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甲子園ボウル 2006/12/17 13:00 Kick off
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2006.12.19

<甲子園ボウル ゲーム解説>
関西学院大学ファイターズ編

 関西学院大学ファイターズにとって、5年ぶりとなった甲子園ボウル。観客席には3万人が詰め掛け、外野席は「KGブルー」に染め上げられた。多くの期待と歓声を背に、関学の選手たちは、QB菅原、RB丸田、主将DL伊倉ら率いる最強の法政大学トマホークスに挑んだ。

2TDを決め敢闘賞を受賞した3年生QB#9三原
撮影:入江敦央/UNN

 関学にやってきた最初のチャンスは、法政に2TD目を奪われた直後だった。RB河原が51ヤードのキックオフリターンで敵陣39ヤードから攻撃開始。
 ここから順調に攻めあげ、フィールドポジションはゴール前3ヤード。ダウン更新まで残り2ヤードと迫った4thダウン。関学は、FGではなくギャンブルを選択、TDを狙った。
 RB稲毛が突破を試みるも、法政の堅守に阻まれ、ギャンブル失敗。試合後、鳥内監督はこの場面を「(ギャンブルせず)蹴っとけばよかったわ。判断ミスや」と振り返る。その後は両チームともTDの応酬となり、前半だけで21−35となった。

 前半に14点の差を広げられた関学。後半から追撃開始。
 第3Q開始直後のシリーズから、RB水口のダイブTDで28−35と迫る。
 その後、敵陣ゴール前に押し進み、4thダウンFGトライとなったところで雷雨による大会史上初の試合中断。「流れを掴みかけていただけにね、(中断は)ちょっとイタかった」(小野コーチ)。35分後に試合再開、再びFGトライを試みるが不成功に終わる。
 最初のギャンブル、そして中断後のFGトライの失敗。結果的にはこの2回のFGチャンスを逸したことが、最後になって楔となった。

4年生RB#35古谷が4点差にせまる執念のTDを決める
撮影:入江敦央/UNN

 さらに一進一退の攻防を繰り広げ、第4Q12分には、RB古谷がTDを奪い、41−45。
 続くTFPでは、ホルダーの浅海がボールを持ち、WR水原へパスを通す。スペシャルプレーで、2ポイントコンバージョンを成功させ、43−45と法政に2点差まで詰め寄った。

 残す試合時間は2分。関学は運命をかけたオンサイドキックを選択。だがこれは法政に抑えられ、不成功に終わる。
 法政のラン攻撃で時間を消費され、関学は43−45という僅差で法政に敗北。最後には2点差まで迫ったものの、試合中一度も逆転できぬまま、5年ぶりの甲子園ボウルは幕を閉じた。

 この試合での敢闘賞を受賞したQB三原は、今季春からスターターの座を掴み、秋のリーグ戦を通して大きく成長を遂げた。
 この試合、ランで141ヤード、 2TDを記録。チャンスと見れば果敢に走り、チームのラン総獲得226ヤード中、大半を占める活躍を見せた。パスでも201ヤードを通し、チームに貢献。
 だがこの頑張りも、あと少しのところで勝利は手に届かなかった。「今日の点差が、法政との力の差」。そう振り返る三原の目には、いまの4年生とともに日本一になれなかった悔しさがあふれていた。
 「甲子園で勝つ」。
 柏木主将が掲げた目標は、達成できなかった。だが「悔いはない。力は出し尽くした」と試合を振り返る。また、来年からチームを担う後輩たちへは「現状で満足せず前を向いて、来年は勝ってほしい」と話した。
 リーグ戦では、立命から悲願の「聖地奪還」を果たした関学。5年ぶりの「聖地」で、昨年の学生日本一、法政から「日本一奪還」をすることはできなかった。
 柏木主将をはじめ、4年生たちが果たせなかった「日本一」。ともに戦った後輩たちに、その「目標」は託された。

大畠真美/UNN

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