2008年11月アーカイブ
●特別指定席(座席指定) 前売¥3,000/当日¥3,300
※関西側(バックスタンド側・中央部の中段~上段)
※関東側(メインスタンド側・中央部の中段~上段)
●指定席(座席指定) 前売¥2,500/当日¥2,800
※関西側(バックスタンド側)
※関東側(メインスタンド側)
●自由席
一般・大学生 前売¥1,800/当日¥2,100
高校生 前売 ¥700 当日¥1,000
※中学生以下 無料
※南サイドスタンド・北サイドスタンド
発売場所
●MBS(毎日放送)=[当日深夜]12/21(日)24:30~26:00
●TBS=[当日深夜]
変更前: 12/21(日)25:55~27:25
変更後: 12/21(日)26:10~27:40
●GAORA=[生中継]12/21(日)13:00~16:30 [再放送]12/25(木)24:00~27:30、12/29(月)15:00~18:30
●BS-i=[生中継]12/21(日)13:00~16:00
※放送時間は当初の予定より変更しております。ご注意ください。
決戦のときが刻一刻と近づいて来た。今年も関西学生リーグの優勝を争うのは、ともに全勝で勝ちあがってきた関西学院大学ファイターズと立命館大学パンサーズだ。
両チームによる過去5年間に行われた計6回の対戦成績(プレーオフを含む)は、互いに3勝ずつ。さらに、いずれも3点差以内で決着がついているだけに、今年も接戦となるのだろうか。
関学は3年連続50回目の優勝を、立命館は3年ぶり8回目の優勝を目指す。
昨年、学生日本一に輝いた関学。11月1日に行われた伝統の一戦、京大戦では9年ぶり完封をおさめ、前節11月15日の関大戦では前半リードを許す展開となったが、後半には逆転。順調に全勝で駒を進めてきた。
昨年のオフェンス陣とがらりとメンバーが変わった新チームの関学オフェンス。やはり注目は今年のエースQB加納だろう。開幕2戦ではTDパスを奪えず、パス力を不安視されてきたが、リーグ終盤にはパス成功率は60%を越え、安定したプレ-を見せて関学のエースQBとしての役割を果たしている。
また、試合ごとに得点を決める選手が替わり、バックス陣にタレントが豊富に揃っていることを窺わせる。
キッカーでは、昨年FG成功率80%を記録した大西史恭の弟である1年生キッカーの大西が、リーグ開幕2戦目から起用され、安定したキック力で関学オフェンスを支える。鳥内監督からも「兄の上をいくんちゃうか」とお墨付きだ。
その人材を生かすために立命館戦で重要となるのはOL陣だ。体重100キロ超の大型選手がひしめく立命館DL陣に対し、どれだけOL陣が耐えられるかが、関学のオフェンスを左右する。
昨年は後半から立命館の猛追を受けるも逃げ切り、3点差で勝利した関学。今年も接戦を制し、3年連続で甲子園ボウルの切符を掴み取りたい。
一方、ここ2年連続で敗戦を喫し、挑戦者の立場となる立命館。
10月5日の神戸大戦は、勝ちはしたものの、前半にリードを許す苦しい展開。また前節11月16日の京大戦は、この試合を目標にしてきた京大に終盤まで押し込まれ、14-13。1点差での辛勝だった。
「1点差でも全勝で終えられてよかった」。普段は勝ち試合でもチームに厳しい言葉を投げかける古橋監督が、京大戦後に話したこの言葉は、まぎれもない本音だろう。
リーグ戦の戦いぶりから、関学優位の声が強まっているのは事実だ。それでも、試練をくぐり抜けてきたからこそ、チームの精神面は鍛えられたに違いない。
関学に勝利できるかどうかは、春先から指摘されていたがQB次第だろう。QB松田(大)が、いかに強気にWR陣へパスを投げ分けられるかがカギとなる。
立命館にとっては、主将RB浅尾のケガによる離脱で、重責を担って燃えているRB松森が、過去3度の関学戦で封じられたことがないのは強みだ。他にもRB西田、橋本と伝統のRB陣は強力。
ディフェンス陣は、DL久司を筆頭とする学生界最高のDL陣で、関学の誇るオフェンス陣に真っ向勝負を挑む。
両チームのオフェンスの司令塔には因縁がある。実は4年前、関学のQB加納と立命館のQB松田(大)は、直接対決をしている。
そのときはQB加納の関学高等部が、1学年下のQB松田率いる関西大倉高に大勝した。敗れた松田は、加納に雪辱するためにライバルチームの立命館への進学を決めた。
あれから4年。舞台を大学に移し、月日は流れた。関学QB加納が再び返り討ちにするのか、立命館QB松田(大)がリベンジを果たすのか、注目が集まる。
運命の「関立戦」。キックオフは11月30日の午後2時から。舞台となる神戸ユニバー記念競技場は、2年前に関学が立命館の5連覇を阻止し、栄光を取り戻した場所だ。
ここで関学は立命館に一度も敗れたことはない。
記事/大喜多理沙・濱田直毅(UNN関西学生報道連盟)
編集/畠中隆好(office NEAR)
写真/稲垣祐希(UNN関西学生報道連盟)
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UNN関西学生報道連盟では、関学-立命の試合で号外の即時配布とホームページのリアルタイム速報を行います。号外は試合終了と同時にいち早く競技場周辺や神戸市営地下鉄総合運動公園駅で配布します。
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1947年に第1回大会が開催されて以来、半世紀以上の歴史を持つ毎日甲子園ボウル。本拠地である阪神甲子園球場の改修に伴い、今年も大阪長居スタジアムに舞台を移して開催される。
また今年より、パナソニック電工株式会社の特別協賛を受け、パナソニック電工杯と冠大会として称されることとなった。
昨年は、18年ぶりに関西学院大学ファイターズと日本大学フェニックスが激突。「青と赤」、永遠のライバル対決となった第62回毎日甲子園ボウルは、32000人の大観衆が大阪長居スタジアムに詰めかけた。
試合は伝統の一戦に相応しい手に汗握るシーソーゲーム。序盤から日大、関学ともに一進一退の攻防が続く。試合が大きく動いたのは4Q。両チームオフェンスが爆発し、4Qだけで合計6TDが行き交う。
勝負は試合終了直前までもつれこみ、残り時間3秒に関学RB横山が4thダウンギャンブルから、最後の1ヤードを飛び込んで決勝TD。41-38で関学が勝利した。
関学は6年ぶり23回目の甲子園ボウル優勝とともに、引き分け同率優勝を除くと、30年ぶりに甲子園ボウルで日大から勝利を挙げ、数々の名勝負を生んだこの対決に、新たな1ページを刻んだ。
今年の関東学生リーグは、Aブロックでは、戦力充実の日大と戦略の早稲田、Bブロックは雪辱に燃える法政大と古豪の明治大が台頭している。
Aブロックは日大が、甲子園ボウルを経験し、一回り成長したQB平本、DT小宮を中心に全勝で白星を重ねる。さらに今季の日大は下級生も積極的に試合に起用し、戦力の底上げを図っている。第6節の慶応大戦では主力を温存しつつ勝利を収め、万全の状態でリーグ戦を突き進んでいる。
その日大とクラッシュボウル(関東優勝決定戦)への切符をかけて戦うのは、ともに6戦全勝の早稲田。RB末吉はルーキーながら、すでにチームをけん引する存在となりつつある。また6戦通じてターンオーバー回数がわずか1回と、チーム全体で集中したプレーを継続している。
毎年強豪チームと対戦する際は徹底した対策を講じてくる早稲田が強力な日大を切り崩すか。それとも日大がハイパワーでねじ伏せるか。剛の日大と柔の早稲田の一戦に注目が集まる。
Bブロックは、法政大と明治大がともに全勝で並び、23日の川崎決戦を迎える。
法政大はRB原卓門が、6節終了時点で981ヤード獲得と1000ヤードラッシャーを射程圏に捉え、まさに絶好調。大型攻撃ラインにも支えられ、RB原のゲインの増加とともにチームは順調に勝ち星を重ねている。
一方、現行制度上では初のクラッシュボウル進出を狙う明治大は、RB喜代吉が746ヤード獲得で、リーグ2位のラッシングヤードに位置し、チーム伝統のラン攻撃を支えている。また今季の明治大はQB田中のパッシングも好調で、攻撃に厚みを増している。
互いに好ランナーを擁するチーム同士の激突となったリーグ最終戦。厳重な警戒網をくぐりぬけ、エースランナーがどれだけ走ることができるか。地上戦を制したチームがクラッシュボウルへ進出を決めるであろう。
関西学生リーグは、京大が中盤で成績を落としたため、今年も関学、立命館2強の優勝争いとなりそうだ。
昨年日本一に輝いた関学は、オフェンスのスターターががらりと入れ替わり、攻撃力が不安視されていた。しかしリーグ中盤にはエースQB加納を筆頭に、オフェンス陣が成長を遂げている。デフェンス陣も主将DL早川を中心に安定した守りを見せ、京大戦では43-0と9年ぶりに京大を完封し、すでに王者関学の風格すら漂わせている。
一方で3年ぶり王者奪還を狙う立命館。けが人は多いが、層の厚さで安定した連勝を続けている。左アキレス腱を断裂した主将のRB浅尾は、今季の出場は絶望的な状態。その代わりにチームを引っ張るのは、左ひざのケガから3戦ぶりに復帰したRB松森。52ヤードの独走TDを関大戦で決め、チームの要であることを確信させた。
またフィジカルにずば抜けたデフェンス陣によって、立命館の失点は最小限に抑えられている。立命館は、今年こそ苦しんだ2年間に終止符を打つ構えだ。
いずれのチームも、決勝の舞台に立つに相応しい戦力を充実させてきており、リーグ戦終盤に向けて目の離せない週末が続く。
記事/早坂茂(スポーツ法政OB)、大喜多理沙(UNN関西学生報道連盟)、畠中隆好(officeNEAR)
写真/濱田直毅(UNN関西学生報道連盟)