east01関東代表チーム

東日本代表・法政大学ORANGE

悲願の『日本一』へ。

悲願の『日本一』へ。一人一人が大きな成長を遂げた法政ORANGEは、2年ぶりの甲子園に挑む。


選手たちは『自由と進歩のフットボール』を体現すべく、今季に臨んだ。主将の滝沢叡を中心に、春季から選手主体でさまざまなことに取り組んできた。選手やスタッフなども含め、チームは100人以上と人数が非常に多い。それでも、「日本一を目指すためのサポートは待っていてもしてもらえない」と、それぞれがチームにとって必要なことを考えた。

春季の戦績は2勝4敗という結果に。最終戦では日大と対戦したが、14-46と大敗。「このままでは秋に1勝もできない」と、それぞれが改めて現状を厳しく見つめ直した。また、選手同士で言いたいことが言えるような環境づくりにも取り組んだ。

そして夏合宿を終え、ついに秋季リーグが開幕。初戦の慶大戦では、前半こそ得点を重ねたものの、インターセプトを許すなど、勝利しつつも課題の残る結果に。

2週間後に行われた2戦目は、好調の立大との大一番に挑んだ。両校タッチダウンの出ない試合の中、法大は大橋功典のフィールドゴールにより6点を獲得。たびたびピンチの場面を迎えたが、4Qで立大がファンブルすると、すかさず長島佑作がインターセプト。ロースコアではあるものの、6-3と確実に勝利を重ねた。
その後も順調に勝利し、迎えた第6節の中大戦。早大がまさかの2敗目を喫し、法大に舞い込んだリーグ優勝のチャンスをものにした。攻守がかみ合い、三度のインターセプトと6つのタッチダウンを記録。44-7と快勝し、最終戦を前にリーグ優勝を果たした。

それでも、「完璧なんてことはまずない」。副将・山田晋義をはじめ、選手たちは試合を振り返り課題を挙げ、次戦以降へ切り替えていた。

仙台で行われた東北大との準決勝では、試合序盤からタッチダウンを量産。6つのタッチダウンは全て違う選手が決めるなど、法大は活躍の幅の広さを見せ、42-7と確実に勝利。いよいよ残すは決勝のみとなった。
決勝の相手である関学大とは2年前の甲子園で対戦しているが、7-47と大差で敗戦。しかし、当時悔しさを味わった2年生は4年生になり、強くたくましくなって甲子園へ帰ってきた。「4年生になってこんなに伸びると思わなかった」と富永一ヘッドコーチも語るほどに成長を見せている。

2年前のリベンジへ。そして17年ぶりの優勝へ。チーム全体で王者・関学大をどう攻略していくのだろうか。今から決戦の時が待ち遠しい。


記事:芦川有(スポーツ法政)
写真:スポーツ法政
https://sports-hosei.net/