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法政大RB#29丸田の走り 撮影: WEB編集部
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6戦全勝の法政大学トマホークスが5勝1敗の早稲田大学ビッグベアーズを41−14で下し、3年連続13度目のブロック優勝、クラッシュボウルに駒を進めた。
第1Q、法政オフェンスはパントを繰り返した。「立ち上がりを意識していこうとチームメイトに言っていたのに、硬かった」と、法政のエースQB菅原。
一方の早稲田も「主力OL2人、QBが故障のためオフェンスが不安だった」と朝倉監督が語るように、オフェンスが全く進まず、前半は互いにダウン更新がなかなかできない展開。
このにらみ合いの状況を打破したのが、最終学年を迎えた法政エースRB丸田だ。第2Q、3分37秒、QB菅原から左サイドを走るRB丸田に55ヤードのパスが決まり先制TD。
これで波に乗った法政は、続く9分1秒にハンドオフを受けたWR戸倉が右に展開してTD。前半残り43秒には、1年生WR栗原への7ヤードTDパスが決まって21−0で前半を折り返す。
後半、早稲田の最初の攻撃シリーズを法政DB丸山がインターセプトで断ち切る。これは得点に結びけられなかったものの、続く5分5秒には、DB樋田がインターセプト。自陣40ヤードから攻撃を開始する。
今季、QB菅原と交代出場しているQB小田が、ここからパスとランを巧みに織り交ぜてオフェンスを指揮。8分57秒に、RB中谷が3ヤードを飛び込みTD。28−0と点差を広げる。
さらに法政は、9分21秒にSF松田がインターセプト。このチャンスにQB小田からWR戸倉への28ヤードTDパスが決まり、TFPのキックは失敗するものの、34−0と大きく引き離す。
あとがない早稲田はRB田嶋、前橋のランプレーで前進。第4Q4分3秒に、待望のTDをRB前橋が奪い、7−34と反撃にでる。
しかし法政は、その後のオフェンスでQB小田が49ヤードを独走してTD。41−7と試合をほぼ決定づけた。
早稲田は、試合残り51秒にQB井上からWR加藤への14ヤードTDパスが通り、14−41とし最後の粘りをみせるに留まった。
昨年はクラッシュボウル準決勝で苦しめられた早稲田(14−13で法政の勝利)に快勝。法政・青木均監督は「今回も苦戦すると思った。しかし早稲田にいつもの切れがなかった。プレーの精度も高くなかった。うちは内容のいい練習をやってきたので、あせりは全くなかった」と、満足そうだ。
関東学生ナンバーワンと評価されるディフェンスを束ねる法政の主将のDL伊倉は「要所でボールが奪えたことが勝因」と、早稲田オフェンスから3回のインターセプトと2QBサックを奪い、前半をダウン更新ゼロに押さえ込んだディフェンス力を強調した。
敗れた早稲田・朝倉監督は「力負け。ディフェンスはゲームプラン通り止めたが、3rdダウンでパスを上手く決められた。前半を(TD)1本差で折り返したかった。法政はQBを代えながら、上手く戦っている。丸田君へのパスが通り、個人技でかわされたことが大きい」と敗因を語った。
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