法政大が東北大を圧倒。３年ぶり17回目の甲子園ボウル出場を決める

甲子園ボウルに出場する東日本代表校を決める法政大学トマホークス（関東代表）と東北大学ホーネッツ（東北代表）の対戦は、東北大のキックオフで始まった。

東北大はいきなり意表を突くオンサイドキック。しかしここは法政大がカバー。自陣49ヤードからの攻撃権を得た。

法政大のこの試合のスターターは１、２年生中心となっていたが、まずは頼れる４年生ＲＢ#22池田のランで前進すると、その後ＲＢ#32小山のランでダウンを更新。さらに、ＷＲ#80恒吉のジェットスイ―プやＱＢ#16寺村のキープランで連続ダウン更新、一気にモメンタムを奪う法政大オフェンス陣。

ゴール前３ヤードまで攻め込むと、最後はＲＢ#28戸田が押し込み先制のＴＤを奪う。

続く東北大の攻撃は４thダウンに追いこまれパント。だがスナップミスによりボールがパンタ―の手に収まらないところを、法政大ＬＢ#10増田がタックル。法政大は敵陣22ヤードからの攻撃権を手にすると、Ｋ#98谷澤が45ヤードのＦＧを成功させる。

さらにその後も、ＲＢ#32小山が右へのオープンプレーでＴＤを奪い、法政大ペースで試合が進む。

２Ｑ。波に乗る法政大は４thダウンからＲＢ池田がギャンブルを成功させ敵陣35ヤードまで攻め込む。しかし、直後のピッチプレーの際にボールをファンブル。

東北大はこれをリカバーして攻撃権を手に入れると、ＱＢ#18石川の着実なキーププレーと相手の反則などもあり、敵陣30ヤードとこの試合で初めてのチャンスを迎える。しかしＦＧを右に逸らし、得点には至らない。

法政大は次の攻撃シリーズで、ＲＢ小山が58ヤードのロングゲイン見せ、最後はＱＢ寺村からＷＲ#19黒田へのＴＤパスが成功。

前半終了１分前にもＲＢ#30田邊が４ヤードのＴＤランを決め、31－０で前半を折り返した。

後半、東北大が意地を見せる。法政大ＱＢ寺村を２回連続でＱＢサックに仕留め、法政大の勢いを止めると、お互いダウン更新ができないまま試合が進んでいく。

４Ｑ、なんとか一矢報いたい東北大。ＱＢ石川が連続してパスを成功させ、次々とダウン更新。その勢いのまま20ヤードのＴＤパスを決める。ＴＦＰの２ポイントコンバージョンは失敗するものの、６－31と追いすがる。

しかし法政大も反転攻勢。ＱＢ#14山口のパスやスクランブルで前進、Ｋ谷澤のＦＧ成功に繋げて追加点。

さらに試合終了２分前には、ＤＢ#37福岡がパスインターセプトを決めると、ＲＢ小山がこの試合２つめとなるＴＤを決め、41－６。そのまま試合は終了した。

法政大は３年ぶり17回目の甲子園ボウル出場が決定。６年ぶりの学生日本一まであと1勝となった。

記事；金和成美（スポーツ法政新聞会）

編集；畠中隆好／OfficeNEAR（甲子園ボウルPJT）

写真；吉弘翔（スポーツ法政新聞会）