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リーグ最終戦、主力メンバーを温存したにもかかわらず大差で中央大を下した日大。ボールキャリアへ襲いかかるLB中野(写真/土田麻子) |
関東のフットボールファンが待ち望んだ一戦が始まる。今季クラッシュボウルで激突するのは、法政大学トマホークスと日本大学フェニックス。因縁の両校が8年ぶりに甲子園への切符をかけて戦う。
ともにリーグ戦を全勝で通過し、クラッシュボウルへと進出した両雄だが、今季の歩みは大きく異なる。
昨季の学生王者法政は、リーグ戦の序盤こそ大差のゲーム展開であったが、一橋大戦、早大戦では、攻守のラインが押し込まれ苦戦を強いられた。特に早大戦ではミスを連発し、5度に渡るタイブレークに持ち込まれるなど、本来の力を発揮できぬままリーグ戦を終了した。
これに対し日大は、危なげなくリーグ戦を突破。オフェンスでは従来のショットガン体型からのパッシングだけでなく、快足RB金を中心としたランオフェンスが絶好調で破壊力抜群。また、これまで課題とされていた守備も主将DL鈴木、小宮を中心とした強力ラインを活かし、難攻不落の「赤い壁」を形成している。
1Q12分のリーグ戦と異なり、クラッシュボウルは1Q15分で実施されるため、試合時間が長くなる。そのため選手層の厚さは試合の行方を大きく左右する。選手層の面でいえば日大が有利だ。
日大は攻守ラインやスキルポジションに数多くのタレント選手を擁している。リーグ最終戦では、QB木村、RB金、DT小宮といった攻守の主力メンバーを温存したにもかかわらず、大差で中央大を下している。
逆に同じリーグ最終戦で法政は、主力が3時間を超える激闘を戦い抜いており、疲労が残っている。
日大はこの大一番に主力メンバーがベストの状態で臨むことができ、コンディション面でも日大が有利である。
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