学生報道連盟では、パナソニック電工杯毎日甲子園ボウルの試合で号外の即時配布とホームページのリアルタイム速報を行います。当日の号外は試合終了と同時にいち早く競技場周辺で配布します。
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