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高橋伸和プロフィール・・・法政大(2002−2005年)。法政二高出身。大学入学後は2003年から3年連続で甲子園ボウル出場。ポジションはDL。今季は主将としてチームを牽引し、関東3連覇に大きく貢献する。
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学生主体のチームにおいて主将の存在は非常に重要である。目標の設定から実行にいたるプロセス作りまでの大部分を学生が行う運営形式では、時に甘えが生じることがある。
そうした甘えを排除するために、法政大の主将・高橋選手はこの1年間どのような取り組みをしてきたのだろうか。
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Q―主将として若手選手に対してどんな点を心がけていましたか
高橋 自分が下級生のときに先輩がミーティングや練習の時に、細かい点まで指摘してくれたおかげで、成長できたと思っているので、同じことを心がけていました。
今年になって特別に変えたのは、下級生がやる仕事を上級生にも割り振ったことですね。1年生の中には関西から出てきて一人暮らしをしている部員もいたので、1年生への負担を減らすために行いました。このおかげで、1年生を早くチームになじませることが出来たし、フットボールに専念させられたと思います。
Q―学生主体の法政大にとってコーチはどんな存在ですか
高橋 練習中は厳しいですけど、普段はやさしい方々です。チーム作りの際にいい意味で客観的な指摘をしてくれる存在です。
法政は学生主体なので、チームの雰囲気が毎年ガラッと変っているのですけど、その時々の選手に応じて、的確なアドバイスをしてくれるので、すごい方々だと思います。法政にとって、なくてはならない存在です。
Q―学生主体という形式に限界を感じることはありますか
高橋 それはありません。できないことがあると感じるのは甘えがあるからだと思います。そういった甘えをなくすのが、学生主体の根幹だと考えています。
Q―ではそのような甘えを排除するためにどのような取り組みを行いましたか
高橋 4年生の頑張っている姿を見せることです。自分も歴代の先輩の取り組みも見ているので、それがいいプレッシャーになっています。
ただし4年生が先頭に立ってすべてをやってもダメですね。下級生も巻き込んで、チームが一体になる必要があると思います。
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学生スポーツというと、主将が先陣に立って、チームを引っ張るという姿が理想のように思われる。しかしそれは言い換えれば単に部員が主将に甘えているだけだ。誰かに甘えることなく、部員全員が自分の責任を自覚し、目標に向かって一丸となっているチームこそが真に強いチームなのだ。このような点からも法政大の強さの秘密がうかがえる。
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――最後に甲子園ボウルへの意気込みをお願いします
高橋 自分にとって甲子園はスタートラインだと思っています。ここで勝つために1年間取り組んできたので、スローガン(初志貫徹  ̄over the west ̄ )の通り、初志貫徹でプレーをしたいと思います。
また自分たちを勝たせるために、コーチの方々もたくさんの援をしてくれたので、コーチのためにも甲子園で勝ちたいです。
スポーツ法政新聞会
法政大学の体育会の活動を新聞やWEBサイトを通じて紹介する報道機関。新聞発行は年に6回。主な報道対象は野球、アメフト、ラグビー、サッカー。
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