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エースナンバー#29を背負う1000ヤードラッシャー丸田 |
戦前の1935年創部の古豪。1972年に甲子園ボウルに初出場し、初優勝を遂げる。その後低迷が続くが、90年代以降は94年〜2001年の関東8連覇を含め、実に11度甲子園ボウル進出。うち、97年には関西学院大と同点優勝、00年には同じく関西学院大を下し、ライスボウルに駒を進めている。
12月4日、関東の頂点を決する「第6回クラッシュボウル」決勝で、55年ぶりの王座を目指す古豪・慶応大と対戦。56−3の大差で圧勝し、3年連続・14度目となる甲子園ボウル進出を決めた。
法政大のオフェンスと言えば、オプション攻撃で大学界を席巻した90年代以降、強力なラン攻撃が持ち味。QB今手義明、RB池場直久(現・鹿島ディアーズ)、白木周作(現・オービックシーガルズ)ら幾多の好ランナーを輩出した。その伝統は今も受け継がれ、今季、関東歴代2位の1178ヤードを走ったエースRB丸田泰裕(3年・明学東村山)が、関東随一のラン攻撃(1試合平均263ヤード獲得)を牽引する。
かつて池場が、そして昨季までは4年間でラン2283ヤード獲得の伊藤喜章がつけていた法政大RBのエースナンバー「29」を、今季より受け継いだ丸田。リーグ戦6試合で1試合平均キャリー数22.3回と絶大なる信頼を寄せられる、まさにオフェンスの大黒柱だ。
ただし、ラン一辺倒ではないのも、現在の法政大オフェンスの強味だ。昨年度も甲子園ボウルの大舞台を経験している2年生エースQB菅原俊(横浜)は自慢のパスにさらに磨きをかけ、今季リーグ戦では10TDパスに対し、インターセプトはわずかに1。ショットガン隊形を駆り、関東トップのパスレイティング200.6を叩き出した。 |