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トピックス 2013.12.05  
<西日本代表校決定戦>関学大が名城大に想定外の苦戦。3年連続48回目の甲子園ボウル出場にも笑顔なし。

関学大が名城大に想定外の苦戦。3年連続48回目の甲子園ボウル出場にも笑顔なし。

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 全日本大学アメリカンフットボール選手権の西日本代表校決定戦、関西学院大学ファイターズ(関西代表)と名城大学ゴールデンライオンズ(東海代表)の試合は、関学大が34-14で勝利。3年連続48回目の甲子園ボウル出場を決めた。

 この日、関学大の先発QBは秋シーズン初先発となったQB#4前田。試合開始からパス、ランを織り交ぜた攻撃を展開するが名城大ディフェンスの粘り強い守備に苦しみ、パントに追い込まれる展開が続く。

しかし1Q終了間際、QB前田のショベルパスを受けたRB#2野々垣がランでロングゲインを奪い、この試合初めてのチャンスを迎える。

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 エンドが変わって第2Q。ゴール前10ヤードに迫った関学大は、K#12三輪が長いトンネルを抜けるこの秋の初のFGを成功させ、先制する。

しかし、喜びもつかの間。名城大はノーハドルオフェンスを展開し、2Q3分17秒にRB#3伊東のTDですぐさま逆転。直後のツーポイントコンバージョンも決められて、8-3と関学大がリードを許す。

それでも関学大は5分49秒に、K三輪が2本目のFGを決め、2点差に迫る。

さらに前半残り29秒には、QB前田から右サイドのWR#88木戸へのパスが通り、逆転TD。ツーポイントコンバージョンも成功し14-8と、関学大がリードして前半を折り返す。

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 何とか逆転した関学大だったが、後半に入ってもなかなか波に乗れず、苦しい戦いが続く。

3Q6分頃には、ゴール前9ヤード地点からと絶好のチャンスを迎えるが、名城大DL#91濱口にQBサックを決められ大きくロス。その後の攻撃でK三輪が27ヤードのFGを決め、リードを広げたものの、関学大はゴール前で攻めあぐねるシーンが目立ち、なかなかTDを奪うことができない。


 4Qに入るとようやく関学大らしい攻撃が見られるようになる。

WR#15大園、RB#26三好のランプレーでダウンを更新していくと、6分34秒に三輪がこの試合4本目となるFGを決め、続く8分8秒には、RB三好の16ヤードTDランで追加点を奪うなど、リードを広げていく。


 対する名城大も続く攻撃シリーズで、パスオフェンスで次々とダウンを更新。10分15秒にWR#81吉田がTDを決めて追いすがるがが、終了間際に関学大がRB#39榎本のランでTDを奪い、34-14で勝利。甲子園ボウル出場権を獲得した。


 試合後「取り組みが甘いと分かったことだけが収穫。日大戦に向けてしっかり準備したい」と鳥内監督。控え組を中心に起用して臨んだ試合だったが、昨年度の対戦で66-7と大勝をおさめた名城大相手に予想外の苦戦。名城大のノーハドル攻撃にディフェンス陣が戸惑うシーンも見られるなど、完勝とは言えない内容だ。ただ「この試合で(K三輪が)FGを4本決めてくれた。これで吹っ切れると思う」と、今季最大の不安要素だったキッキングゲームに明るい兆しも伺える。


 第68回甲子園ボウルは、西日本学生代表の関学大と東日本学生代表の日本大の対戦。「赤と青の対決」として知られる伝統の一戦は2年ぶり27度目となり、前回の2011年、第66回大会では24-3で関学大が勝利している。関学大の3連覇もかかっており序盤から両チームの激しい攻防が期待される。


記事:尾崎諒(UNN関西学生報道連盟)

写真:谷本美結(UNN関西学生報道連盟)

編集:畠中隆好(officeNEAR/甲子園ボウルPJT)


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