甲子園ボウル/アメリカンフットボール
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第62回毎日甲子園ボウル
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第62回甲子園ボウル 関西 注目選手
チーム紹介 注目選手 リーグ戦績 メンバー表 星取り表

#55 OL 岡田 拓郎(主将) 4年 180cm 108kg 滝川
(C)Takeshi Yamaoka

岡田 拓郎(おかだ たくろう)

 「この1年間をまだ振り返ったことはない」と話す主将OL岡田拓郎。しかし4勝2敗1分で終わった春のシーズンを、「選手一人ひとりがファイターズのために自分でやる」という気持ちになることが出来ていなかったと分析し、リーグ戦の目標であった「立命に勝つ」を達成した。
 岡田はチームの精神的支柱であり、怪我で試合に出られないときにも、サイドラインから常にチームを鼓舞してきた。
 甲子園ボウルの相手は春の定期戦で戦った日大だが、「あのときよりも数段レベルが上がっている。ラインは正確で強いブロックをしてくる」と警戒感を強める。鳥内監督も、「DLがあれだけ強いとパスが投げられるかどうか」と話すとおり、OLのパスプロテクションや、能力の高いLBのブロックなどが、オフェンスにとっての最大の課題。その中心となる岡田は「OLが勝たないといけない」と、その課題克服のために練習に取り組む。「立命に勝つ」を達成し、次はいよいよ昨年の忘れ物「日本一」。
 伝統の大舞台で、4年間やってきたことを出し切る覚悟だ。

#56 LB 佐藤 之倫 4年 177cm 92 kg 関西大倉
(C)UNN関西学生報道連盟 濱田直毅

佐藤 之倫(さとう ゆきのり)

 副将でディフェンスのムードメーカーであり、まとめ役でもあるLB佐藤之倫。今季はオフェンスに比べると力が劣るとされてきたディフェンスだが、立命戦でも終盤に粘りを見せ、チームに勝利をもたらした。しかし、そんな試合の中でも判断ミスが多かったことを反省し、試合直後の1週間は重点的に修正に取り組んできた。
 佐藤は「日大オフェンスは、立命よりも力が上だと思う。また法政のようにトリッキーではなく、個人の能力を活かしシンプルに攻めてくる」と分析。甲子園ボウルは、1Qが15分ということもあり、第4Qまで主戦のメンバーだけで戦えることはまずないだろう。スターター以外、2枚目、3枚目の選手の起用も視野に入れて考えなければならない。
 元々ディフェンス陣は、オフェンスに比べ若手選手が多いだけに、まとめ役である佐藤の責任は重大だ。しかし、最後は強くヒットして、きっちりタックルするのがディフェンスの役目。試合を想定した練習を行うことで、平常心を持ってゲームに挑む。

#81 WR 榊原 貴生 4年 173cm 68kg 関西学院
(C)UNN関西学生報道連盟 濱田直毅

榊原 貴生(さかきばら きせい)

 「必ず甲子園(ボウル)で借りを返す」と自らを追い込み、今シーズンを戦ってきたWR榊原貴生。昨年の甲子園ボウルでのパントリターナーとしてのミスを挽回するチャンスがめぐってきた。
 今季はインサイドのレシーバーとしてブロック力もアップ。WR秋山、岸に続きチームで3番目のパス獲得ヤード(215ヤード)も稼ぎ出した。QB三原にとっては、信頼のおけるレシーバーの一人であり、ビッグプレーメーカー。日大ディフェンスを切り崩すには、パスによるオフェンスが欠かせないだけに、シーズン同様に確実なキャッチを心がけたい。
 榊原にはリターナーとしての期待も集まる。シーズン序盤こそブロッカー陣が入れ替わったため思うように前進出来なかったが、中盤から後半にかけて立て直しに成功し、キックオフでは平均28.3ヤード、1TDでリーグ1位。パントリターンでも平均15.6ヤード、1TDと安定した力を発揮することができた。
 日大戦はオフェンス、ディフェンスとも苦戦を予想されるだけに、キッキングゲームでの前進が鍵となる可能性も大きい。榊原がリターナーとして、結果を残すことが出来れば、チームの勝利が見えてくる。


#9 QB 三原 雄太 4年 180cm 81kg 関西学院
(C)UNN関西学生報道連盟 濱田直毅

三原 雄太(みはら かずた)

 関学が宿敵の立命大、そして甲子園ボウルを制覇するために必要不可欠だったのが、オフェンス力のさらなるアップ。その司令塔として見事にリーグ戦を戦い抜いたのがエースQB三原雄太だ。得点は1試合平均45.3点(昨年は36.0点)。冷静なプレーで次々とパスを決め、7試合で103回試投、81回成功、1276ヤードを獲得し、走っても38回で201ヤードと、RB稲毛、平田に次ぐチームで3番目の距離を稼ぎ出し、関学でも歴代屈指の名QBとして名乗りをあげた。
 その原動力となったのが、関学高時代からの同級生、岸、萬代、榊原らWR陣との早出練習だ。練習日でも昼前からグラウンドでキャッチボールに取り組み、完璧にターゲットとの意思の疎通が図る努力をしてきた。「日大は春と違うチームに成長してきた。DBもインターセプトを狙ってきているので、慎重にプレーして、モメンタムをもっていかれないように気を付けたい」と三原。
 86年、87年のQB東海(京都大)、02年、03年のQB高田(立命大)以来となる2年連続の関西学生リーグ最優秀選手にも選ばれた。フットボール選手生活を終える覚悟で挑む甲子園ボウル。その意気込みは相当なものだ。

#93 DL 早川 悠真 3年 176cm 100kg 関西大倉
(C)Takeshi Yamaoka

早川 悠真(はやかわ ゆうま)

 1年時から若手のホープとして活躍してきた早川悠真。今季は3年目を迎え、守備フロントの核として存在感を大いにアピールした。リーグ戦でも要所でQBサックを奪ってチームのムードを盛り上げるなど、頼もしい存在だ。
 日大のOLをはじめとする攻撃ユニットは、春よりレベルアップしているとし、この試合を「日大OLと関学DLの勝負だと思っている」と言い切る。個人的には身長176cmとサイズがない分、スピードでカバー。さらに気持ちの持ち方や、ヒットを磨くことで、ライン勝負に勝つことを目標とする。
 「立命に勝つために1年間かけて練習してきた。今度は相手が決まってわずか2週間だが、完成したユニットを持つ最強の敵。この1年にかけてきた気持ちを上回るつもりで練習したい」と強く話す。鳥内監督が「あれだけパスプロテクションがもつと相当厳しい」と評価する日大OL陣。関学DLがそのプロテクションを突破するか否かが、勝敗の鍵を握ることは間違いない。

#6 K 大西 史恭 4年 170cm 73kg 関西学院
(C)UNN関西学生報道連盟 濱田直毅

大西 史恭(おおにし ふみたか)

 昨年の甲子園ボウル、距離的に成功しやすいFGトライを失敗。榊原と同様、甲子園に宿題を残してきたK大西史恭。
 昨年は目の前のことだけに追われていたが、今季は組織の一員としてプレーする余裕が出てきたようだ。今シーズンもフィールドゴールは10回中8回成功。最長46ヤードを決めることが出来る関学名キッカーの系譜を継ぐ右足は、日大にとっても脅威だろう。
 また立命大戦では、逆転直後のキックオフで、1年間地道に練習を重ねてきたミラクルなオンサイドキックを、カバーチームの磯野とともに成功させた。鳥内監督は「もう、スペシャルプレーは残っていない」と言うが、モメンタムを引き寄せるきっかけとなるキッキングプレーは、まだまだ繰り出されそうだ。
 大試合ではFGなど、得点が出来るチャンスをいかに確実なものにしていくかが、最大の課題。それだけにK大西の存在は本当に頼もしい。またPとしても、試合状況に応じたパントキックを展開する。
 昔から「関学の強さはキッキングチームにあり」と言われてきただけに、そのまとめ役である大西の存在はゲームの重要な鍵を握る。

記事:江田政亮

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