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甲子園ボウル 2005/12/18 13:00 Kick off
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2005.12.5

<クラッシュボウル決勝 試合速報>
QB菅原6TDの活躍で法政大が3年連続の甲子園へ!

ラン、パス合わせて6TDをマークし、圧勝を演出した法政大のQB菅原

 関東学生アメリカンフットボール界の頂点を決める「第6回クラッシュボウル」決勝が、あいにくの小雨模様となった東京・調布市の味の素スタジアムで開催され、法政大(関東1部Bブロック1位)が慶応大を56−3の大差で下し、3年連続14度目の東西大学王座決定戦・甲子園ボウル進出を決めた。
 90年代以降、実に11度関東の王者に輝いている法政大に、55年ぶりの優勝を目指す慶応大が挑む構図。準決勝で法政大が早稲田大に試合終盤にあわや逆転負けというところまで追いつめられた一方、慶応大が今季リーグ戦全勝で1部Aブロックを制した明治大に完勝をしたとあって、その勢いを駆った慶応大が法政王朝の牙城が崩せるのかに注目が集まった。
 今季リーグ戦で関東史上2位の1178ヤードを走った好RB丸田泰裕(3年・明学東村山)を擁する今季の法政大だが、準決勝戦では早稲田大の徹底した丸田対策の前に、試合後半は無得点に終わるなど苦戦した。慶応大も同様の対策をとってくることは、火を見るより明らかだった。
 ここで奮起したのが、法政大の若きシグナルコーラー、QB菅原俊(2年・横浜)だった。試合開始直後の第1シリーズ、自身の25ヤードランで敵陣深くまで攻め込むと、最後も自らの1ヤードTDランでドライブを締めくくり、1分足らずで先制のTDをもぎ取った。
 その後も菅原の快足は止まらない。第1Q、残り8分20秒、今度はオプションプレイから左サイドライン際を駆け上がり、43ヤードの独走TD。そのわずか1分53秒後には、この日3つめとなるTDランを決め、丸田のお株を奪う走りを披露。第2QにはTE東慎也(2年・法政二)にTDパスを通し、序盤で早くも勝負を決めた格好だ。
 法政はディフェンス陣も、慶応大自慢の小川太平(4年・慶応)、佐藤祐介(3年・慶応)、岩田信二(3年・都立戸山)のRBトリオを計43ヤード(ラン1回平均2.7ヤード)に抑え込み、反撃を許さなかった。そればかりか、菅原の先制TDランの直後、自陣奥深くからの慶応大の攻撃で、法政大副将のLB杉本侑亮(4年・市立西宮)が小川をエンドゾーン内でタックル。セーフティを奪う鉄壁ぶりだった。

セーフティを奪った法政副将のLB杉本。ディフェンスも慶応大をわずか3点に封じた

 主将・DT高橋伸和(4年・法政二)が牽引する法政大守備のフロント7は、大学界屈指の重厚さを誇る。慶応大オフェンスとしては、若手主体でやや安定感を欠く法政守備バック陣をパスで切り崩すことが試合を接戦に持ち込む突破口と思われていた。実際、第1Q終盤にはQB青木洋(2年・高槻)からWR山本耕太郎(2年・慶応)へ2本のロングパスがヒット、第2Q開始早々のFGにつながった。
 しかし法政大も、長谷川賢吾(4年・法政二)、福田真左嘉(3年・追手門学院)のDEコンビがそれぞれQBサックをマークするなど、つねに青木に強烈なプレッシャーを与え、思うようにプレイをさせず、結局与えたのはこのFGの3点のみだった。
 法政大はこの後も、大学4年間通算で関東歴代2位の20FGをマークしたK飯塚啓太(4年・法政二)の4FGで着実に加点。第4Qには菅原がランとパスでさらに1TDずつを決めた。この日、実にランで4TD、パスで2TDとすべてのTDプレイを演出した菅原が、試合のMVPに選ばれた。
 「丸田がマークされることは予想していた。(それを打ち破るには)菅原が走らなければいけなかった」と大森廣行監督は語る。「菅原はまだまだ荒削り。彼が活躍できたというのは、攻撃ラインが一生懸命やってくれたということだと思う」と裏方の貢献を評価した。
 3年連続で出場となる甲子園ボウルでは、過去2大会、苦杯をなめさせられている立命大に「三度目の正直」の挑戦となる。関東頂上決戦でついに爆発した2年生パサー菅原の脚と肩が、打倒・立命への道を切り開く。

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