全勝で関東制覇を達成した早稲田大学ビッグベアーズは、甲子園ボウルの出場権をかけて東北大学ホーネッツと激突した。

試合序盤から今季スキルポジションに定評のある早稲田が果敢に攻撃を仕掛けていく。その一方で、東北大もＱＢ長谷部を軸に多彩な戦術で早稲田を翻弄。互いにオフェンスユニットが機能し、点の奪い合いとなった。

後半は地力で勝る早稲田が着実にリードを広げ、55―14で東北大を圧倒。エンジのユニフォームが２年ぶりに大舞台への切符をつかんだ。

東北大のオープニングドライブを何とか食い止めた早稲田は、ＷＲブレナンへのＴＤパスが決まり先制に成功。しかし、東北大ＱＢ長谷部が放つ精度の高いパスを止められず自陣への侵入を許すと、２Ｑ開始早々にＲＢ大島にエンドゾーンへ飛び込まれ、同点に追いつかれた。

それでも早稲田は、ＷＲ遠藤のキックリターンで一気に敵陣14ヤードまで陣地を進め、最後はＲＢ片岡の力強いランで追加点を奪う。しかし、直後の東北大のドライブでＷＲ長島にＴＤパスを許しリードがなくなった。

２Ｑ７分過ぎに、ＷＲ遠藤のキックオフリターンＴＤで再び相手を突き放した早稲田は、ディフェンス陣も奮闘を見せる。

ＤＬ斉川のＱＢサックやＤＢ家田のインターセプトで東北大オフェンスの反撃を断ち切り、早稲田が２ポゼッションのリードで前半を折り返した。

後半最初の早稲田のドライブで、ＷＲ遠藤へのＴＤパスが決まり追加点を獲得。さらに、その４分後にもＷＲ河波が空中戦を制し東北大との点差を広げる。

勢いに乗った早稲田は、ＤＢ渡辺のインターセプトで、敵陣15ヤードからの攻撃権を獲得すると、このチャンスの場面でＲＢ中野がエンドゾーンへねじ込みＴＤ。スコアを49－14とする。

最終Ｑには、早稲田がダメ押しとなる２本のＦＧを決め試合終了。後半は東北大の攻撃をシャットアウトし、リードを広げた早稲田が白星をつかんだ。

東北大は試合の立ち上がりこそ良かったが、試合が進むごとに息切れ。関東覇者という大きなカベを越えることはできなかった。

勝利を収めた早稲田は、12月16日に阪神甲子園球場で開催される甲子園ボウルへ２年ぶりに出場することが決まった。

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記事；成瀬允（早稲田スポーツ新聞会）

写真；中澤紅里、江藤華、細井万里男（早稲田スポーツ新聞会）

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編集；畠中隆好（officeNEAR／甲子園ボウルPJT）