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関西 2013.11.29  
両者譲らず壮絶ドロー。 完璧なリスクマネジメントゲームで関学大が単独優勝を果たす。

両者譲らず壮絶ドロー。

完璧なリスクマネジメントゲームで関学大が単独優勝を果たす。

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 関西学生リーグ最終節。関西学院大学と立命館大学の一戦は、序盤から互いのディフェンス陣が奮闘。両者譲らず0-0のスコアレスドローに終わり、関学大の単独優勝が決まった。  

 立命大レシーブで始まった1Q。自陣20ヤード地点からの攻撃シリーズとなった立命大は、最初の攻撃で1stダウンを更新する。それでも関学大は立ち上がりから「攻め」のディフェンスを見せ、2度目の攻撃では2ndダウン、3rdダウンで2連続QBサックを決め、立命大のオープニングドライブをパントに追い込む。

対する関学大はノーハドルオフェンスを展開。この日もQB#11齋藤のパスから攻撃を組み立てていくが、ロングゲインを奪うことはできず、共にパントの蹴り合いとなり1Qは終了する。

 2Qに入っても両チーム共になかなかダウンを更新できず、一進一退の攻防が続く。

関学大は6分に自陣45ヤード地点で4thダウンパントフェイクからのギャンブルプレーを成功させる。P#17伊豆からWR#82横山へのパスが通り20ヤードのゲインを得たが、続くシリーズではダウンを更新できずパントへ。

 続く立命大のドライブも3rdダウンでダウン更新できずパントとなったが、ここで立命大にビックプレーが飛び出す。

残り2分30秒でK#16佐伯のパントをWR#88木戸がリターンするが、立命大カバー陣が激しいファンブルフォース。こぼれたボールを立命大のLB#29山本がリカバーし、敵陣23ヤードという絶好の位置から立命大が攻撃権を得る。

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この試合最大のチャンスを思わぬ格好で迎えた立命大は1stダウンでパスプレーを選択。QB#18奥村から右サイド奥に開いたWR#19鈴木へのパスだったが、これを関学大のDB#14大森がインターセプト。再びターンオーバーとなり、立命大はわずか数秒でチャンスを不意にしてしまった。

その後も得点が生まれないまま0-0で前半を折り返す。

 3Qでは、QB斎藤が3rdダウンからのクイックパントを見せるなど、関学大は「守り」のオフェンスを展開。立命大もK佐伯が安定したパントキックで陣地を挽回し、両チーム共に大きなチャンスは作れず、このクォーターも無得点で終える。

そして0-0のまま迎えた4Q。関学大はランオフェンスで時間をうまく使い相手陣内へ攻め込んでいく。

4分には残り29ヤード地点でのFGチャンスを迎えたが、無理はせずパントを選択。試合終了時間残り16秒にも、RB#28鷺野のランなどで、ゴール前29ヤードまで詰め寄ったが、ここでもFGは狙わずQB斎藤はニーダウン。

優勝を争う両雄の白熱した試合は、スコアレスドローという結果で幕を閉じ、関学大の単独優勝が決まった。

 関学大は得点こそ奪えなかったものの、立命大のラン獲得ヤードを0ヤードに抑えるなど完璧なディフェンスを見せ、立命大を2年連続の完封。立命大オフェンスをFGレンジへすら進入させなかった。 

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 関西学生代表の座を勝ち取った関学大。次は3年連続48回目の甲子園ボウル出場を懸けて、12月1日(日)に神戸市立王子スタジアムで行われる東海学生代表の名城大との西日本代表校決定戦に臨む。



記事と写真;尾崎諒(UNN関西学生報道連盟)

編集;畠中隆好(officeNEAR/甲子園ボウルPJT)


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