sdgsSDGsの取り組み

甲子園ボウルは三四半世紀の歴史を重ねた大学スポーツでも最も注目度の高い大会です。
2021年、甲子園ボウルは100回大会に向けて新たな25年のキックオフを迎えました。
甲子園ボウルは今、100年に向けての4Qに入ったところです。

固定されたスタジアム(地域)で歴史を重ねるボウルゲームという米国のアメリカンフットボール文化。米国ローズボウルに次いで、同一会場で継続しているボウルゲームとして歴史を重ねる甲子園ボウル。

100周年を迎える球場で継続して開催されているこのボウルゲームは、1年に一度、この日だけに野球場の内野フィールドに芝生を敷設。非日常の空間の中でハイレベルなゲームが展開され、全国のスポーツファンの注目を集めています。
昨年はこの芝生を有効利用しようというプロジェクトが立ち上がり、甲子園ボウルで使った芝生を神戸のメリケンパークの芝生広場に移設を行いました。

三菱電機杯毎⽇甲⼦園ボウルでは全国選⼿権となった64回⼤会から、甲子園ボウルを地元、西宮に根付いた大会を目指そう、と新しい取り組みを開始。学⽣主体とした地域連携や社会貢献活動などの様々なプロジェクトをスタートしました。

ゲームデーに試合会場の近くの数カ所の駅から総勢1500程の関西の現役学生選手がゴミ拾いをしながら甲子園球場を目指す「クリーンアップアクション」
●公募した200人の子供たちが憧れの甲子園球場の芝生の上で楽しむフラッグフットボールの体験会
●⻄宮市内の小学校が競う西宮市フラッグフットボール⼤会の決勝戦の実施。
●地元、武庫川⼥⼦中⾼や上甲⼦園中学におけるハーフタイム出演
●全国⽣⾳楽コンクールの大学生部門優秀者による国歌独唱

地域に育つ子どもや学生の参画が出来る関連イベントを増やし学⽣の祭典としての位置付けを明確にし、多くのステークホルダーが集う地域密着型⼤会として運営して参りました。

しかし、コロナ禍となり、この2年間は、多数の参加者を一同に集めてのイベント実施が難しくなり今まで通りのイベントの開催が不可能となりました。
2年前の75回大会は伝染病の蔓延に試合の実施すら危ぶまれる中、大幅な入場制限や規制を行い、試合だけはなんとか実施する事が出来ましたが、試合をやるのが精一杯な状況下で、これまで積み重ねて来た周辺イベントの実施は叶わず、継続性の難しさを実感する大会となりました。


この大会での経験をきっかけに、この大会をどのように未来に紡いで行くことが出来るのかを実行委員会では再度考えるようになりました。

昨年、76回⼤会という数字が100回⼤会までをアメリカンフットボールの1試合に例えると75回までの歴史が三四半世紀となる事に気付きました。100年を4Qと捉えると25年で1Qとなります。そこで75回までの歴史を3Qまでとして、100回に向けての25回を四半世紀と捉え76回を迎えた前回⼤会を第4Qの⼊⼝と位置付けました。

100回⼤会までこのボウルゲームを地元に愛し愛されるゲームとして持続する為に、再度、学⽣主体の⼤会としての位置付けを明確化し、競技関係者のみならず地域で学ぶ学生達と共に考えて築き上げる、新たな企画をスタートする事になりました。今まで取り組んできた地域、社会貢献活動を学⽣のアイディアで、更に⼀歩前に進めるプロジェクトとして「甲⼦園ボウルSDGsプロジェクト」をスタートしました。

甲子園ボウルの芝生を再利用。子供達が遊べる広場を作りたい!

このプロジェクトで着⽬したのは甲⼦園ボウルで仮敷設される天然芝の再利⽤です。甲⼦園ボウルでは2009年に全⾯改装した甲⼦園球場の施設を最⼤限活かすべく、65回⼤会より内野に天然芝を敷設して試合を行ってきました。これまで敷設した芝⽣の後利⽤については各所の芝⽣補修等に利⽤される以外の使い道があまりなく、今回「甲⼦園ボウルSDGsプロジェクト」ではこの芝⽣の有効活⽤に着⽬。第4Q活動の⼀環として芝生の再利用の可能性について可能性を模索する事となります。



その中で、偶然の出会いがあり、この甲子園ボウルの芝生の敷設を行なってくれている芝の育成、管理のパイオニア「株式会社チュウブ」様、「神⼾港Uパークマネジメント共同事業体」様をはじめとする関係各所の協⼒によって神⼾港に隣接するメリケンパーク(候補地)への移設・再利⽤というアイディアが浮上。実施に向けてプロジェクトが前に進みだしました。


移設にかかる費用はクラウドファンディングを実施。86名の皆様から2,478,000円のご協力を頂き、芝生の移設、敷設にかかる費用に当てさせていただきました。ここに改めて御礼を申し上げます。

*名刺広告(昨年12月に実施)ご芳名でご参加していただいた皆様
ご支援いただいた企業様
株式会社チュウブ  早駒運輸株式会社 園田商事株式会社 ハマダゴルフ機器株式会社 上坂商事株式会社 (有)福満ロ-ドワ-ク 株式会社 エイトグリ-ン 株式会社ランドサイエンス 株式会社WAKITA 豊中機工株式会社 ㈱高岡屋 山本コ-ポレ-ション(株) (株)ビケンテクノ (株)神鉄コミュニティサ-ビス 鹿沼化成工業株式会社 株式会社北善塔
ご支援いただいた皆様
和田眞二 桑名輝様 森弘樹様 高瀬慶児様 網谷和彦様 宮城雄介様 幸部吉郎様 島田若枝子様 山本浩史様 鎌塚俊徳様 内海おさむ様 

甲子園ボウル翌日の2022年12月19日から移設作業を開始。名犬パークに運搬後、芝生を調整した上で12月23日お披露目を行いました。



芝生はその後、養生期間を経て、2023年2月25日に一般に公開。25日には関西学院大学、神戸大学、神戸学院大学の選手なども参加して応募した小学生たちとフラッグフットボールや車椅子アメフトを楽しみました。



車椅子アメフト


メリケンパークでは11月3日にも甲子園ボウルとしてブースを設置。フラッグフットボールの的当てゲームや車椅子スポーツの体験、そして甲子園ボウルの映像の紹介や優勝トロフィーの展示を行いました。



つなぐつながるつながろう!全国の大学をつなげるアクション~


私たちが未来にむけてできる事、昨年掲げたスローガン、つなぐ、つながる、つながろうを合言葉に全国の大学チームの活動をつなげ、その輪を広げる取り組みがスタート。

全国の大学の地域貢献活動を発信し、共有する事で、全国の学生フットボーラーの自覚を促し、チームが社会に貢献出来る仕組みづくりを目指しています。





各チームの取り組みはインスタグラムで紹介してます。活動を可視化する事でこの輪を全国に広げていきます。
今年の取り組みも間も無くインスタグラムにアップされます。
是非、ご覧ください。

https://www.instagram.com/4thquarterkoshienbowl

繋ぐ、繋がる、繋げよう
甲子園ボウルが描く未来社会。
甲子園ボウルでは全国の大学の社会貢献活動を紹介することで、日本中の大学フットボーラーの活動を繋げていきます。