パナソニック電工杯 第63回毎日甲子園ボウル in NAGAI

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関東代表

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RB#29原卓門(はらたくと)
 
 法政RB伝統のエースナンバー29とともに、チームの命運を背にフィールドを疾走するRB原卓門。今季リーグ戦で1043ヤードを走り、関東学生史上5人目の1000ヤードラッシャーとなる大活躍をみせ、リーグ戦MVPを受賞。昨季の主力が抜け懸念されていた攻撃陣を獅子奮迅の働きで支えてきた。日大とのクラッシュボウルでも3TDランを奪い、法政の全得点を獲得する勝負強さを発揮。原はこの試合でもMVPを獲得し、その存在感をアピールした。
 原の武器は何と言ってもその身体能力の高さ。185cmの長身でありながら、40ヤード走を4秒4という驚異的なスピードで走る。また足腰の強さ、ボディバランスも並外れたものがあり、デイライト能力やタックルの外し方などRBとしてのスキルも高く、青木監督も「チームのベストアスリート」と評している。
 原は「チームが期待する場面で走れるのがエースだと思う」と話す。これは、原が目標にする昨年までのエースRB丸田(鹿島ディアーズ)の影響によるものである。
 甲子園連覇に導いた丸田のように、チームを勝利に導く走りができるのか。原のエースとしての真価が試される時が来た。


OL#75赤坂直紀(あかさかなおき)
 
 192cm、120キロ。学生界屈指の恵まれたサイズを生かし、法政のオフェンスを支えているのがC赤坂直紀である。
 2年時より、法政のOLの中心として法政の多彩な攻撃を支えてきた赤坂は、その恵まれた体格から繰り出されるパワーのみならず、高いレベルの運動能力、器用さによるテクニックを兼ね備え、完成されたOLである。
 昨季までの司令塔であった学生界屈指のQB菅原(オンワードオークス)の抜けた今季のオフェンスをしっかりと支え、RB原のリーグ戦1000ヤードラッシュに大きく貢献したのは、赤坂を中心としたOLだ。
 今季のOL陣について赤坂は、「昨年までは菅原さんに助けてもらってばかりだったが、チームとしての一体感でオフェンスを引っ張っていけている」と、自信を持ってきている。
 対戦相手の立命は、関西学生リーグで最少失点の強固な守備を持つ相手。とくにDL久司率いるフロント陣は、強力なユニットである。赤坂は「相手のDLは強い。だからこそライン戦で勝ち、原をたくさん走らせてあげたい」と強く答えた。赤坂率いるOL陣が甲子園ボウル勝利への道をこじ開ける。


WR#81栗原嵩(くりはらたかし)
 
 驚異のランアフターキャッチからTDを奪う法政の誇るビッグプレーメーカー栗原嵩。ルーキーイヤーに彗星の如く現れた栗原も今では3年生。チームの中心として、副将WR本間とともにレシーバーユニットを支える存在となった。
 栗原は1年時から類まれな身体能力とセンスを武器に、ショットガンから放たれるスプレッド攻撃の核を担ってきた。またレシーバーとしてだけでなく、リターナーやRBとしても高い能力を発揮し、法政オフェンスの貴重な得点源となっている。
 そんな栗原だが、今季はややその才能を持てあましている感がある。今季の法政は伝統のセットバックからのランプレーを多用していることや、QBのローテーションによりパスプレーが減少したため、昨年に比べて栗原のプレー機会はあまり多くない。しかし持ち前のブロック力や、少ないパスプレーでの高い集中力でオフェンスを支えている。
 甲子園ボウルでも法政オフェンスの軸は、エースRB原や新人RB堀らのランプレーだろう。しかし立命の強力守備相手には、それだけでは通用しない。パスに不安の残る法政としては、レシーバー陣の個人能力で立命DB陣とのマッチアップを制する必要がある。大舞台に強い栗原のビッグプレーが試合を決定づける鍵になるはずだ。


LB#47影澤司(かげさわつかさ)
 
「今季は自分たちの強みを生かしていきたい」。主将に就任したばかりの春、今季への決意を語った主将LB影澤司。その言葉通り「チームの一体感」を武器に、学生日本一奪還のための舞台、甲子園ボウルへの出場を決めた。
 今季は再建色の強いスタートだった。「ずば抜けた存在がいないのでチームとして一体感を持ってやっていかなければならないと思っていた」と影澤。主将としてチームのコミュニケーションを第一にチーム運営を行ってきた。また、やりきる姿勢を見せることでチームを引っ張ってきた。日大とのクラッシュボウルでは最後までやりきるプレーでチームを引っ張り、日大へのリベンジを果たした。
 影澤は、2年の途中から自らの意思でLBへとコンバートした。LBとしての経験は長くはないものの、持ち味であるパスカバーを武器に、リーダーとしてディフェンスを支えている。
 立命は、好ランナーRB松森を中心としたランプレー、リッツガンから繰り出される多彩なパスと、この試合でLBのプレーが重要になることは、間違いないだろう。
「どんな展開でも最後までやりきる。1秒たりとも無駄にせず勝負していきたい」。影澤の最後まで諦めない姿が、必ずやチームを勝利に導くはずだ。


DL#99安井邦留(やすいぽーる)
 
 昨季からDLのリーダーとして、ディフェンス陣随一のサイズを生かしたパワーで相手OLを粉砕する副将DL安井邦留。
 今季の法政ディフェンスは、LBが総入れ替え、DBにも大幅な変更がみられた。その中で、唯一喪失のなかったポジションがDL。そのため安井は「今年はDLがユニットとして一番だと思う。だからDLでディフェンスを引っ張りたい」という想いで取り組んできた。
 今季のリーグ戦では、総失点、ランディフェンスはリーグ1位を記録したものの、近年ほどの良い成績ではなかった。しかしその中で、DL陣はリーグ戦を通してよい動きを見せていた。
 因縁の日大とのクラッシュボウルでも、昨季やられた日大OLに対して粘り強く戦い勝利に大きく貢献した。この試合で安井は2度の負傷退場をしながらも強力な日大OLに対し、最後まで戦い続けた。
 甲子園ボウルでは、DLがどこまで立命QB松田にプレッシャーをかけていけるかが、重要なポイントだ。これによりLB、DBの負担を軽減させることにつながる。
 「甲子園ボウルでは、DLで勝つ。そして少しでも後ろをフォローしたい」。安井率いるDL陣が、立命OLを突破することが法政ディフェンスの命運を握る。


DB#34松田一将(まつだかずまさ)
 
 思いっきりの良い動きから、ランサポート、パスカバーともに高いレベルでこなし、時には試合の流れを変えるビッグプレーメーカーのDB松田一将。1年時より出場機会を得て、法政の甲子園連覇に大きく貢献、今季は副将としてDBユニットをまとめている。
 今季のDBは、昨季までの要であったDB樋田(富士通フロンティアーズ)の卒業などによりメンバーの入れ替えがあった。DB稲葉、片山らコンバート組や、若手など経験が少ないユニットの中で、昨季からの主力である松田の存在は大きい。松田は「新しくなったので基本を大事にして、球際や勝負所で対応できるようにしている」と、ファンダメンタルの部分でしっかりと取り組んできた。
 この取り組みによって、リーグ戦では21ものターンオーバーを奪う活躍をみせ、今季急成長したポジションとなった。松田自身も明治とのリーグ最終戦では、試合に決着をつけるファンブルリカバーを決めて見せた。
 立命との甲子園ボウルは、パスカバーだけでなく、ランサポートの重要性が高まる。松田も「立命はいいバックが揃っているので、止めるプランを考えなければならない」と警戒する。法政ディフェンスを支える守護神・松田。最後尾から虎視眈眈とビッグプレーを狙っている。


記事/岸上敏宏(スポーツ法政)
編集/畠中隆好(office NEAR)
写真/スポーツ法政新聞会 http://blog.nikkansports.com/user/hosei/
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