甲子園ボウルトップページ
ニュース

トピックス 2012.12.18

残り時間0秒の決勝FG。関学大が接戦を制し、2年連続の優勝を果たす。

パナソニック杯第67回毎日甲子園ボウルは、2年連続47回目の出場となる関西学院大学ファイターズと3年ぶり17回目の出場の法政大学トマホークスの戦いは僅差の接戦となり、同点引き分けとなる直前の残り時間0秒、関学大が決勝FGを決めて勝利。2年連続25回目の優勝を決めた。


一昨年から全面天然芝で甲子園球場を縦方向にフィールドをとる形となった甲子園ボウル。今年はさらに1塁側へ15度傾斜させ、初年度は1塁側ホームが法政大となる。

1塁側アルプスは試合前からオレンジに染まり、3塁側はレフトスタンドまで青一色。総数29000人の大観衆がこの頂上決戦につめかけた。


法政大の攻撃から始まった試合開始の2プレー目、ランプレーで法政大がファンブルしたボールを関学大DL#91池永がリカバーし、関学大が敵陣47ヤードからの攻撃権を手に入れる。

関学大は、直前の練習でエースQB#18畑が負傷するというアクシデントに見舞われ、先発は西日本決勝の名城大戦を務めた2年生のQB#11齋藤。大舞台にも臆することなく攻撃を進めるQB齋藤だが、法政大ディフェンス陣の早い出足に、連続したダウン更新に至らない。


双方、パントの応酬が続く中、先にチャンスをつかんだのは法政大。

自陣20ヤードから始まった攻撃シリーズで、QB#16寺村のオプションプレーからRB#24笹尾がロングゲインを奪い敵陣へと侵攻すると、QB#17近藤からWR#81伊東へのパスが決まり、敵陣24ヤード。さらにRB笹尾のランで4thダウンギャンブルを成功させ、ゴール前5ヤードと攻め込む。

ここから関学大ディフェンスも踏ん張り、押し戻した所でFGトライ。しかし不成功に終わる。

673.jpg

法政大は、2Q早々にもQB寺村の独走ランで敵陣30ヤードまで攻め込むが、ここからが進まず、FGトライも再び失敗に終わり、得点することが出来ない。


ここまで法政大ディフェンスに抑え込まれていた関学大が、ようやく反撃開始。

自陣15ヤード付近での3rdダウンロングから

RB#43望月がサイドライン際を独走ラン。一気に敵陣20ヤードとする。

だがここで法政大のLB#57田中、DL#44蔀らがエンドゾーン守りきり、関学大はFGトライ。K#27堀本がきっちり決めて関学大が先制する。(法政大0−3関学大)


関学大は前半終了間際にも、PR#88木戸の好リターンをきっかけに、RB望月のラン、QB齋藤からTE#92金本へのパスなどでゴール前5ヤードと攻め込むものの、決めきれず。今度はFGも失敗。結局このまま前半を折り返す。


後半開始となる法政大のキックオフ。このボールを関学大のKR木戸がキックカバー陣をかわしてリターンTD。関学大が追加点を奪う。(TFPキック成功/法政大0−10関学大)


しかし後半、ここから法政大が反撃を開始する。

自陣24ヤードからの後半最初のシリーズ。QB近藤からWR#19黒田へのパス、QB寺村のキープ、QB近藤からRB笹尾へのパスなどで連続ダウン更新。一気に敵陣26ヤードへと陣地を進めると、QB近藤からWR#11松永へのTDパスが決まり、反撃の狼煙をあげる。(TFPキック成功/法政大7−10関学大)


関学の攻撃を抑え込みながら、次第にペースを掴む法政大。3Q終了間際、自陣3ヤードからと厳しいポジションからの攻撃も、QB寺村のキープで陣地を挽回すると、Qタイムを挟んで、QB近藤からWR#7下段、RB#22池田、WR伊東らへの連続パス成功で、ロングドライブ。ゴール前9ヤードに押し寄せる。

ここからWR松永へ決まったTDパスがホールディングの反則で取り消しになるものの、QB近藤は挫けることなくRB池田へ再びTDパスを成功させ、法政大が逆転に成功する。(TFPキック成功/法政大14-10関学大)


試合のペースを掴んだ法政大。自陣22ヤードからの攻撃シリーズも、QB寺村が再び53ヤードの独走キープで敵陣へと進めると、今度はK#98谷澤がFGをきっちり決めて、突き放しにかかる。(法政大17-10関学大)

672.jpg


しかし関学大は、切り札のQB#18畑を投入。KR#28鷺野の好リターンで始まった自陣48ヤードからのシリーズ。ここでQB畑からWR木戸へロングパス一閃、48ヤードのTDパスが決まり、関学大が同点に追いつく。(TFPキック成功/法政大17--17関学大)


試合残り時間1分45秒。関学大自陣15ヤードからの攻撃シリーズ。

QB畑からWR#87小山、#80南本、#15大園への連続パス成功で敵陣27ヤードへと前進。さらにWR南本へパスを成功させ、ゴール前7ヤードとする。

試合残り時間40秒。RB望月の中央突破はTDに至らなかったが、時間を上手く使いながら残り2秒からK堀本がFGトライ。

19ヤードの決勝FGが成功した瞬間、時計は0秒となった。(法政大17--関学大20)

671.jpg


記事;畠中隆好/OfficeNEAR(甲子園ボウルPJT)

写真;毎日新聞社


<< 前のニュース ニュース一覧 次のニュース >>
TOPページへ戻る
カテゴリー
  • 大会情報
  • トピックス
  • 北海道学生アメリカンフットボール連盟
  • 東北学生アメリカンフットボール連盟
  • 関東学生アメリカンフットボール連盟
  • 東海学生アメリカンフットボール連盟
  • 北陸学生アメリカンフットボール連盟
  • 関西学生アメリカンフットボール連盟
  • 中四国学生アメリカンフットボール連盟
  • 九州学生アメリカンフットボール連盟
  • ENGLISH
パナソニックインパルス
パナソニック電工株式会社