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関東 2012.11.27

<あずまボウルレビュー> 法政大が4年ぶりの甲子園ボウル出場へ王手!

<あずまボウルレビュー>
法政大が激戦の末、日本大を下し、4年ぶりの甲子園ボウル出場へ王手をかける!

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連覇を狙う日本大学フェニックスと捲土重来を期する法政大学トマホークス。今年の関東学生選手権あずまボウルは、2年連続でライバル校同士の対戦となった。関東頂上決戦にふさわしい激闘は23-22とわずか1点差で法政大に凱歌があがった。

試合は法政大K#98谷澤のキックでスタート。日本大の攻撃を率いるのは前節明治大戦から復帰を果たしたエースQB#10安藤。自陣22ヤード地点から攻撃を進め、3度のダウン更新で敵陣11ヤードまで攻め込む。

さらに4thダウンギャンブルも成功させ、エンドゾーン目前まで前進するが、このシリーズはK#39井ノ口のFGトライに終わり、日本大が3点を先制する。(日本大3-0法政大)。

一方の法政大。リーグ戦終盤と同様にQBを#16寺村と#17近藤のタンデムで起用。ランとパスを併せた攻撃で前進を試みるが、第1シリーズでは得点に繋げられずパントに追い込まれる。
しかしP#88近藤の好パントで日本大を自陣1ヤード地点まで後退させた。

azuma_1.jpgのサムネール画像

続いて迎えた日本大の攻撃を3rdアンドアウトに封じると、法政大がこのチャンスを活かし、K谷澤が36ヤードのFGを成功させ、1Q終盤に法政大が同点に追いつく。(日本大3-3法政大)。

法政大から勝ち越しを狙う日本大ではあったが、なかなか前進には至らず、2Q開始早々に法政大LB#57田中に痛恨のインターセプト喫する。このプレーでモメンタムを掴んだ法政大は1Qと同様にQBを小刻みに入替え、日本大守備に的を絞らせない攻撃で前進。2Q3分36秒にはRB#22池田が中央突破でTDラン、勝ち越し点を奪う。(日本大3-10法政大/TFPキック成功)。

日本大もパス攻撃が通り始め、徐々に攻撃のリズムを取り戻しつつ、前進を続ける。しかし要所で法政大にラン攻撃が止められ、このシリーズではK井ノ口のFGによる得点にとどまる。(日本大6-10法政大)。

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その後はお互いの守備陣の活躍で膠着状態が続く。ここでビッグプレーをモノにしたのは日本大。エースQB安藤がRB#37櫻井へショートパスをヒット、レシーブした櫻井は法政大守備の網をかいくぐり、一気にエンドゾーンへ。66ヤードTDパスとなり、日本大が逆転に成功する。(日本大13-10法政大/TFPキック成功)。

だが、法政大もこのままでは終わらない。

2Q10分45秒に始まった自陣23ヤードからの攻撃シリーズ。巧みなボールコントロールオフェンスで、時計の針と併せて着実に前進を続ける。

2度のタイムアウトを挟み勝負どころとなったドライブは、QB寺村からTE#13渡邊への6ヤードTDパスで完結。前半終了残り48秒で、法政大が再逆転を果たした。(日本大学13-17法政大/TFPキック成功)。

後半は日本大のキックで開始。激しい攻撃の応酬となった前半とは異なり、後半序盤は、お互い守備陣がうまく相手の攻撃にアジャスト。3Q中盤頃までは、守備陣の我慢比べが続く。 

膠着状態を先に脱したのは日本大。フィールド中央付近から攻撃を開始し、法政陣内へと前進。3rdダウンの攻撃は失敗となるが、フィールド中央付近にセットしたボールをK井ノ口が蹴り込み、49ヤードFGを成功。日本大が、リードする法政大にプレッシャーをかける。(日本大16-17法政大)。

4Q最初の攻撃権を得た法政大は、要所でのパスが冴え、4回連続ダウン更新とリズムよくボールをエンドゾーンに向けて前進させる。

4Q5分27秒。RB#24笹尾の1ヤードTD ランが決まり、法政大は待望の追加点を挙げ、日本大を突き放す。(日本大学16-23法政大/TFPキック失敗)。

ここから再びお互いの守備陣の踏ん張りが続き、時計の針だけが進んでいく。

なんとか同点に追いつきたい日本大はここで再びQB安藤が躍動。4Q9分9秒、自陣22ヤードからの勝敗の分かれ目となるシリーズで、ターゲットにパスを的確にヒット。法政大陣内に一気に攻め込む。

この試合で粘りを見せていた法政大守備陣であったが、4Q残り時間14秒、日本大RB#3谷がオレンジの壁を突破し、TDを挙げた。だが同点を狙ったTFPのキックがまさかの失敗。法政大と1点差がつく結果となった。(日本大22-23法政大/TFPキック失敗)。

攻勢をはかるべく、オンサイドキックにトライする日本大。日本大#83林がボールを抑え、フィールド中央での攻撃権を得る。

しかし逆転を狙ったQB安藤のパスを法政大DB#1佐藤が執念のキャッチ。最後の攻撃権を得た法政大がニーダウンで時間を進め、カウントダウン。ファイナルスコア23-22で法政大が日本大を下し、3年ぶりの関東王者に返り咲いた。


記事;小坂茂之(スポーツライター)

編集;畠中隆好/OfficeNEAR(甲子園ボウルPJT)

写真;スポーツ法政新聞会

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