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QB#18畑卓志郎(4年)
昨年からスターターを務め、ライスボウルまで駒を進めたことで十分に経験を積んできた畑。今季も学生界を代表するQBとして、リーグ戦では6試合で約70パーセント(107回投げて75回成功)のパス成功率を誇り、962ヤードを稼ぎ出した。

畑の最大の魅力はオフェンスのプラン以上の結果を残せることだ。たとえばパスプレーで、ターゲットがマークされている時、自らの走力を活かすことが出来る。リーグ戦のラッシング記録でも42回で213ヤードを稼ぎ出した。投げられないときは無理に投げずにスクランブル発進、リーグ7戦を通じた被インターセプトは、わずか1回限りだ。

チーム関係者曰く、「自分一人で試合を作ることができるQB」。しかし、シーズン中盤での鳥内監督の評価は、「OLやRBのブロックもひどかったが、逃げながらのパスがあかん。完成度を高めないと」と手厳しかった。
能力の高い選手ゆえに求められる完成度の高さだが、その後、京都大、関西大との戦いでは、着実に得点を重ねる原動力として機能し、立命大戦でも相手ミスから得たチャンスをきっちりと得点につなげた。

2年連続となる甲子園の晴れ舞台。鳥内監督は試合展開として「先制点を奪って、といきたいところだが、そう簡単にはいかない。(TD)2~3本の勝負になる」と予想し、オフェンスのキープレーヤーにQB畑の名を挙げた。
長い歴史を誇る関学大歴代のQBの中でも、総合力ではトップクラスの評価を受ける畑。“ヤードを稼げるQB”がボールコントロールして得点を重ねていくことができるか、に注目だ。

RB#43望月麻樹(4年)
「甲子園ボウルでは、自分のTDで勝ちたい」と力強く話す望月。力強い走りで法政大ディフェンスをなぎ倒し、引きずりながら走る姿が随所で見ることができれば、チームの勝利に大きく貢献すること間違いなしだ。

望月は、2年生の終わりにLBからRBにポジション変更し、昨年は無我夢中で結果を残してきた。これまで軽量でスピードランナーが多かった関学大だけに、175センチ、93キロある重量級RBの走りは、ランニングプレーの位置づけさえも変えるほどだった。

そして今年は自分になかったものを得るためにトレーニングに励んできたという。それはスピードだ。昨年エースRBだった松岡が得意としていたのがスタートから5ヤードの速さ。自分自身に足りないものと判断し、徹底して初速をつけるトレーニングに励んできた。担当コーチも認める「当たることに恐怖感のないことがとても頼もしい」望月が、初速をつけてランアタックするだけで相手ディフェンスにとっては脅威だ。

リーグ戦では、71回ボールを持って走り389ヤードを獲得。アベレージこそ5.5ヤードだが、TDを奪った数は10回を数え、獲得した点数は60点とリーグでトップ。「最後の最後は望月でTD」というのがリーグ戦での関学の戦い方だった。

法政大との戦いへ向けては、強さ、速さとも立命大以上の力を想定し練習に励む。またボウルゲームだけに、戦力よりも気持ちで強さが勝敗を分けるのではないかと分析し、オフェンスを鼓舞する。
甲子園ボウルでの個人の目標としては「1対1で負けないことと、セカンドエフォートでディフェンスを前へ引きずり倒していきたい」と話す望月。力強い走りから目が離せない。

TE#92金本啓志(4年)
TEというポジションながら副将を務め、オフェンスの精神的支柱である金本。「彼がいるのでオフェンスがまとまっている」とコーチが信頼を置く選手だ。
2年連続となる甲子園ボウルについては「去年は春も定期戦をしている日本大が相手だったが、今年は法政大なのでよくわからず不気味。ただ、関学は甲子園ボウルで勝つのが仕事なので頑張りたい」と気合を入れる。

TEはとても難しいポジションとされる。ランプレーの際はOLレベルのブロック力を求められ、特にオープンに展開するランではキーとなる。また、パスプレーではもちろん正確なパスキャッチ力が必要となる。金本のリーグ戦での記録は4回キャッチして75ヤードを獲得。アベレージは18.8ヤードで、オフェンスの流れを変えるビッグプレーを演じてきた。
また、モーションをしながら素早く動くLBやDBを、走りながらブロックすることも求められるなど、TEならではの動きも多い。金本はパスキャッチの回数が少なく、ボールキャリアとしては目立たないが、「当たる」「捕る」「走る」と3拍子揃った「オフェンスのキーマン」であることは間違いない。186センチで98キロという恵まれた体を十分に生かしたプレーが期待される。

ランでもパスでもプレーの成否に関わる重要なポジションだけに、「オフェンスからプレーが始まると云うことは、常に相手より1歩早くスタートが出来る。自分たちがアサイメント通りにプレーすればTD出来るようにデザインしてあるので、それをきっちり遂行することが重要」と、きっぱり。

法政大ディフェンスのキーマン・LB田中とのせめぎあいなどが注目だが、「まずランでリズムを作るためにブロックをしっかりして、チームを引っ張っていきたい」と金本。オフェンスになくてはならない存在が縁の下の力持ちになってオフェンスを加速させる。

DL#90梶原誠人(4年)
昨年主将を務めた松岡とは対照的に「口達者ではないので、背中を見せて引っ張るタイプ」と、鳥内監督に評される主将・梶原。試合後の取材でも、言葉をゆっくり選びながら受け応える姿が印象的な選手だ。

梶原は今季、「4年生が一つにならないと、サイドラインを含めてチームが一つにならない」と言い続けてきた。快勝と思われる試合でも、口に出るのは「ミスが多かった」と反省の弁ばかり。しかし甲子園ボウル出場決定後は「4年生がまとまることで、チームが一つになって大きな力になることができた」と長かった道のりを振り返った。

今季の梶原と言えば、立命大戦で第4QにパスしようとするQB荒木から直接ボールを奪い取ったシーンが印象的だ。梶原自身が試合前日に「流れを変えるビッグプレーを絶対やる」と4年生に約束していており、追いすがる立命大の攻撃意欲を完全に打ち消すビッグプレーとなった。

今シーズンはQBサックだけでも4回決め、パスディフェンスでは常にQBにプレッシャーをかけ続けた。またランプレーに対してもブロックをはずし確実にタックルするなど、安定した力を発揮した。梶原の動きを封じ込めるために、相手オフェンスが2人がかりでブロックすることも多く、結果LBがフリーでプレーすることにつながった。

2連覇のかかる甲子園ボウルだが、梶原は「日本一になることは目標だが、2連覇云々は全く考えていない。去年は去年のチームだったし、今年は自分たちのチームとして0から日本一を目指してスタートして頑張ってきた」と気負いも感じさせない。
法政大には1発TDできるランナーが揃うが、梶原らフロント陣が大きな壁となって立ちはだかる。

LB#41川端拓朗(4年)
2年生からレギュラーに定着し、昨年は3年生ながらLBのリーダーとして、ディフェンスをリードし、夢であった甲子園ボウルに出場を果たした川端。試合は自分自身では思い切りプレーできたと思っていたが、後から振り返ると個人的にはいまいちだったと悔しそうに話す。
ただ、甲子園は特別な場所であることを強く感じ、今年もそのフィールドに立つことを目標としてきた。

そうして迎えた今シーズン。「今年はボロが少ないので、去年よりはよくなっていると思う。うちはDLが強く、僕ら(LB)はフリーで動けているだけに、そろそろええプレーをせなアカンと思っています」と話し、甲子園ボウルでのビッグプレーを誓う。

川端は、あの立命大オフェンスを完封してしまったディフェンス戦術の中心選手だ。DLはプレーが始まる直前、前が見えないので、アジャストなどは川端が行い、LBとDLが的確に相手オフェンスを封じ込めてきた。「ビッグプレーヤーはDLの梶原だが、そのディフェンスを動かしているのは川端」と評されるほど、フットボール知識の豊富な選手なのだ。

川端が今年の甲子園ボウルで目標とするのは「ファンブルタックルをすること」と「青天タックルをすること」だ。青天タックルとは、相手を仰向けに倒すタックルのこと。この2つをプレーの中で見せるため、夏もそれだけを練習してきた。
ただ、立命大戦でもできていないので、甲子園ボウルで強烈なタックルを見せつけたいところだ。

鳥内監督がディフェンスでキーになる選手の一人として名前を挙げた川端。能力の高いRBが多い法政大オフェンスを相手に、要所で相手を惑わすディフェンスを展開し、流れを関学に引き寄せる活躍を見せていきたい。

DB#37鳥内將希(3年)
昨年、2年生ながら甲子園ボウル、ライスボウルでもスターターに名を連ねた鳥内。実は関西学院高等部時代は野球部に所属し、高校3年生時には70年ぶりとなる甲子園出場を果たした高校球児、フットボールは未経験者だ。

鳥内監督の二男で、大学進学時に小さいころから身近にあったアメリカンフットボールを始める事にした。祖父・父に続き三代続けてファイターズという家系だが、もちろんレギュラー争いに家系は関係なく、数少ない試合出場のチャンスをものにすることを心がけてスターターの座をつかんだ。

昨年の甲子園ボウルには、CBとして試合に出場したが「何もしていない」と、振り返る。ただ、野球で踏んだグランドを再びフットボールで踏めたことは感慨深かった。迎えた2度目の甲子園ボウル。今度はSFとして大舞台に挑む。

試合で見せるのは、得意のハードタックルだ。立命大戦でも、パスディフェンスはもちろん、ランプレーに対しても、SFのポジションから素早い動きを見せ、大幅なゲインを許すことなくタックルした。
またDB藤田がパントブロックして転がるボールを拾い上げエンドゾーン付近まで前進させたプレーは、思い切りの良さから生まれたプレーだった。

立命大戦については周りからも「よかった」と褒められたそうだが、本人は「ミスもまだまだあり、納得いくプレーはできていない」と反省ばかりだ。
「甲子園ボウルではタックルや、マンツーマンなど1対1にこだわってプレーしたい。ディフェンスは1人のミスでTDを取られてしまうので、集まりやタックルなど、この1年ディフェンスとして貫いてきたことをしっかり見せていきたい」と力強く話す。
事実上“3度目”となる甲子園のフィールドでの大暴れを期待したい。

記事;江田政亮/スポーツライター
編集;畠中隆好/OfficeNEAR(甲子園ボウルPJT)
写真;P-TALK
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