力の差を見せた早稲田、東北大に圧勝

昨年と同じ顔合わせとなった東日本代表校決定戦。激戦を勝ち抜いた関東の覇者・早稲田大学ビッグベアーズは、２年連続の甲子園ボウル出場へ闘志を燃やす。対する東北大学ホーネッツは、昨年の雪辱を果たすためリベンジを誓う。
互いの意地と意地がぶつかり合う一戦は、終始早稲田ペースで進み東北大を圧倒。攻守ともに高い完成度を誇る早稲田に対し、気迫あふれるプレーで、東北大は食い下がるも結果は47－２。力の差を見せた早稲田が見事白星を手にした。

東北大のレシーブで試合開始。東北大の第1１シリーズを３＆アウトに抑え、流れを引き寄せた早稲田は、ミドルレンジのパスを立て続けに決めた。敵陣に攻め込むと最後はワイドオープンになったＲＢ山崎がパスをキャッチしＴＤ。７－０と早稲田が幸先良く先制点を獲得する。

続く東北大の攻撃を難なくしのぐと、早稲田はＷＲ佐藤とＷＲ鈴木（洋）がパスキャッチを連発。ＱＢ笹木のパスが冴え渡り、２Ｑに入っても勢いそのままに猛攻を続け、ＲＢ片岡が押し込みＴＤ。追加点を奪う。

追いすがる東北大は、ラン中心で攻撃を組み立てるが無得点に終わる。東北大はＤＬ大家が奮闘するも、早稲田のランを止めきることが出来ず、ずるずると攻め込まれ、最後はＷＲ西川に振り切られＴＤを献上してしまう。

さらにＤＬ仲田のＱＢサックなどで、相手に得点の糸口をつかませない早稲田は、その直後ＰＲ深栖が好リターンを見せ、敵陣から攻撃を再開。するとＷＲ西川が、この日２本目のＴＤを奪い、28－０とリードを広げ前半を折り返した。

後半に入っても主導権を握る早稲田。東北大のオフェンスを封じパントを蹴らせると、ＰＲ州戸がサイドラインを駆け上がり、そのままエンドゾーンへ。34－０と相手を突き放す大きな追加点を決める。

波に乗る早稲田は、ＤＢ家田がインターセプトで東北大につけいる隙を与えない。続く攻撃でショートパスを重ね、じりじりと敵陣に攻め込み、最後は相手を置き去りにしたＷＲ高地の鮮やかなキャッチで得点を加え、41－０とする。

一方の東北大。パスを要所で決め敵陣11ヤードまで攻め込んだが、早稲田のＤＢ湯舟にインターセプトを喫しターンオーバー。
東北大は好機を逃したかに思われたが、ＬＢ佐竹がアグレッシブなプレーでセーフティを奪い、２－41と反撃する。

きっかけを掴んだかに見えた東北大は、ＷＲ長島とＲＢ松尾の活躍で、レッドゾーンに攻め込み、得点のチャンスを作るが、ＴＤを狙ったパスがまたしてもインターセプト。早稲田の固い守りを打ち崩すことが出来ない。
その後は早稲田がスクリーンパスを織り交ぜながら攻め込み、ＲＢ山下が中央を駆け抜けダメ押しのＴＤを決め、42－２と突き放す。

意地を見せたい東北大が迎えた最後のシリーズ。ＱＢ生駒が激走を見せ、最後の最後までエンドゾーンへ襲いかかったが反撃もここまで。47－２の大差で早稲田が勝利を収め、２年連続で甲子園ボウルへの切符を手にした。

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記事；成瀬允（早稲田スポーツ新聞会）
写真；新津利征、加藤耀（早稲田スポーツ新聞会）
http://wasedasports.com/
編集；畠中隆好（officeNEAR／甲子園ボウルPJT）