いざ、日本一奪還へ
2年ぶり、
58回目の甲子園ボウル出場を決めたファイターズ。昨年から全日本大学選手権の方式が変更となり、東西を越えたトーナメントに。新方式初年度の昨秋は先を意識した戦いが裏目に出てしまい、準決勝で敗退。日本一への道は、甲子園から遠く離れた地で途絶えてしまった。「来年は絶対にリベンジしてくれ」。LB永井励前主将は涙ながらに言葉を残した。

あの悔しさから1年。青戦士は再び頂点を目指して鍛錬を重ねてきた。「Fight Greed」をスローガンに掲げ、DL前田涼太主将のもとチームが始動する。春季交流戦では関東勢との対戦。法大戦では
34-7と圧倒的な強さで昨年の雪辱を果たした。「ここから3戦続くJV戦で技術やチームワークを向上させ、底上げを図る」と前田は意気込む。
しかし、JV戦最終戦の名城大戦では苦渋の結果に。先制点を許し、反撃を試みたものの6-
21で無念の敗北となった。「自分のつくってきたチームが体現された試合。成長させられた気になっていた」。選手層の薄さや自身の力不足を痛感したまま、春シーズンは幕を閉じる。
いよいよ迎えた秋シーズン、初戦から掲げた目標は「一戦必勝」。試合を重ねる中で課題は残ったが、開幕4連勝と勢いに乗った。だが、第5節・関大戦では
17-
17と引き分けに。蓋を開けてみれば、ターンオーバーやアサインメントミス、攻守ともに自分たちの準備不足が露呈し、「負け同然の結果」と選手たちは苦言を残す。「俺らはもう勝つしかない」と前田は言葉と姿勢でチームを引き締めた。
最終節は、昨年のリーグ戦で敗れた立命大との対戦に。大雨が降りしきる中での激闘となった。前半はフィールドゴールが決まり、3-0で試合を折り返す。後半にはQB星野太吾が2度のタッチダウンを奪取し、結果は
24-3で見事勝利。3年ぶりの単独優勝でリーグ戦は1位通過を果たした。「しかしオフェンス、ディフェンス、キッキングともに納得のいく試合はまだできていない」と振り返る前田。結果とは裏腹に、理想とは程遠い内容だった。
全日本トーナメントでは準々決勝で中京大と対戦し、準決勝では明大を下した関大と再戦。リーグ戦での屈辱を晴らし、そして聖地への切符をつかむため、一丸となって挑んだ。結果は52-7と快勝。「勝因は、絶対に勝つという部員ひとりひとりの思い」と前田は語った。
2年ぶりに帰ってきた甲子園。「圧倒して勝つしかない」。泣いても笑っても、この舞台が終着点だ。迎え撃つのは昨年度王者の立命大。史上初の関西対決となる大一番、すべてを懸ける場所がついにやってきた。幾度もの激闘を制した青戦士たちよ、聖地・甲子園で己の魂を存分にぶつけよう。
記事:三橋智子(関西学院大学体育会学生本部編集部・関学スポーツ)
写真:関西学院大学体育会学生本部編集部・関学スポーツ
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