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立命大主将#9LB塚田
(Makoto SATO) |
“打倒関学”を最大の目標に掲げ、激闘を制しチーム初の関西4連覇を果たした立命館大学パンサーズと、甲子園ボウルでいかに戦うかをシーズンの目標におき、関東大学選手権決勝・クラッシュボウルでも、56−3と慶應大を圧倒した法政大学トマホークスが対戦する。
地力で行けば立命大が絶対有利。しかしチームのピークを甲子園ボウル一点に絞り込んだ法政大が、その戦力をどこまで仕上げてくるのかで勝負の行方が決まる。
では両チームの甲子園ボウルでの見どころを紹介しよう。
まず実力で優位に立つ立命大。関学大戦では試合途中でエースQB池野が負傷退場したものの、控えのQB渋井がその代役をしっかり務めた。
古橋ヘッドコーチも「タイプが似ており、どちらが出ても遜色のない攻撃が展開できる」と太鼓判を押すだけに、QB池野の怪我の具合がたちまち攻撃力低下につながる心配はなさそうだ。
昨年はWR木下、長谷川に支えられたバックフィールド陣だが、今季はスター選手不在ながら粒が揃っており、試合を経る毎に成長を果たしてきた。パスターゲットとなるWRには大滝、TEには阿南、末原ら長身の選手も多く、法政大ディフェンスは高いポイントでの空中戦に苦しみそうだ。
そしてRBではエースRB佃のカットバックがどこまで通じるか。関西でも敵なしの走りを見せつけただけに、甲子園でも駆け抜けてくれるであろう。また関学大戦で鮮烈デビューを果たした1年生RB松森のアグレッシブな走りにも注目したい。
一方のディフェンスは、古橋ヘッドコーチが「シーズンを通して成長を果たした」と評価するとおり、今季は得点力のアップした関学大オフェンスを、わずか191ヤード、2TDに押さえる力を見せつけた。
若い選手が多く、試合経験を積むことで確実に伸びてきたようだ。この関学大を押さえた実績を過信せずに挑むこと。そして古橋ヘッドコーチが最も信頼を置くDB陣がしっかり仕上げてくることが出来れば、大量失点することはないだろう。
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