west01関西代表チーム

関西代表・関西学院大学ファイターズ

6連覇を懸けた最終決戦に挑む。

秋リーグ最終戦にて、関西単独優勝の座を逃した関西学院大学ファイターズ。しかし、試合後の抽選でLB海﨑琢主将が1位相当を引き当て、甲子園ボウルへの道をつないだ。「見た瞬間、ホッとした」と当時を振り返る。日頃の行いはもちろん、甲子園に対する強い思いを持つ彼だったからこそ、関学に日本一のチャンスを引き戻した。


不振続きの春シーズンだった。「DOMINATE」をスローガンに掲げ、始動した海﨑ファイターズ。日大や立教大をはじめとした関東勢に白星を挙げるも、社会人チームとの対戦と関関戦に敗れる結果となった。「やみくもにやり過ぎた。幹部としても何も突き詰められずに、只々勝ち切ることしか考えていなかったと感じる」。シーズン序盤のチームづくりには、課題を感じていた。

迎えた秋シーズン。チームは全勝優勝しか見据えていなかった。納得のいく試合内容ではなかったものの、まずは開幕から5連勝を達成。そして立命大とのビッグゲームに、1人1人が万全の準備と対策を講じて挑んだ。試合はDB中野遼司が2度のインターセプトに成功するなど、ディフェンス陣が大活躍を見せる。「立命大のハイパーオフェンスは警戒していた。特にDBの3人はその準備にこだわってくれたと思う」。この流れからオフェンスも勢いに乗り、得点を量産。31-10と大差で勝利を収めた。

続く関大戦は屈辱的な結果に。試合は関学が順調にフィールドゴールを決め、6-0で折り返す。後半は、2つのタッチダウンを奪われリードを許した。RB澤井尋のランプレーを筆頭に挽回を図るも、逆転することはできず。「準備が甘かった。負けるべくして負けたと思う」。今シーズン初の黒星を喫し、全日本選手権出場権の座は抽選によって決まることになった。独特の緊張感に包まれる中、1位相当は海﨑のもとに。これにより、九州代表の九大との甲子園ボウル進出を懸けた1戦に臨むことが決まった。迎えた九大との1戦は49-0と危なげなく勝利。「下級生が意欲的だった。良い1週間だったと思う」と主将も満足感を抱いていた。

「全員で笑って終われるチームを」。大きな期待を胸に始動した海﨑ファイターズも、ついに甲子園を舞台とした最終章を迎える。毎試合口酸っぱく掲げてきた「DOMINATE」を最後に体現することはできるのか。悲願の6連覇を懸けた青戦士たちの集大成を見逃せない。


記事:梶原 京(関西学院大学体育会学生本部編集部・関学スポーツ)
写真:関西学院大学体育会学生本部編集部・関学スポーツ
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