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第62回甲子園ボウル 関西 注目選手
チーム紹介 注目選手 リーグ戦績 メンバー表 星取り表

LB#53 柏木佑介(主将) 4年 175cm 93kg 関西大倉
(C)Takeshi Yamaoka

柏木 佑介
 チームの精神的支柱であり関学ディフェンスにおいての最重要人物であるLB柏木。下級生のころから主力として随時出場し、今季、関西学生リーグのベスト11にも選ばれた学生界屈指の好LBだ。リーグ中に虫垂炎で入院というトラブルに見舞われたが、立命戦で戦列に復帰。見事、チームを関西学生リーグ優勝に導いた。
 一対一の局面でのハードなタックルと経験に裏打ちされたプレーリードの速さが光る。ポジション柄、ランプレーに対応する場面が多くなるLBだけに、法政のエースRB丸太と柏木との勝負に注目が集まる。
 ビデオで法政オフェンスを研究しているというが、「法政はだますプレーが多く、キーとなる選手が絞りづらい」と柏木。彼の一瞬の判断が試合を動かすことになるかもしれない。
 また、キッキングチームとしても彼は出場する。その際は、「敵陣内の深い所でボール止め、法政オフェンスに長い距離を使わせるようにしたい」と、キッキングゲームの重要性にも言及。本職のLB以外の活躍にも注目だ。
 チームとして春からの成長してきたことを強調する柏木。入院中、外からチームを見てこのことに気づいたという。「勝っても負けても悔いの残らないよう、チームを万全の態勢に持っていく」と全力で昨季の王者に挑むことを誓った。

DL/LB#97 國方雄大 3年 180cm 95kg 豊中
(C)Takeshi Yamaoka

國方 雄大
 3年生ながら、関西学生リーグのベスト11に選ばれた國方。本来はDLだが、彼の持つ抜群のクイックネスとスピードを活かすため、今年からLBとしても出場するようになった。ベスト11にはLBとして選出。そのスピードを活かしたブリッツで相手のLOSを粉砕。今季は3回のQBサックを記録している。
 彼の法政オフェンスの評価として、「バリエーションが多く、スピードがある。ОLはブリッツのピックアップがしっかりしている」ことなどを挙げ、注目している法政の選手としては#50永井、#77多田と左右のタックルをあげ、國方自身もスピード勝負に持ち込みたいという。
 「ガンガンQB菅原にプレッシャーをかけにいく」と國方。
 その圧倒的な強さで関東を制した法政は、接戦の経験が少ない。「自分たちのペースでしか勝ったことがない」(國方)だけに、そこに付け入ろうと彼は考えているようだ。「法政のペースを崩す」と國方は頼もしい言葉を残した。

DB#15 藤井大介 4年 175cm 73kg 佼成学園
(C)Takeshi Yamaoka

藤井 大介
 CB、SFの両方をこなす器用なDBの藤井。関学の中で最もタレントの多いこのポジションを牽引してきたのが、紛れもなく藤井だ。広い視野と鋭い判断力で法政ショットガン攻撃粉砕の起爆剤と成り得る存在だ。
 法政ショットガンの特徴として「頭がいい」と藤井は分析する。春に対戦した際に、「全くプレーが読めなかった」(藤井)。そして、「ライン、バックス共に速い」。
 だが立命戦がそうだったように、「ディフェンス11人全員で止めにいく」と藤井。今回も組織として、法政ショットガンを攻略するつもりだ。ドライブは許しても、一発TDだけは避けたい。

 藤井は高校時代に、法政のエースRB丸田との対戦した経験がある。「当時から他の人とは違うものをもっていた。丸田一人にやられた記憶がある」と振り返る。
 丸田にやられた記憶を残し、藤井は当時強かった関学入学を決意する。理由は、関学が甲子園に一番近い存在だったからということと、「甲子園ボウルでの関学と日大が戦っているビデオを観て」(藤井)。
 そして、遂に、3年間思いを寄せた憧れの地に足を踏み入れることができることになった。
 春の大敗、そして、高校時代の屈辱を晴らす舞台は整った。「今は心身共に順調。ここはリベンジのチャンス」だとディフェンス最後の砦はいう。

QB#9 三原 雄太 3年 180cm 81kg 関西学院
(C)Takeshi Yamaoka

三原 雄太
 今秋からQBのスターターとして定着した三原。今秋、ほぼ全試合の攻撃を指揮し、関学の甲子園ボウル出場に多大な貢献をした。
 春は後輩・加納との競争だったが、三原自身にチームを率いるというリーダーシップが芽生えたことでスターターの座に定着するようになった。
 「夏あたりから意識が変わった。今となっては頼もしい限り」と、今季はコーチとしてチームに残る昨年のQB出原も、三原の成長を強調する。
 元々、入部当初からQBとしての素質の高さは首脳陣から評価されてきた。それが今季、一気に開花。リーグ戦を通じてパッシング、ラッシング共に好成績を残し、関西学生リーグの最優秀選手(松葉杯)に選ばれた。

 ただ、不安な点もある。立命戦の序盤では、ファンブルなど浮ついたプレーが目立ち、ミスが許されない重大な試合とはいえ、浮き足だっていた。
 「素に戻るまで1Q半かかった」と鳥内監督。三原自身も試合後に「勝てたのは本当に良かったけれど、個人的には最悪。周りに勝たせてもらった。本番では今日のミスを修正して挑みたい」と、反省しきり。
 「試合前は試合中以上に緊張しとけ」と監督からの助言を受け、常に不利な場面を想定して練習に励んでいる。「しっかり心の準備をして(立命戦のように)悔いの残らないプレーする」と三原。勝敗の行方は彼のパフォーマンスの出来にかかっているのは間違いない。

OL#50 生田 賢三 4年 190cm 112kg 関西大倉
(C)Takeshi Yamaoka

生田 賢三
 アメフットにおいてライン戦を制したチームがその試合で優位に立てる。ディフェンスではDL、オフェンスではOLがその役を担う。
 関学OL陣の中心的存在が生田だ。190センチ、112キロの巨漢から繰り出す華麗なブロッキングが魅力。
 タックラーからQBを守るブロックにとどまらず、時にはランナーの走路を確保するためリードブロッカーとしての役割もこなす生田。数字上の記録には残らないが、オフェンスの根幹をなす。つまりバックス陣が活躍できていることと、彼らOLが活躍しているということだ。
 「バックス陣を引き立てるのが僕らの仕事」と、生田はいう。

 生田ら関学OL陣に立ちはだかる強力な壁が、関東学生リーグの最優秀選手に選ばれた法政の主将DL伊倉だ。生田はこの伊倉を「関西にはいないタイプ。学生では一番強いDL」と、警戒している。
 OLにとって一番の屈辱だと言われるQBサック。伊倉の存在自体が、このQBサックの脅威を常にはらんでいる。しかし、ここを押さえないことには勝機は見いだせない。
 ビデオでのスカウティングにより「法政DLのイメージはできてきた」と話す生田。本番をまえにしても気負った様子はない。
 バックス陣が最高のプレーをするには、彼らOLが最高のパフォーマンスを魅せないことには成り得ない。

WR#81 榊原貴生 3年 173cm 70kg 関西学院
(C)Takeshi Yamaoka

榊原 貴生
 豊富な関学WR陣の中でひと際目立つ存在が榊原だ。1年時からパスターゲットとして、またリターナーとして実績を積んできた。視野が広く、判断力に優れているため、レシーブしてからのランアフターキャッチは秀逸だ。
 球際に強く、難しいパスを何度も捕球してきた。「パスの関学」の名に恥じない優秀なWRだ。
 今季はランプレーでも、時おり起用され、オールラウンダーぶりも発揮。まさに、関学オフェンスのエース的存在だろう。
 そんな榊原は、春の法政戦で大敗した時のことを「スカウティングをやってなく、プレーしていくうちに手詰まりになり、自滅していった」と振り返る。
 法政ディフェンスはとにかく「ボールへの寄りが、速い」(榊原)。そこでスカウティングを重ね、QBとWRがユニットとしての対策を講じている最中だという。「春より動けるようになってきた。この力を本番でぶつけたい」と意気込む。法政の要注意人物としてSF山下の名を挙げた。
 榊原の兄である榊原一生氏は、関学が最後に甲子園ボウルへ出場し、全国制覇した時の中心選手であった。
 甲子園の雰囲気や芝状態チェックの重要性、浜風の程度など、様々なアドバイスを経験者である兄から受けた榊原。兄弟揃っての甲子園ボウル制覇にも期待がかかる。

高木雄太/UNN

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