パナソニック電工杯 第63回毎日甲子園ボウル in NAGAI

ニュース 開催概要 関東代表 関西代表 中学生招待試合
Top > ニュース

ニュース

ニュース トピックス

2008.12.08

クラッシュボウル史上初の延長決着!
法政大学トマホークスが激戦を制し、日本大学フェニックスにリベンジを果たす!!


 試合は法政K丸田のキックでスタート。
 
日大は自陣中ほどから、QB平本のスクランブルをベースにしてボールを着実に前進させる。しかし法政のタックルによって平本が一時サイドラインへ下がると、代わって投入されたQB山城のパスを、法政CB片山がインターセプト。法政が自陣深い位置から攻撃権を得る。
 
法政はQBに4年生の小田とルーキーの山口を交互に起用し、ドライブ試みるも、大型DL陣が強力な日大守備の前に、1度のダウン更新のみで攻撃権を明け渡す。


 再び攻撃権を得た日大は、QB平本が戦線復帰。切れ味のよいランとミドルゾーンへのパスを決め、法政陣内深くまでドライブする。しかし法政守備はスピードを生かしたボールへの素早い集まりで日大攻撃に対応、レッドゾーンまで攻め込まれるものの得点を許さない。

 2Qに入ると、法政の攻撃が徐々に前進を始める。1000ヤードラッシャーの大型RB原を中心としたラン攻撃に加え、QB山口が要所でレシーバーにパスをヒットさせる。
 
自慢のスペシャルプレーこそミスもあったものの、そこから持ち直し、RB原のロングゲインへとつなげるなど、持ち前の粘りを見せ始めた。
 
しかしRB堀が痛恨のファンブルを喫し、フィールド中央付近までの前進にとどまる。
 
このあと両チームともに互いの守備陣の厚い壁に阻まれ、得点を奪うことができないまま時間が経過していった。


hosei02.jpg 均衡状態を破ったのは法政のエースRB原。自陣28ヤード、ショットガン隊形から中央を一気に抜け、敵陣まで走るロングゲイン。最後も再びRB原が独特のステップで日大守備陣の網をかいくぐり、先制TD。法政が7点のリードで前半を折り返す。(TFPキック成功/法政7-0)


 
後半序盤も法政が勢いを持続させる。随所で、ロンリーセンターなどスペシャルプレーを混ぜつつ日大陣内まで前進する。
 
しかし粘る日大守備陣の前に、どうしてもレッドゾーンまでボールを進めることができず、パントに終わる。

 
そうしたなか、流れは再び日本大学へと傾き始める。
 
直後のドライブではインターセプトを喫したが、続く法政の攻撃を3rdアンドアウトに抑え込み、絶好のフィールドポジションから攻撃を開始した。
 
前半はカタさの見えた日大だが、後半はのびのびとしたプレーで、ゲームを展開する。特にQB平本は、スクランブルで効果的なゲインを何度も奪い、法政陣内を前進する。
 
ゴールラインまで残り11ヤード、再びQB平本が快足を見せ、エンドゾーンまで駆け抜け、同点TDを奪う。(TFPキック成功/日大7-7)

 
そして最終4Qへと試合は進む。
 
4Q開始直後、法政QB山口の縦へのロングパスがWR栗原へヒットし、法政が日大陣内まで侵入する。
 
このシリーズはQB山口からWR栗原のホットラインが炸裂し、エンドゾーン目前まで前進をした。日大の守備陣の粘りに苦戦した法政だが、最後はRB原のTDランへとつなげ、勝ち越しTDを決めた。(TFPキック成功/法政14-7)

 
さらに続く日大の攻撃シリーズでは、QB平本のパス攻撃に苦戦するものの、エンドゾーン直前で主将LB影澤がインターセプトを奪い、日大の反撃を断ち切る。

nichidai01.jpg 
ここまで法政守備陣の粘りに苦戦した日大だが、4Q終盤にQB平本のパスが調子をあげ、WR金井、神山らへ次々とヒットさせてゆく。
 
自身の足でもゲインを稼ぎ、最後はエンドゾーンへダイブしながらボールを到達させてTD。再び同点へ並んだ。(TFPキック成功/日大14-14)
 
日大はその後のシリーズでもレッドゾーンまで前進。TDには至らぬものの、FGレンジまでボールを運んだ。
 
決まれば試合を決定づけるFGだったが、法政の激しいラッシュの前に、FGトライ失敗となる。

 
同点のまま4Qが終了する。大会規定により、クラッシュボウルは両校優勝となり、甲子園への切符を賭けた延長戦へと続いていった。
 
延長戦は、敵陣25ヤード地点から交互に攻撃し、より多くの点を立ったチームを勝ちとするタイブレークシステムのもとに実施された。

 
延長戦の1回目は法政が最初のプレーで、QB山口のパスを日大LB栗原にインターセプトされ、窮地へと追い込まれる。
 
しかし法政守備陣がここでも奮闘。QBサックなどでロスを奪うと、FGトライでも日大のプロテクションを破り、なんとか0点にしのいだ。

 
続く2回目の延長戦。今度は日大が先攻となる。その日大は、QB平本からWR岡野のパスが決まり、たった1プレーでTDを決める。だが続くTFPのキックは不成功となり、試合の行方は法政の攻撃と日大の守備にゆだねられた。

 
法政は最初にQB山口のパスを選択。これは失敗となったが、審判が日大DBのインターフェアを宣告し、ダウン更新に成功する。
 
続くQB小田のキーププレーは日大守備の激しいタックルにつぶされ、ノーゲインに終わる。続いて法政は再びQB山口のパスを選択。QB山口の投じた地面すれすれのボールをTE田島が執念のキャッチで大きく前進。

 
このエンドゾーンまで2ヤードの地点から法政RB原が日大の壁を突破、TDランを決める。
 
そして運命のTFPのキック。
 
法政K丸田の蹴ったボールは、ゴールポストの中央をくぐりぬけ、この瞬間に法政大学2年ぶりの甲子園ボウル出場が決定した。



記事/早坂茂(スポーツ法政OB)

編集/畠中隆好(officeNEAR
写真/スポーツ法政新聞会 http://blog.nikkansports.com/user/hosei/
(写真上から、法政RB#29原、日大RB#6松崎) 


***************************************************************************
UNN関西学生報道連盟では、パナソニック電工杯毎日甲子園ボウルの試合で号外の即時配布とホームページのリアルタイム速報を行います。当日の号外は試合終了と同時にいち早く競技場周辺で配布します。


UNN関西学生報道連盟公式HP http://www.unn-news.com

 

 

 

戻る

甲子園ボウルとは?
過去の記録
イベントと周辺情報
第63回毎日甲子園ボウル
パナソニック電工株式会社 パナソニック電工杯 第63回毎日 甲子園ボウル in NAGAI 関東学生 アメリカンフットボール連盟 関西学生 アメリカンフットボール連盟