2011.11.28
関東学生リーグのA、Bブロックを互いに全勝で勝ち上がった法政大学トマホークスと日本大学フェニックス。昨年のリーグ戦でも対決している両者は、同じ横浜スタジアムで激闘の末、法政大が勝利した。
今年は初開催となる「あずまボウル」。群雄割拠の関東王者決める最後の一戦がこの両雄となった。
日本大のレシーブで始まった試合は、1stシリーズで敵陣48ヤードまで攻め込むも、パス失敗で4thダウンとなる。しかし、K井ノ口がこの位置からFGを決め、開始早々に重要な先制点を日本大が手にする。
反撃を試みたい法政大だったが、QBサックでパントに追い込まれると、日本大の流れは止まらず、RB山本がTDで追加点を奪う。
0-10と突き放され落ち着きたい法政大。RB渡部の鋭い走りで1stダウンを更新すると、その後もラン攻撃中心で着実に前進していく。
2Qに入ると法政大が波に乗る。K伊藤のFGで3点を奪うと、日本大の攻撃をLB田中のロスタックルなどで防ぎ、すぐさま攻撃権を奪取。一度は奪われたモメンタムだったが、攻守で引き寄せた流れは、RB堀のロングゲインへと繋がり、最後はQB高島からWR松永への32ヤードのTDパスで同点とする。
追いつかれた日本大も、再びK井ノ口がFGを決め、13-10とする。
しかし、法政大もラン主体の攻撃にパスを織り交ぜるQB高島が自らTDを決め、17-13と法政大リードで前半を終えた。
3Qに入ると、前半の点の奪い合いが嘘のように膠着状態が続く。法政大は相手陣内に攻め込めない。日本大も4thダウンギャンブルでTDパスを狙うも、法政大CB西口のパスブロックで得点を奪えない。
日本大は、法政大のDL舘野のファンブルリカバーで攻撃権が奪われる場面もあったが、DLモトゥなどを中心に法政大OLを破り、QBに迫る回数が増え、後半に入りパワーの差が目に見えるカタチで現れ始める。
17-13と法政大リードのままで迎えた4Q。日本大はQB安藤からTE宮下へのパスが渡ると、再びQB安藤からWR大澤へロングパスが通る。
残り12ヤードからRB山本がこの日2本目となるTDランを押し込み、土壇場で日本大が逆転に成功する。
残り時間もわずかとなり、どうしても得点が欲しい法政大だったが、RB松永のファンブルを日本大がリカバーし、攻守交代。
日本大は、このチャンスにTE渡邊が試合を決定づけるTDを決め、27-17となった。
最後まで意地を見せたい法政大だったが、OL陣はことごとく日本大ディフェンス陣に抜かれQBサックが決まる。パントリターンでもファンブルをリカバーされ、万事窮す。
最後は、日本大が二―ダウンで死闘を締めくくった。
昨年の覇者・早稲田大を破り、1年前同じ地で苦杯を喫した法政大をも破った日本大。満を持して、東日本代表を決める仙台大学シルバーファルコンズ、そして学生日本一を決める毎日甲子園ボウルへ挑むこととなった。
記事;宮崎克信/スポーツ法政新聞会
編集;畠中隆好/OfficeNEAR(甲子園PJT)
写真;毎日新聞社
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