盤石のゲームプランで聖地4連勝へ
積極的な攻撃にも期待


今季も関西学生リーグを制覇し、通算54度目の優勝を決めた関学大。西日本代表校決定戦でも名城大を一蹴、4年連続で甲子園ボウルへと駒を進めた。

近年安定した強さを見せている関学大だが、昨年に比べてみると攻守のバランスに違いが見てとれる。スキルポジションに入れ替わりが少なかったオフェンスはさらに進化し、果敢に得点を狙うプレーコールが増えている。昨年は確実な攻撃を選択していたが、今年はオフェンスで打ち勝つという印象が強い。

関西学生リーグ全体でのスタッツも、獲得ヤード2740ヤード、272得点と頭一つ抜けた数字となっている。ランではRB鷺野、橋本らの突破力ある選手を揃え、ロングゲインも期待できる陣容。パスではWR横山、木下ら信頼できるレシーバー陣へのミドルパス攻撃が主軸となるが、今回は大型ターゲットWR木戸、大園への一発も繰り出すことが予想される。QB斎藤は、強肩と豊富な試合経験を活かして多彩な攻撃を展開する。特に今季はプレーが崩れても落ち着いてキープし、ゲインに繋げており、日大守備陣はかなり手を焼くだろう。

この積極的な攻撃を下支えするのが、OLユニット。今季スターターが大きく入れ替わったが、シーズンを通じてボールキャリアーをしっかりと防衛している。関学大OLは体格よりも機動力に特徴があり、またクレバーでもあるため、大舞台でも安定したブロック、パスプロテクションが見られそう。日大の攻撃も破壊力があるため、点の取り合いになる試合展開も予想される。

一方のディフェンスは、絶対的な守護神が不在となるも、変幻自在な守備で相手のドライブを断ち切る。DLではチーム随一のパワーを誇るDL松本に注目。LBは小野、山岸、作道の最強トリオが布陣し、的確なプレーリードでビックプレーを量産する。DBについても、最上級生でユニットを引っ張る国吉や、試合をひっくり返す一発を秘めた田中、1年生ながらセンス抜群の小椋、ボールへの嗅覚が光る小池とタレント揃いである。特にエンドゾーン手前では見事な集中力を誇り、関西大との試合では深く陣地を進行されるもTDを阻止している。
また立命大との試合では、それまでと全く違った守備を展開し、立命大オフェンスチームのTDを0に抑えている。甲子園でも、果敢なブリッツやスラントなど、オフェンスのゲームプランを崩すシナリオが予想される。

スペシャルチームも攻守と遜色ない仕上がり。K三輪は今季FG7本を全て成功させており、調整は万全。昨年の不調から見事に返り咲き、飛距離、安定性ともに信頼のおける戦力である。このほか、立命大戦でも飛び出したビッグリターン、スピードとタックルで魅せるカバーチームなど、細部にまで強さを発揮している。


今年は4連覇がかかる関学大。49回目の聖地で、一体どんなドラマを演じるのか。激戦必至の赤と青の伝統の一戦で、蒼き戦士達の躍動に注目である。

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記事;上田哲也(rtv)
http://rtv-live.org/
写真;P-TALK
http://www.p-gallery.jp/stm_shimizu.html
編集;畠中隆好(officeNEAR/甲子園ボウルPJT)

 

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