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感無量の表情を浮かべる 4年生LB#53柏木(主将) 撮影:入江敦央/UNN |
11月26日、神戸ユニバー記念競技場で行われた関西学生リーグ最終日。立命館大学パンサーズと関西学院大学ファイターズの全勝対決は、16−14で関学が勝利。
関学は2年ぶり48回目のリーグ優勝(2004年は立命と同率優勝)。5年ぶり44回目の甲子園ボウル出場権を獲得した。
待ちに待った勝利の瞬間、歓喜の涙があふれ出す。特に1949年の初出場以来、関学フットボール史で初めて甲子園出場経験のない年代となった5年生コーチ達にとっては、また格別の涙だ。
「そら、(甲子園に)出てへんヤツの分まで、頑張らんとアカンわな」と、関学・鳥内監督。もはや緊急指令となった“聖地奪還”を果たし、いつもは辛口の司令官もさすがに表情が緩んだ。
「最近の関立戦はいつも雨」。誰かがポツリと呟いた。この雨で滑りやすくなったフィールドとボールが勝敗の行方に微妙な悪戯をする。
あっさりと攻撃を終えた関学のファーストシリーズとは対照的に、立命のファーストドライブが力強く進む。RB松森のスピード溢れるランを軸に、QB木下(雅)から、WR前田(直)、本多へのパスで連続ダウン更新。9プレーでゴール前24ヤードまで進撃する。
だがここで、ランプレーのボールを立命RB中西がファンブル。これを関学DB岡本が押さえてターンオーバー。
このチャンスをうけ関学オフェンスは、1年生RB河原が34ヤードのロングゲイン、瞬く間に立命ゴール前に迫る。しかし今度は関学QB三原がスナップされたボールを滑らせて、これを立命DL前田(和)が確保、攻撃権が再び立命に移る。
仕切り直しのドライブを始める立命オフェンス。RB松森のランで確実なゲインを奪い、4分11プレーの最後はQB木下(雅)からWR中林へのTDパス。7−0と立命が先制に成功する。
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