全日本大学アメリカンフットボール選手権・決勝「三菱電機杯第73回毎日甲子園ボウル」の報道説明会が3日、会場となる阪神甲子園球場内で行われた。

平成最後の『甲子園ボウル』で戦うのは、3年連続52回目の出場となった関西学院大学ファイターズ(西日本代表校)と2年ぶり5回目の早稲田大学ビッグベアーズ(東日本代表校)。甲子園ボウルでの両チームの対戦は2回目。2年前の2016年に初対戦した時は、関学が31-14で早稲田大を下している。

出席した関学QB#10光藤航哉主将(4年)は「西日本代表校としてチーム全員で絶対に勝ちます」と高らかに宣言。「昨年、甲子園で負けたことから始まったチーム。チーム全員が勝つ気持ちを持って勝ち切ること。そして最後に勝つ」と、強気の発言。鳥内秀晃監督も「やっとこの場所に戻ってきた。勝っておわりたい。(1Q15分と)時間が長い。交代メンバーを含めきっちりプレーできることが肝心」と、昨年の甲子園ボウルでは、日本大学フェニックスに17-23で敗戦しただけに、2年ぶり29回目の頂点を目指す。

一方、早稲田のDL#97斉川尚之主将(4年)は「今年のチームが始動した時から甲子園で勝つことを目標にしてきた。2年前は関学に負けた。その借りを返すためにこれからの2週間、練習をしっかりやる」と、こちらもリベンジ宣言。高岡勝監督は「チーム一丸となって関西に勝つことに取り組んできた。これまで一戦一戦、厳しい戦いを勝ち抜いてきた。東日本代表校として甲子園で勝利して『WASEDA』の歴史を変えたい」と初優勝に向けて意気込む。

相手校のイメージについて「攻守ともに頭を使ってくる。WRブレナン(#6)、RB元山(#7)の両選手は要注意」と光藤主将が言えば、「攻守ともに凄い選手がいる。なかでもQB3人(光藤、#18西野、#3奥野)はそれぞれの良さを活かしてテンポある攻撃を展開する」と、斉川主将は、関学の攻撃力を警戒する。

鳥内監督は「まだビデオをみてないからなにもわからへん」としながらも「(勝利するのは)簡単ではない。手ごわいチーム。いずれにしろ4Qが勝負になると思う」と予想する。高岡監督は「関学はチーム力が厚い。うちはチャレンジャーとして正面からぶつかっていくしかない」と、挑戦者として挑む構えだ。

最後にグラウンドに出てフォトセッションが行われ、互いに2週間後の再会と健闘を約束して、この場を後にした。

 

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記事;福武金二(スポーツジャーナリスト)

写真;真鍋雅裕(ADWIN/甲子園ボウルPJT)

編集;畠中隆好(officeNEAR/甲子園ボウルPJT)