4年連続の毎日甲子園ボウル出場を目指す関西学院大学(関西学生リーグ2位)と、選手権初出場を果たした神戸大学(関西学生リーグ3位)が24日、万博記念競技場で行われた西日本代表校準決勝で対戦した。

試合は開始早々から、エースRB#21三宅昂輝の2TDランで先制した関学大が、その後も順調に得点を重ね、26-7で快勝。西日本代表校決定戦へと駒を進めた。


第1Q。関学大は開始第2プレーでRB三宅の20ヤードランで勢いづくと、QB#3奥野耕世からWR#81 阿部拓朗へのパスで46ヤードを獲得。RB#21三宅がエンドゾーンに駆け込んで先制TD。その後、神戸大のファンブルを関学大がリカバーすると、RB#39鶴留輝斗へのショベルパス、RB#27齋藤陸のラン、最後は再びRB三宅のランでTDを決め、リードを広げる。

関学大は第2Qにも、神戸大の4thダウンギャンブル失敗から有利なフィールドポジションを手に入れると、WR大村隼也のTDランに繋げてさらに得点を重ねた。神戸大は細かなミスやパス失敗が続き、得点出来ないまま前半を終えた。

後半の関学大。交代出場したQB#13山中勇輝からWR#1糸川幹人への35ヤードパスが通ってゴール前に迫ると、WR#12河原林佑太へのパスでTD。26-0と神戸大を大きく突き放す。

第4Qの開始直後。このままでは終われない神戸大は4th ダウンパントの体型からのスペシャルプレー。P#98小林真大がパントのフェイクからそのままキープしてダウンを更新。これでリズムを掴むと、QB#19是澤太朗からRB#27森分優人への52ヤードロングパスが成功。ゴール前からRB#34東瀬将毅のランでTD。7点を返す。

試合終盤。神戸大はQB是澤からWR#1品田快成への74ヤードパスが決まってゴール前11ヤードへと迫るものの、このシリーズで得点出来ず。そのまま関学大がランプレーで時計を進め、26-7で勝利した。

神戸大の主将WR#11中谷建司は「関学のプレーにリーグ戦の時との違いはなかったが、自分たちのミスで負けてしまった。やり切ったので試合自体に悔いはないが、日本一を目指していたので、ここで終わってしまうのが本当に悔しい」と、振り返った。

関学大の鳥内秀晃監督は「やっと1シリーズ目でTDが取れた。チームは試合続きとなり、体力的には疲れているが、そんなことは言ってられへん。最後は気持ちやから。あとは立命戦で今までやってきた成果を出すだけ」と、次を見据えていた。

この試合に勝利した関学大は、全日本大学アメリカンフットボール選手権 西日本代表校決定戦「WESTERN JAPAN BOWL」に進出。関西学生リーグ1位の立命大と、毎日甲子園ボウル出場をかけて対戦する。

記事;高田妃菜(Pump up 学生アメフ
写真;MIKANO (Pump up 学生アメフト)
編集;畠中隆好(officeNEAR/甲子園ボウルPJT)