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しかしその後、攻撃は短いパスをつなげる当初の方針から、ランプレーを中心としたものに変更。さらに選手起用の面でもQBを寺村、近藤の二本柱とし、新しい攻撃のチーム作りを始動させたことでプレーの幅を広げることに成功した。
他校に比べ小柄な選手が多い守備陣では、伝統的なスピードに加え、ハードタックルを徹底。また、どんなシチュエーションにも対応できるようにと、「選手自身で考える」ことに重点を置き練習に取り組んできた。
これらの地道な努力が、秋季リーグ戦4戦で完封勝利をおさめるなどの結果に表れた。
チームの志気も高まり、秋季リーグ戦は今年も全勝優勝。快調の法政大だが、ひやりとする試合もあった。
第5節の慶応大戦。相手の綿密なスカウティングに苦戦し、攻撃権をなかなか奪うことができない。逆転に次ぐ逆転と息つく暇もない試合は、試合終了間際にK谷澤が同点のFGを決め危機的状況を脱すると、そのままタイブレークへ突入。
QBサックで後退するも、QB寺村からWR恒吉へのパスが決まり決勝TD。ここぞという場面で冷静なオフェンス陣、ディフェンス陣のチームワークを見せつけ、粘り強さで勝利を手にした。
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「勝つ」ことにこだわり続けた一年。攻撃力の低下や、シーズン序盤の不本意な成績も、チームが一つになることで乗り越えてきた。 目標とする「ONE~勝~」には3つの想いが込められている。一人ひとりが輝き、チームみなで同じ目標へ向かい、学生日本一を手にするということ。
残す「ONE」はただ一つ。法政大学トマホークスの躍進は続く。