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トピックス 2013.12.20  
関学かく戦えり〜K三輪の覚醒。池田の穴を全員で埋める守備。関学が大一番で"ALL for ONE"を体現。

K三輪の覚醒。池田の穴を全員で埋める守備。関学が大一番で"ALL for ONE"を体現。

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伝統の「青と赤」となった第68回毎日甲子園ボウルは、主将DL#91池永を中心とした関学守備陣が安定したディフェンスを見せ、関学大が23-9で日大を下し、3年連続26回目の優勝となった。

日大レシーブで始まった第1Q。最初のプレーで池永がQBサックを決め、8ヤードのロスを奪う。その後の攻撃もほぼノーゲインに抑え、オープニングドライブをパントに追い込む。

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自陣35ヤードからの攻撃シリーズとなった関学。RB#28鷺野のランでダウンを更新すると、QB#11斎藤からWR#85木下へのパスが通り、32ヤードのゲイン。続く攻撃でもRB鷺野のランでダウンを更新、1stドライブでゴール前9ヤードまで迫る大きなチャンスを迎える。

関学はパワープレーでTDを狙うが、日大ディフェンスの意地のブロックでTDを奪えない。4thダウンギャンブルも失敗し、得点を奪うことが出来ず攻守交代に終わる。

それでも関学は、敵陣40ヤードからの2度目のドライブで再びゴール前残り10ヤードへ。ここでも日大守備陣に抑えられ、TDには至らなかったが、今季のリーグ戦では不振にあえいだK#12三輪が、この大事な場面できっちりFGを決めて先制に成功する。

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続く第2Q、関学はパスオフェンスで次々とダウンを更新していき、ゴール前残り9ヤードに迫る。3分48秒、QB斎藤から左サイドに流れたWR#88木戸へのパスがヒットし、そのままTD。序盤から順調にリードを広げていく。

前半終了間際、日大K#11有輪にFGを決められたものの、前半を10-3と優位で折り返す。

第3Q序盤は両チームの守備陣が奮闘し、パントの蹴り合いが続いたものの、関学はQB斎藤からWR木下へのパス成功、相手の反則もありゴール前21ヤードまで迫ると、ようやく覚醒した感のあるK三輪が、13分41秒に今度は40ヤードFGを成功させる。

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エンドが変わって第4Q。リードを広げられた日大は最初の攻撃で、QB高橋がロングパスを狙うが、これを関学大DB#14大森が相手レシーバーと競り合いながらインターセプトに仕留める。

自陣40ヤード地点からの攻撃となった関学はQB斎藤がWR#9梅本へ31ヤードのパスを通すなど、敵陣まで侵入すると、最後はK三輪がこの試合3本目となる36ヤードのFGを決めて3点を追加する。

さらに関学は、自陣30ヤードからの攻撃でQB斎藤がミドルパスを次々と成功させ、敵陣に攻めこむと、8分43秒にゴール前9ヤードからWR木戸へTDパスをヒット。ダメ押しの得点を奪う。

試合終了間際には日大が意地のTDを見せたものの、関学大は23-9で勝利。見事に3年連続26回目の優勝を決めた。


「(池田)雄紀がいないのにみんなでカバーしてくれた」と鳥内監督。守備の要であるLB#1池田が2日前の練習で左足を負傷し欠場となったが、関学ディフェンスは日大の攻撃を総獲得185ヤードに抑えるなど、池田の不在を感じさせない安定した守りを披露した。

「ここまで来られたのは、あいつのおかげ。雄紀の分まで俺がやる」と、意気込んでいた主将DL池永は、この日も3つのQBサックを決めるなどチームを引っ張り、チャック・ミルズ杯(年間最優秀選手賞)を受賞した。

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甲子園ボウルMVPに輝いたQB斎藤は、2TDパスを決めるなどパス35回中25回成功、279ヤードの活躍でチームの勝利に大きく貢献。「去年の甲子園ボウルで悔しい思いをして、それを糧に頑張ってきたから嬉しい」と笑顔を見せた。

 見事、学生王者に輝いた関学。2014年1月3日に東京ドームで行われる第67回ライスボウルでは、社会人ナンバーワンのオービックシーガルズと日本一の座をかけて争う。

主将DL池永は「2年連続で社会人に負けて悔しい思いをしているので、二度とこのような悔しい気持ちを味わわないように一丸となって戦いたい」と、雪辱に燃えている。


記事;尾崎諒(UNN関西学生報道連盟)

写真;P-TALK/佐野翔(UNN関西学生報道連盟)

編集;畠中隆好(officeNEAR/甲子園ボウルPJT)


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