パナソニック電工杯 第63回毎日甲子園ボウル in NAGAI

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関東代表

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法政大学トマホークス

 日本大学フェニックスとの甲子園ボウル出場決定戦を制し、関東代表として2年ぶりに甲子園ボウルへ出場する法政大学トマホークス。今季は甲子園連覇に大きく貢献したエースQB菅原(オンワードオークス)らが卒業し、再建色の濃いシーズンスタートとなった。

 攻撃は、昨年までのショットガン体型からのパッシングだけでなく、I体型やフレックスボーン体型からのオプションプレーなど、様々なプレーを試しながら試合を重ね、一つひとつのプレーの精度を高めていった。
 さらに選手起用の面でもQBに小田、黒坂、山口と様々な選手を起用するなど、チーム力の底上げを図っていった。
 守備においても伝統のスピードを生かした集りの早いプレーが徹底され、タックルの丁寧さ、パスカバーのしつこさなど、ファンダメンタルな部分の強化が守備陣全体のパフォーマンス向上につながった。

 順調にリーグ戦を勝ち進んだ法政だが、リーグ最終戦、雨中の明治戦では攻撃でリズムが掴めず大きな苦戦を強いられた。しかし攻撃が進まない試合展開でも、主将LB影澤を中心とする守備陣が集中したプレーで明治の反撃を許さず、攻撃も1000ヤードラッシャー原の1発TDで勝ち越しを奪い、全勝でリーグ戦を勝ち抜いた。

 そして迎えたクラッシュボウル。相手は昨年の関東王者・日大。この試合はエースRB原、WR本間が試合途中に負傷した関係で、当初のゲームプランからの修正を余儀なくされた。しかし青木監督が「選手の怪我でコーチは動揺してしまったが、選手は冷静だったのでプラン変更もスムーズだった」と語るように、試合中の立て直しが成功した。
 日大との試合は、4Q終了でも決着がつかず、クラッシュボウル史上初のタイブレークシステムによる甲子園ボウル出場決定戦にまでもつれこんだ。
 「去年も一度タイブレークを経験しているので、タイブレークなら勝てると思った」と青木監督。選手たちはタイブレークでも落ち着いたプレーを見せ、日大を振りきり、見事2年ぶりの甲子園ボウル出場を果たした。

 甲子園ボウルで対戦する立命館大学パンサーズは、学生界屈指の大型ラインを擁するチーム。下馬評では立命有利の声がささやかれる。しかし青木監督が「うちのチームは天の邪鬼だから、不利不利と言われるくらいのほうが、選手たちもやってやろうという気持ちになる」と語るように、チームからは気負いやプレッシャーが感じられない。
 法政はビッグゲームになるほど選手たちがのびのびとプレーをしている。本来プレッシャーで硬くなる状況でも、選手たちが楽しんでプレーをするからこそ、ビッグプレーが生まれるのだろう。
 連覇の記録こそ途切れたが、過去のチームが持っていた強者のメンタリティは脈々と受け継がれている。接戦を制し一回り大きくなったチームが再び王者への道を歩み始める。


記事/早坂茂(スポーツ法政OB)
編集/畠中隆好(Office NEAR)
写真/スポーツ法政新聞会 http://blog.nikkansports.com/user/hosei/

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