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2005.12.11 |
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<ライバルが語る甲子園ボウル> |
学生フットボウラーの最終目標。それが甲子園ボウル。関西学生リーグからは頂点に立った1チームしか出場できない。今年は立命大が出場するが、惜しくもその「最終目標」に到達できなかったライバル校の主将に甲子園ボウルに出場することの難しさ、重みを聞いてみた。 |
関学大・松本主将(箕面)は高校1年から甲子園ボウルを観てきた。関学大のチア部に所属する友人のお姉さんに誘われて観戦したのがその最初だった。関学大が法政大に52−13で圧勝した99年・第54回大会のことだ。そして、高校3年生の時、当時の石田主将率いる関学大が同じく法政大を24−6で下した試合に魅せられ関学大進学を決意する。関学大フットボウル部といえば名門中の名門。ここ4年はリーグ優勝から遠ざかっているが、甲子園ボウルの優勝22回。リーグ制覇にいたっては43回も成し遂げている強豪。ここでは勝つことが責務とされる。そんな関学大に入って、彼は1年時から出場を果たす。「あの時は先輩の足を引っ張らないようにという思いで精いっぱいだった」と松本主将。しかし、学年が上がるにつれ、そんな考えも次第に弱まっていく。逆に、「(チームを)勝たせなアカン」という想いが強まっていった。だが、そんな想いとは裏腹に、チームは立命大の後塵を拝み続ける。彼は甲子園に立つことのないまま最終学年を向かえた。そして、主将に就任。今年、関学大がリーグ優勝を果たせなければ、甲子園に立った選手はいなくなる。これはチーム史上初めてのこと。主将就任以来、彼につきまっとったのは、責任。そして、使命感。「(チームを)甲子園に連れて行けずに終わってもいいのか」と。そして向かえた立命大との最終戦。序盤から劣勢の試合展開が続く。試合終了まで残り17秒で17−15の2点差に。同点を目論み2ポイントコンバージョンを選択。QB出原がラン。エンドゾーンまで1ヤードところでで立命大のディフェンスのタックルを受けデッド。後2点足りなかった。もっといえば、残り1ヤード進めなかった。「責任をはたせなかった」。 |
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