甲子園ボウル/アメリカンフットボール
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2007.11.22

今年も全勝同士の対決!
甲子園ボウル出場をかけて関学大−立命大が長居で激突!!

 2007年度関西学生アメリカンフットボールリーグもいよいよ最終節。11月25日(日)は、ここまでともに6勝無敗の両雄がついに直接対決。関西学院大学ファイターズと立命館大学パンサーズが、大阪市長居陸上競技場で対戦する。
 これで4年連続して、関西学生リーグの優勝と甲子園ボウル出場権を賭けて戦う両校だが、ここ最近は3点差以内の僅差で決着がついてきた。
 記憶に残る2004年。リーグ戦では立命が関学に敗れ(関学30−28立命)、関学が京大に敗戦(京大17−13関学)を喫した年。結局両校とも1敗同士でリーグ戦を終え同率優勝、奇しくも今回と同じ長居陸上競技場で甲子園ボウル出場権を賭けたプレーオフが行われた。
 激しい雨の中で行われたこのゲームは、4Qを終えても14−14で両者全く譲らず。結局延長タイブレイクの末、決勝FG成功で立命に凱歌があがるが(TB得点;立命10−関学7)、関西学生リーグがこの至高の2校によって支配される構図はこのときから始まり、いままさに歴史が綴られている真っ最中である。
 翌05年は立命(立命17−15)、昨年は関学(関学16−14)と、互いに切磋琢磨しながら、常にギリギリの攻防で決着をつけてきた両校の対戦だけに、今回も「ウチが勝つなら僅差」と関学・鳥内秀晃監督、立命・古橋由一郎ヘッドコーチとも、異口同音に言葉を発した。

 リーグ戦6試合を終えた両校の総得点は、関学286点に対し、立命が248点。総失点は関学56点に対し、立命が43点と、いずれもリーグ内では飛び抜けた戦績で、数値的にはほぼ互角の内容だ。
 しかし、その中に僅かではあるが「攻撃の関学、守備の立命」という様相が見え隠れする。

 関学オフェンスの特長は、1回平均11.1ヤード、総獲得1538ヤード(立命は1384ヤード)という圧倒的なパス成績。そのパスアタックを支えるのが、パス成功率80.2%と脅威的な成績を記録する、今季最終学年の関学エースQB#9三原雄太だ。
 今季の三原らオフェンスユニットは、練習の時から自分たちで積極的にプレーを作ってきた。どちらかというとコーチ主導型でプランを作り上げてきた従来の関学スタイルとは、少し異なるチーム作りだ。
 「なにより自分たちで考えてきたプレーなので、理解は誰よりもしているし、愛情もある」と三原。自他共に認める『練習の虫』である三原が、「もう、たいがい練習してきたので、早くゲームがしたい」と口にするまでには、このゲームに備えいったいどれぐらいの量の練習を積んできたのか、想像に難くない。

 今季の立命ディフェンス最前線、主将DL#56岡本遥、DL#97久司大貴ら100kg超の大型守備ライン陣が支えるフロントの破壊力は学生界でもTOPクラス。特にランの喪失が6試合合計で僅か274ヤード、1回の喪失平均は1.6ヤードと、他校を圧倒する『エンジの壁』は健在だ。さらにこの大一番にもう一枚の壁、スピード派DL#92前田和律が全快復帰の予定だ。
 6試合でのQBサック数が8回、とリーグ断トツの成績を記録する主将・岡本は「自分がサックすることが相手のOL陣に勝ったという証」と言いきる。
 中学のチェスナットリーグからフットボールを始め、高校(大阪産大附)、大学と「ずっと関学が最強のライバルだった」と、思い続けてきた岡本が「長居の時計が0を指すまで成長し続けたい」と誓った。最後の関学戦をどのぐらいの情熱で戦い抜くのか、その生き様を目撃したい。

 「関学に対し、様々なディフェンスパッケージを準備した。選手もようやくベストメンバーで闘える」と立命・古橋ヘッドコーチ。
 「バックフィールド陣は近年でも申し分ないレベル。あとはOL陣がどこまで自信を持ってやれるかが勝負」と関学・鳥内監督。
 2007年度関西学生リーグのファイナルバトル、関学と立命の一戦はフットボールの歴史にまた新たなる1ページを刻むことだろう。

記事:畠中隆好

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