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第62回毎日甲子園ボウル
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第62回甲子園ボウル 関西 注目選手
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関西学院大学ファイターズ

ファイターズ主将 #55 OL 岡田 拓郎
(C)Takeshi Yamaoka

 かつて甲子園ボウルといえば、「青と赤の対決」。今大会で62回を数える歴史の中で、過去24度も対決してきた青の関西学院大学ファイターズと、赤の日本大学フェニックスが18年ぶりに25度目の対決をすることとなった。

 「やっとできるわ」と関学・鳥内秀晃監督。日大が対戦相手に決まった瞬間にこう感じたという。というのも自身が現役時代だった4年間(78年〜81年)、甲子園ボウルで日大と4年連続対決しながら一度も勝利することが出来ずに終わり、ようやくリベンジを果たすチャンスがめぐってきたからだ。
 また鳥内監督が指導者を目指すきっかけとなったのも、4年間負け続けたあの甲子園ボウルで、後輩達を勝たせてやりたいという強い思いがあったからこそ。つまり日大と甲子園ボウルで対決し、勝利することこそが、鳥内監督にとって“あの場所”に長い間忘れてきた大切なものだった。
 関学が勝利すると、実に30年ぶりに甲子園ボウルで日大に勝っての優勝となる、数多くのOBにとっても大切な試合なのだ。

 さて、そんな先輩達の思いをよそに、選手は「日本一」という目標に向けて練習に励む。主将OL岡田やQB三原ら主力選手は「伝統のある対決であり、その舞台に立てることは光栄だが、どちらかといえば、あの強い法政に勝ったチームという印象しかない」と、伝統の一戦というより目の前に立ちはだかった強敵としか意識していない。
 関学は昨年に続いて2年連続の出場となった。4年間のブランクを経て、昨年は5年ぶりに甲子園ボウルに出場。しかし、選手全員が甲子園ボウル初体験という中で、関学らしい相手のミスを誘い込むフットボールではなく、逆に2つのターンオーバーを喫しての敗戦となった。
 鳥内監督も「4年間(甲子園ボウルに)いかないままやったんで、選手の反応がいまいちやった」と、甲子園ボウルからチームが遠ざかってしまった影響が、想像以上だったことを口にした。

ファイターズオフェンスの司令塔 #9 QB 三原雄太(C)Takeshi Yamaoka

 その反省を踏まえ、この1年間の練習に取り組んできた関学。特に「オフェンスはよく整備されている」(鳥内監督)と評価は高い。QB三原が常にあわてることなく、プラン通りに平常心でプレーしており、十分期待に応えている。
 一方の守備は「強くないので、ずるずるとイカれると選手が精神的に参ってしまう」と冷静に分析。1Q15分とリーグ戦より1Q分長くなるだけに、選手の交替を頻繁に行い、できるだけフレッシュな状態で守りを展開する予定だ。

 「この試合は気後れすると展開が厳しくなる。特に下級生達がこの大一番で、どこまで精神的に高いレベルで臨むことが出来るのか。甲子園ボウルは毎年出られるものではない、ということをしっかり考えて試合に挑んで欲しい」と、鳥内監督。
 日大との甲子園ボウルでチームが30年に渡って忘れてきたもの、そして昨年現役メンバーが法政戦で忘れてきてしまったものを“あの場所”でしっかり手にするつもりだ。

記事:江田政亮

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