11/8日(土)金沢市営球技場 12:00 キックオフ 15:00 試合終了
観客 200人
福井県立大学 0-13-20-16 49
北海学園大学 7-13-14-20 54
試合経過
ライブリッジボウルとして開催された全日本アメリカンフットボール選手権1回戦は11月8日に金沢市市営球技場で開催された。北陸代表の福井県立大学が北海道代表の北海学園大学を迎えての初の北北対決となった。
開始早々、福井県立大のキックオフリターンがまさかのファンブルで、北海学園大が敵陣奥深くから得たチャンスをすぐにものにして、QB#12成田滉佑(4年)がタッチダウン。トライフォーポイントも成功し、北海学園大が7点を先制。
しかしその後、福井県立大、WR#18吉川浩生(4年)やTB#4磯本睦(4年)の活躍によりタッチダウンを奪い、逆転するものの、北海学園大が気迫のプレーでトライフォーポイントのキックをカット。これが後々まで、試合の流れに大きな影響を与えることとなる。

北海学園大は、タッチダウンを取られても、その後のキックリターンでリターナーのRB#29北脇瑠依(1年)のランが簡単には止まらず、大きなゲインを得て、良い位置からの攻撃ができる。北脇は、7回のキックオフリターンで、267ヤードを獲得している。さらに、成田の活躍により、福井県立大13-20北海学園大で前半終了。北海学園大も、タッチダウン後のトライフォーポイントで2ポイントを狙いに行くなど、試合の駆け引きが続く。福井県立大は人数が少ない中で、効果的に選手の交代を行いながら、要所要所で、活躍すべき選手が活躍するという試合展開のうまさが垣間見得ていた。

後半は、オフェンスが両チームとも止まらない。第3Qには成田からWR#84福原柊太(1年)へのパスでタッチダウンを獲得し、27-13とリードを広げ始めたかのように見えた。しかし、福井県立大はQB#15清水惇矢(2年)からのパスも決まるようになる。そこに磯本、吉川らが効果的にロングゲインし、ファーストダウンを重ねる。福井県立大はリーグ戦よりもブリッツを効果的に入れた積極的なディフェンスでロスタックルによるモメンタムを奪うが、今度は北海学園大も成田のパスが決まる。

福井県立大は、後半3分を残し、磯本の独走ランでタッチダウンを獲得。キックを決めれば同点となるトライフォーポイントで、2ポイントの逆転を狙いにいく。ここで、デザインされたランからのパスを見事に成功させ、福井県立大が逆転。次の北海学園大のシリーズを福井県立大が抑えれば、福井県立大が勝利できるという雰囲気が場内を包む。この完全に厳しい中で、北海学園大が、粘りのオフェンスを見せる。何度かの厳しいシチュエーションを乗り越え、成田からWR#4神林駿太(2年)のパスでゴール前に迫る。そして、ついに北脇のランで試合終了間際に逆転。北海道から応援に駆けつけてきた人を含む多くの歓喜の声が響き渡った。福井県立大は、最後までボールを進め、トリックプレーを試みるも逆転ならず、そのまま試合終了。
勝利した北海学園大学は11月16日(日)12:00キックオフ「角田ボウル」に出場する。